マクロス7(マクロスセブン)のネタバレ解説・考察まとめ

1994年~1995年に放送されたテレビアニメ作品。1982年に放映された「超時空要塞マクロス」から始まるマクロスシリーズの4番目の作品となる。舞台は西暦2045年、第37次超長距離移民船団・マクロス7船団を襲った地球外生命体「プロトデビルン」に戦わず歌で立ち向かう、ロックバンドFire Bomberのボーカル、熱気バサラと新人メンバー、ミレーヌ・ジーナスを中心に描いたスペースバトルファンタジー。

5分で分かる!マクロス7のあらすじ・ストーリー

地球外生命体「プロトデビルン」の襲撃

西暦2045年、移民惑星を求めて宇宙を航行中だった第37次超長距離移民船団(通称、マクロス7船団)は突如、謎の地球外生命体「プロトデビルン」が指揮をとる「バロータ軍」の襲撃を受ける。マクロス7の居住艦「シティ7」でライブを始めようとしていたロックバンドFire Bomberの元にもその戦火が飛んでくる。

その様子を見たFire Bomberのボーカル、熱気バサラは、兼ねてより抱いていた「攻撃ではなく自分の歌で戦争を止める」という願望を叶えるため、元パイロットで同じバンドメンバーのレイから譲り受けたバルキリーVF-19改に乗り込み、戦場へ飛び出す。

プロトデビルンは応戦する統合軍パイロットたちから生命エネルギー「スピリチア」を次々に奪い、奪われた者は次々に生きる気力を無くし生命の危機に瀕した。
バサラはその戦闘の渦中に飛び込み、スピーカーポッドを打ち込んで自分の歌を聴かせた。するとスピリチアを測る計器に異常が見られたため、プロトデビルンたちは一旦退いていくのだった。

人類からスピリチアを奪うために調査・実験を目論むバロータ軍トップのプロトデビルン「ゲペルニッチ」は、シティ7内へ工作員(呼称:ヴァンパイア)を送り込み市民を襲いスピリチアを奪った。その調査の中で人類はスピリチアを再生する力があることを知ったゲペルニッチは、安定的にスピリチアを生産・供給するシステムを作るため「スピリチアファームプロジェクト」を計画する。

シティ7の漂流…シビルとの出会い

スピリチアファームプロジェクト実現のため、シティ7をまるごと奪おうと考えたゲペルニッチたちは、工作員にシティ7の地下中枢を占拠させ、ゲペルニッチの元へとフォールド移動(空間歪曲型ワープ)させようと試みる。
シティ7の持つフォールドシステムが旧型だったため一度のフォールドでゲペルニッチの元まで運べず、再フォールドしようとしているところをバサラをはじめとしたFire Bomberのメンバーが動き出す。地下中枢でバロータ軍の工作員を追い詰めるバサラと市長のミリアは、タイムリミットぎりぎりのところでフォールドシステムを強引に破壊することでゲペルニッチの元へのフォールド移動を何とか阻止する。
しかしそれと引き換えにフォールドシステムは完全に破壊されてしまいシティ7は漂流してしまう。

シティ7のフォールド移動作戦において利用される形で騙されたプロトデビルンのギギルは、独断で新たなプロトデビルン「シビル」を覚醒させる。シビルはシティ7の中に潜り込み市民に憑依してスピリチアを求めるが、その中でバサラに出会う。
シビルはバサラとの接触により、彼の歌声が持つ特別な力「アニマスピリチアル(かつてプロトデビルンを封印した特殊なパワー。)」の存在に本能的に気づく。
その後シティ7はマクロス7船団護衛艦隊である総旗艦「バトル7」により発見され、再び船団に戻ることができた。

民間協力隊「サウンドフォース」結成…惑星ラクスでの戦い

統合軍はこれまでの戦況の結果を踏まえたうえで、歌によって敵をかく乱させる民間協力隊「サウンドフォース」を結成することにする。そのメンバーとしてバサラをはじめとしたFire Bomberのメンバーが抜擢される。
物資補給のため惑星ラクスに立ち寄ろうとしていたマクロス7は、先にラクスにいるはずのマクロス5から何も応答がないことに疑問を抱く。実はマクロス5はバロータ軍によるスピリチアファームプロジェクト実現のため襲撃を受けていたのだった。バロータ軍はマクロス5と同じようにマクロス7を襲撃したため、バトル7はサウンドフォースと共に応戦するが、船体が故障してしまいラクスからの脱出ができなくなってしまう。
そこに、新たに覚醒したプロトデビルン「ガビル」「グラビル」「バルゴ」はマクロス7を手に入れるために攻撃するが、サウンドフォースの新しい攻撃により撃退する。

一方、バサラとの接触で強いショックを受け休眠状態に入ったシビルのためにギギルはバロータ軍を離れシティ7に潜入する。シビルを目覚めさせるにはバサラの歌が必要だと思ったギギルはバサラをシビルの元へ連れていく。
バサラはシビルに歌を聴かせるために通いつめるが、それが統合軍にシビルの居場所を知られるきっかけになってしまう。バサラとギギルはそれぞれ、統合軍に捕獲されたシビルを覚醒させようと試みるが、バサラの歌に刺激されシビルは飛び去ってしまう。歌う意味を見失ったバサラは一人放浪する。

その後、ラクスにある遺跡の近くで再び休眠していたシビルを見つけたバサラとギギルは、共に力を合わせシビルを覚醒させる。そんなシビルとギギルの存在を脅威に感じていたゲペルニッチは、彼らの抹殺を命じるが、ギギルが自らの命と引き換えにラクスを消滅させることでシビルを守る。

