キャプテン翼(キャプ翼)のネタバレ解説・考察まとめ

『キャプテン翼』とは、1981年より高橋陽一が週刊少年ジャンプ、週刊ヤングジャンプ、グランドジャンプで連載されたサッカー漫画およびそれを原作としたアニメ作品シリーズ。主人公大空翼がチームメイトとの友情、ライバルたちとの激闘を通して活躍・成長してゆき、主に彼のサッカー人生が描かれている。単行本のシリーズ国内発行部数は7,000万部を超え、またフランス、イタリアなどおよそ20の国・地域で出版されており、国内外を問わず人気を誇る大ヒット漫画。

「キャプテン翼 GOLDEN-23」(2005-2008年)

激戦のエル・クラシコから1週間後のストーリー。いよいよオリンピック出場を目指すU-22日本代表が動き出す。U-22日本代表監督に就任した吉良耕三監督は、アジア予選では海外組を招集せず、国内組のみで臨むことを宣言。そして開幕したオリンピックアジア予選。日本はアウェーの地で最大のライバルと目されるオーストラリアに1-3で敗れてしまう。オリンピック本大会出場へ黄信号となった日本が迎えたホームでの予選最終戦。相手は、アウェーで敗れたオーストラリア。前節、サウジアラビアがオーストラリアに対して執念のドローに持ち込み、日本が3点差をつけてオーストラリアに勝てば、逆転でオリンピック出場という絶対に負けられない展開。その緊迫した試合をみごと4-1で制し、オリンピック出場を決めた。

「キャプテン翼 海外激闘編 IN CLCIO 日いづる国のジョカトーレ」(2009年)

イタリアで奮闘する日向小次郎、葵新伍に物語のスポットが当てられる。ユベントスで歯が立たなかった日向は、出場機会を求めてセリアC1・レッジアーナへ期限付き移籍。葵はインテルでトップチームへ昇格することができず、セリエC1・アルベーゼに移籍する。そして、両者はセリエC最終節において、セリエB昇格をかけ試合で激突。結果は、日向擁するレッジアーナがアルベーゼを下しセリエB昇格。アルベーゼは来期もセリエCを舞台にするかと思いきや、昇格争いをする他チームが試合に敗れ、アルベーゼもセリエB昇格。日向と葵は舞台をセリエBに移し、来季も両者は相見えることとなった。

「キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA」(2010-2012年)

翼の所属するバルセロナのリーグ優勝への激闘が主に描かれる。負傷で戦線離脱しているエース・リバウールに代わり、トップ下として定着した翼。物語は、アウェー・マドリードでのエル・クラシコ。再び翼vsナトゥレーザの激戦が始まり、試合はレアル・マドリード優位に進みも、2-2のドローに終わる。

「キャプテン翼 ライジングサン」(2014年-)

物語は、スペイン・リーガエスパニョーラ最終節から始まる。2位・レアルマドリードに勝ち点1差で首位に立つ翼擁するバルセロナ。勝てばリーグ優勝となるバルセロナだったが、不運な失点から一点ビハインドで前半を終えることに。ライバルであるレアル・マドリードは前半3-0でリードしており、このままでは逆転優勝を許すことになってしまう。そして運命の後半戦、翼のPKにより同点においつくと、チームは逆転ゴールを決め、結局3-1で勝利をおさめる。そして、リーガエスパニョーラ優勝を手土産に、舞台はいよいよオリンピック本大会へ。グループリーグにおいて、日本はアルゼンチン、オランダ、ナイジェリアという激戦区に組み分けられる。そしてJrユース、ワールドユースでも対戦したライバルたちを蹴散らしていく。準々決勝の相手はドイツに決まり、舞台は決勝トーナメントへと移る。

『キャプテン翼』の登場人物・キャラクター

大空翼(おおぞら つばさ)

ポジションは『小学生編』はフォワード、『中学生編』以降はミッドフィルダー。ドリブル突破、ドライブシュート、スカイウィングシュートなど多彩なシュートがあり、キャプテンとしての自覚をもちチームを統率する。常に前向きで時に強気な姿勢を見せる。ライバルの難易度の高い技を一度見ただけで自分のものにできる。「ボールは友達」が信条で、「サッカーの申し子」と呼ばれる。

岬太郎(みさき たろう)

ポジションはミッドフィルダー。翼との息の合ったコンビプレーは「ゴールデンコンビ」と呼ばれる。画家である父・一郎と全国を転々とする生活をし、学校も転々としていたため、どんなタイプの選手とも息の合ったプレーができる適応能力を見せる。人を思いやる優しい性格で大人びた面もあるが、試合では時に激しい気性をみせる場面もある。「フィールドのアーティスト」。

若林源三(わかばやし げんぞう)

ポジションはゴールキーパー。少年時代より専属コーチのもと教育を受け、ペナルティエリア外からはシュートを決して許さないというポリシーを持つ。翼の最初のライバル。試合ではアディダスのキャップを被っており、帽子がボールに触れてゴールを守ったこともある。ゴールキーパーながら果敢にオーバーラップをすることがある。ドイツ人サポーターやドイツ代表ヘルマン・カルツからは「ゲンさん」と呼ばれる。SGGK(スーパーグレートゴールキーパー)の異名をとる。

日向小次郎(ひゅうが こじろう)

ポジションはフォワード。短気で口が悪い。強引なドリブル、強力なシュートなど勝利に貪欲なプレーを見せる。その闘志あふれるプレーから「猛虎」と呼ばれる。母子家庭の四人兄弟の長男。小学4年時に父を亡くし、新聞配達や屋台の手伝いなどのアルバイトをして家計を助け、家族を養うためにプロを目指す。プロのスポーツ選手でありながら、コーラが大好物。

沢田タケシ(さわだ たけし)

日向より2歳年下で、明和FC時代より日向を慕ってきたテクニシャン。時折、日向の試合中の態度に意見し納得をさせることもある。東邦学園所属時は、他のレギュラーより年下であったが、ゲームメーカーを務めた。のちに、U-20日本代表のキャプテンに就任し、「同世代の翼」になると意気込み、みごとアジア選手権で日本を優勝へ導き、翼たち黄金世代に劣らない活躍を見せた。

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