超時空要塞マクロス(MACROSS)のネタバレ解説・考察まとめ

『超時空要塞マクロス』とは、タツノコプロ・アニメフレンド制作の日本のロボットアニメ。 1982年10月から毎日放送(MBS)製作、TBS系列で放送された「超時空シリーズ」および「マクロスシリーズ」の第1作目である。飛行機好きのごく普通の少年・一条輝が、突如襲来してきた異星人との戦いの中でリン・ミンメイと早瀬未沙という2人の女性との恋をし、友情に生き、成長していく物語である。歌と文化と異星人との戦いを軸に、輝、ミンメイ、未沙の三角関係など、様々な人間模様が描かれている。

作中の専門用語ではないが、メカ作監板野一郎が生み出したマクロスの売りである派手な戦闘シーンの総称。
おびただしい数の爆発光、戦艦の壁が水膨れのようにボコボコ膨らむ描写やパイロットなどの残酷な死亡描写、飛行機やミサイルなどを追いかけるカメラの複雑で自由な動き、特にミサイル乱射シーンは板野サーカスの代名詞とも言える。
ロックオンした標的へ一直線ではなく、複雑かつ立体的な軌道で迫る無数のミサイルが画面上に飛び交い、臨場感を与える。 板野サーカスのミサイルは、縦横無尽にたなびく白煙の航跡から通称「納豆ミサイル」と呼ばれる。

登場メカ

バルキリー

形式名称はVF-1。 ファイター(戦闘機)とバトロイド(人型ロボット)、両者の中間形態であるガウォークの3形態に変形する可変戦闘機(ヴァリアブル・ファイター=VF)。 写真はバトロイド形態。 主人公の輝たちが搭乗する、統合軍の主力戦闘機。

従来のロボットアニメではあまり重要視されなかった、実際に可能な変形プロセスをテレビアニメで効果的に見せており、しかもガウォークのような戦闘機とロボットの中間という今まで見たことのない形態が、実際の戦闘では最も役に立つ形式となっている設定も斬新であった。 ファイターは飛行専門、バトロイドはゼントラーディ人との白兵戦用に特化しており、空中戦や一撃離脱に最適な形態がガウォークである。

メカニックデザインは河森正治。 デザインモチーフはアメリカ海軍の戦闘機F-14 トムキャット。

ロイ・フォッカースペシャル

機体番号VF-1S。 フォッカーの愛機で、隊長のコード「スカル・リーダー」とともにのちに輝に継承される。 装備自体は普通のバルキリーと同じだが、性能は各うえでコストがかかるため、少数しか生産されていない。 初陣以来墜とされる意味での撃墜王と呼ばれていた輝だったが、スカルリーダーに乗り換えたら落とされるどころか、ボドル基幹艦隊との決戦まで一度も被弾することがなかった。
フォッカーの死後は「スカルリーダー」と、死ぬ前に食べると約束した「パイン・サラダ」はともに死亡フラグの代名詞としてファンの間に広まっている。

マーキングのどくろは、アメリカ海軍の第84戦闘飛行隊(ジョリーロジャース)がモデル。

デストロイド・モンスター

超長距離砲撃型デストロイド。 型式名HWRはHeavy Weight Robotの略称。 作中での明確な開発目的は不明で出番は少なかったが、重火器としてファンの人気は高く第27話「愛はながれる」での最終決戦においてはその圧倒的な火力を思う存分見せつけた。

乗員人数 3名(機長、砲撃手、操縦手)。 40cm主砲4門には反応弾頭も装填可能で、数個師団による戦略爆撃に匹敵する威力を謳った。 しかし285tもの自重で2足歩行するのは極めて困難で、マクロス艦内では歩くだけで甲板を踏み抜いてしまうため普段はホバリングでの低速移動を余儀なくされていた。 作中では三機のみ生産されたのちに体制が整い増産も行われたが、護衛部隊なしでの作戦行動は自殺行為とみなされ総生産数は少数に留まった。

フルブス・バレンス

基幹艦隊を統率する司令長官が乗る全高1400km強級の超巨大母艦。作中ではボドルザーが指揮する。 外見上は軍艦というより移動宇宙要塞に近く、艦内に麾下の艦隊を収容することも可能なサイズ。 同クラスの艦はゼントラーディ軍全体では1000や2000ではきかないほどの数が配備されており、さらにより大型の艦も存在するという。 外部の装甲はけた外れに厚いが一度内部に入れば意外ともろく、ボドル基幹はマクロスアタックをかけられあっさり撃沈した。

ノプティ・バガニス

分岐艦隊の旗艦として使用される比較的大型の戦艦。 作中ではブリタイが指揮している。 プロトカルチャーによる銀河帝国分裂戦争の初期、兵器開発競争の最盛期に登場したクラスで、きわめて高い実用性と頑強さを備えている。
ブリタイ艦のブリッジは、捕虜になった輝たちが脱走した際にマックスのバルキリーが突っ込んだことによってボドルザーとの決戦まで破壊されたままになっていたが、決戦終了後地球人によって修復されている。 そのほかにもメインブリッジに地球人用のコンソールパネルを設置するなど地球人と共用できるよう艦内は改善されており、グローバルや未沙とともに作戦行動をするのに役立っている。

リガード

標準的なワンマン戦闘ポッド。 損耗の激しい歩兵部隊へ火力と防御力、および機動力を与えるために考案され、全部隊へ行き渡るべく設計された量産型兵器である。
構造はきわめて単純で故障発生から来る廃棄率も少なく、劇中では一条輝ら地球人捕虜が脱走する際に、パイロットの知識のない未沙も操作していた。 ゼントラーディ人の知能が地球人の小学生レベルに固定されているからだと思われる。

グラージ

リガードより上位機種に相当するワンマン戦闘ポッド。 おもに指揮官用として運用され、作中ではカムジン・クラヴシェラの愛機として登場する。 工場衛星によって無尽蔵に生産されるリガードとは違い、専用の製造プラントが破壊されているため希少価値の高い機体となっている。

クァドラン・ロー

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