ミッション:インポッシブル2(M:I-2)のネタバレ解説・考察まとめ
往年のTVドラマ「スパイ大作戦」を映画化した「ミッション:インポッシブル」に続き2000年に製作されたトム・クルーズ製作・主演のシリーズ第2弾。バイオレンスの詩人ジョン・ウー監督が起用され、前作とは一味違った独自のアクション・シーンが満載。休暇中のイーサン・ハントの元に、新たなミッションが届いた。それは20時間で人を死に至らしめる驚異の殺人ウィルス”キメラ”を狙う元同僚の陰謀を阻止することだった。
IMFに所属するスパイ。
ヘリコプターの操縦を得意とし、ルーサーと共にイーサンに指名されてチームに参加。
バイオサイト製薬会社のビルにイーサンが潜入する時などのヘリの操縦、競馬場でのナイアへの連絡役やヒューの邪魔、マックロイを誘拐する時の運転手と、多種に渡って任務遂行に貢献する。
ジョン・C・マックロイ(演:ブレンダン・グリーソン)
バイオサイト製薬会社の社長。
自社のベレロフォンで金もうけをするために、ネコルビッチ博士によって開発されたキメラウイルスを流行させるという計画を実行する。
帰宅途中に薬で眠らされて誘拐され、ネコルビッチ博士に変装したイーサンに嵌められて計画をすべて喋ってしまう。
ベレロフォンを盗んだアンブローズから3,700万ドルと会社の株式を要求される。
ネコルヴィッチ博士(演:ラデ・シェルベッジア)
バイオサイト製薬会社の研究員。
主にDNAの組み替えを専門としているが、インフルエンザウイルスを研究するうちに、偶然キメラウイルスを作り上げてしまう。
自らキメラウイルスを感染させアトランタに解毒剤のベレロフォンを運ぶため、面識のあるディミトリ(イーサンの仮の名)に護衛を頼むが、IMFから代わりに派遣された、イーサンに変装したアンブローズに殺され、ベレロフォンを奪われてしまう。
スワンベック(演:アンソニー・ホプキンス)
IMFの一員で、イーサンの上司。
休暇中にロッククライミングを楽しむイーサンのもとに、指令のデータが収められたサングラスを届けさせる。
今回の任務のメンバーに加えたナイアを元恋人のアンブローズの元に送る作戦に、彼女に好意を抱いてしまい難色を示すイーサンを説得する。
イーサン・ハントのアクション名シーン・名場面
ヘリからビルに決死のダイビング
バイオサイト製薬会社の研究所に潜入するには、ビルの屋上の天窓から入らなければならない。イーサンはヘリから屋上に向かってダイブする方法を取る。
ルーサーは天窓の開閉システムにハッキングするが天窓がなかなか開かない。上空ではビリーの操縦するヘリがダイブにピンポイントの位置に来た。イーサンは一か八かの見切り発車でダイビング。そして間一髪のタイミングで天窓が開き、イーサンはビルの内部へと猛スピードで降りていく。
合成用にスタジオで撮影されたこのシーンは、かなりの高さからダイブして、見上げているカメラに向かってレンズの寸前で止まるようにワイヤーの長さを調節してあるのだが、トム・クルーズは監督のOKが出ているにもかかわらず自身で何度も挑戦し楽しんでいたという。
銃撃戦での華麗なガン・アクション
キメラウイルスを破壊するために、バイオサイト製薬会社に忍び込んだイーサン。だが、その行動はアンブローズに読まれていた。イーサンを見つけたアンブローズの部下たちとイーサンは銃撃戦となる。
監督ジョン・ウーの代名詞とも言える二丁拳銃でのガン・アクションを、イーサンが披露。スローモーションを交え、縦横無尽に動きながらのガン・アクションが華麗に且つ激しく展開する。
猛スピードで走り抜けるオートバイ・チェイス
アンブローズのアジトからオートバイを奪って逃げるイーサン。ルーサーのヘリからの援護もあり、追って来る車を撃退したイーサンを、アンブローズもバイクに乗って追う。激しいバイク・チェイスを展開した2台のバイクはやがて浜辺にたどり着き、一騎打ちとなる。
このシーンも、トム・クルーズ自身がスタントをこなしている。監督のジョン・ウーによれば、バイクでの一騎打ちは西部劇の対決シーンをイメージしていて、ジャンプをして激突するシーンは、そのままぶつかると大ケガをしてしまうので、ジャンプした瞬間に後ろから引っ張ることで、衝撃を和らげるように撮影されたという。
使用されているバイクは、トライアンフ社の「スピード・トリプルT509」と「デイトナT595」という車種である。
アクロバティックな肉弾戦を展開
バイクを使った激しいアクションの次に待っているのは、イーサンとアンブローズの1対1の肉弾戦だ。パンチやキックに絞め技といった、体を武器にした攻防が約6分間に渡って延々と繰り広げられる。途中、アンブローズが、倒れたイーサンの顔面を目がけてナイフを振り下ろし、目までの数センチのところでイーサンが食い止めるという危機一髪のシーンもある。
単純なパンチやキックに加えて、延髄斬りやローリング・ソバットといったアクロバティックな動きによるアクションが展開され、これもまたトム・クルーズの身体能力の高さに圧倒されてしまう。
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目次 - Contents
- 『ミッション:インポッシブル2』の概要
- 『ミッション:インポッシブル2』のあらすじ・ストーリー
- 『ミッション:インポッシブル2』の主な登場人物・キャラクター
- イーサン・ハント(演:トム・クルーズ)
- ナイア・ノードフ=ホール(演:タンディ・ニュートン)
- ショーン・アンブローズ(演:ダグレイ・スコット)
- ヒュー・スタンプ(演:リチャード・ロクスバーグ)
- ルーサー・スティッケル(演:ヴィング・レイムス)
- ビリー・ベアード(演:ジョン・ポルソン)
- ジョン・C・マックロイ(演:ブレンダン・グリーソン)
- ネコルヴィッチ博士(演:ラデ・シェルベッジア)
- スワンベック(演:アンソニー・ホプキンス)
- イーサン・ハントのアクション名シーン・名場面
- ヘリからビルに決死のダイビング
- 銃撃戦での華麗なガン・アクション
- 猛スピードで走り抜けるオートバイ・チェイス
- アクロバティックな肉弾戦を展開
- 『ミッション:インポッシブル2』の伏線
- アンブローズに撃たれ死亡するイーサン
- 『ミッション:インポッシブル2』の名言・名セリフ
- ”Every search for a hero must begin with something that every hero requires: A villain.”(英雄を求めるなら、すべての英雄に必要なものがある。悪役だ。)
- ”I let you know where I'm going, I won't be on holiday.”(居場所を伝えたら、休暇じゃなくなる。)
- ”Who wants to be decent?”(ほどよさなんて必要?)
- 『ミッション:インポッシブル2』の予告編動画
- 『ミッション:インポッシブル2』のテーマ曲