犠牲者を出しながらもなんとかマクロス7は脱出、プロトデビルン側もバルゴを失い、作戦は一旦白紙に戻ることになる。

最終決戦「オペレーションスターゲイザー」

ラクス消滅後もアニマスピリチアを狙うプロトデビルンは幾度となくマクロス7を襲撃する。地球統合軍総司令部は銀河条約で禁止されていた「反応弾」の使用を許可した上で、プロトデビルンの本拠地バロータ星系第4惑星をマクロス7船団のみで撃破するよう命じる。事実上の「捨石」になったマクロス7船団は、バトル7艦長マクシミリアンを中心に少数精鋭部隊による奇襲作戦「オペレーションスターゲイザー」を実行。

ところが奇襲作戦は失敗、ガムリンはガビルにより撃墜され行方不明、サウンドフォースはじめとする他のメンバーも捕虜としてゲペルニッチに捕えられてしまう。
しかし諦めることのないマクシミリアンの言葉によりミレーヌは歌を歌い、何とか脱出することに成功する。

ゲペルニッチは更に新たなプロトデビルン「ゴラム」「ゾムド」を覚醒させマクロス7船団を襲撃させるが、それに応戦するバサラをシビルが手助けする。バサラを助けたことでスピリチアを失ったシビルに、自分のスピリチアを分け与えてしまったバサラは昏睡状態に陥ってしまう。

バサラ不在のまま迎えた最終決戦、バサラの代わりに歌うと誓ったミレーヌは統合軍の考案した最後の切り札「サウンドバスター作戦」敢行のため出陣するが、途中負傷しガムリンと共に戻る。2人は昏睡しているバサラを歌で覚醒させ、共に再び戦場へ赴く。

暴走するゲペルニッチが反応弾を受け、無限にスピリチアを吸収する不可逆状態になる中、シビルの呼びかけ、バサラの歌、ミレーヌ、そしてFire Bomberの音の影響によりプロトデビルンが自ら歌を歌い始める。
それによりプロトデビルンは、自らスピリチアを生産することのできる「自己再生種族」へと進化することができ、人類から奪う必要のなくなった彼らは戦いを止め、別の銀河へ旅立っていくのだった。

『マクロス7』の登場人物・キャラクター

熱気バサラ(CV:林延年※現・神奈延年 歌:福山芳樹)

Fire Bomberのボーカル兼ギター担当。自分の歌と音楽に熱い思いを抱く。
同バンドメンバーのレイ・ラブロックから極秘に譲り受けたバルキリーを改造したVF-19改に搭乗し、敵に自分の歌を聴かせるべく戦場へ乗り込む。
暴力を極端に嫌っており、そのため攻撃をせずただ歌う姿は当初異端視され、特に統合軍パイロットであるガムリン木崎からはかなり疎まれていたが、プロトデビルンに影響を与えることが分かり始めると徐々に認められるようになる。
かつてプロトデビルンを封印した「アニマスピリチア」という特殊なパワーを持っている。
※アニマスピリチアは、スピリチアを失った者に再び生きる気力を与えたり、またプロトデビルンにダメージを与えることができる特殊な力。

女性関係にかなり疎く鈍感。民間人でありながら天才的なバルキリー操縦技術を持つ。
決め台詞は「俺の歌を聞け!」「過激にファイヤー」など。

ミレーヌ・ジーナス(CV:桜井智※現・櫻井智 歌:チエ・カジウラ)

Fire Bomberのボーカル兼ベース担当。ロック歌手アリス・ホリディに憧れてロックを始め、バンドメンバーの募集記事を見てFire Bomberに加入する。

地球統合軍の元エースパイロットであり、マクロス7船団長である地球人マクシミリアン・ジーナスと、元ゼントラーディ軍エースでシティ7の市長を務めるゼントラーディ人ミリア・ジーナスの間に生まれた末娘。
親の過干渉から逃れるため一人暮らしをしており、性格は自由奔放。自分以上に自由なバサラとは衝突することが多いが、歌は最も息が合うためお互い認め合っている。

両親から受け継いだバルキリー操縦の才能は確かなもので、サウンドフォースに加入するとバルキリーVF-11MAXL改を乗りこなす。

ミリアの勧めでお見合いをしたガムリンとは、最初は猫をかぶっていたものの徐々に素の自分を出し親交を深めていく。
無自覚なままバサラにも惹かれるが、最終的には「どちらも同じくらい好き」という結論に達しどちらも選ばずに終わっている。

レイ・ラブロック(CV:菅原正志)

Fire Bomberのリーダー。キーボード兼ミュージックアレンジ担当。
元統合軍のエリートパイロットだが、作戦中自分の判断ミスにより親友ステファンを亡くしたため責任を感じ軍を退役。自暴自棄になり放浪しているところ、まだ幼かったバサラと出会いその歌声に可能性を見出し、バンドを組むことを決断する。

常に落ち着いて動じない性格をしており、なにかと衝突するバサラとミレーヌの仲裁に入ったり、奔放なバサラを諭したり、ミレーヌをなだめたり、とバンドメンバーの潤滑油的な役割を果たしている。

ステファンの婚約者だった北条アキコとは旧知の仲。統合軍とも引き続き深いコネクションを持っている。
サウンドフォース結成後もリーダーとして、ビヒーダと共にバルキリーVF-17T改に搭乗する。

ビヒーダ・フィーズ(CV:高乃麗)

Fire Bomberのドラム担当。マイクローン化した純粋なゼントラーディ人。

非常に寡黙で必要最低限しか言葉を発しない。常にドラムスティックを持っており、ところ構わずリズムを叩きだす。
常人離れした怪力の持ち主。多くが謎に包まれた女性である。

プロトデビルンとの最終決戦において、ドラミングで歌エネルギーを発生させた。

ガムリン木崎(CV:子安武人)

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