銀の匙（Silver Spoon）の名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

大川進栄の名言・名セリフ

おまえらはクズだ!!!!!

馬術部の大会で御影以外の1年生は初めて大会に挑むことになる。
大勢の人だかりで緊張する中、引退した3年生の大川先輩が応援に来る。
「なにかアドバイスください」と1年に頼まれた大川がアドバイスの冒頭で皆に言ったセリフである。

「おまえらはクズだ!!!!! 霊長目ヒト科ホモサピエンスとか御大層な呼び方で偉そーぶってても、身体能力的には馬の方が上だ!!! おまえらは馬がいないと何もできん、動物社会の底辺だ!カスだ!!澱だ!!! おまえらの住むこの北海道の開拓史において馬は重要な役割をはたしてきた!!馬無くして今の農業の発展は無い!!我らの愛する大蝦夷農業高等高校も存在しない!! まさに馬は全ての礎!!神だ!! おまえらはお馬様に乗っかって…いや、乗せていただいて全てを任せていればいいのだ!! 余計な事をしてお馬様の邪魔をするな!!! わかったかゴミ虫ども!!!」

それを聞いた1年の4人は、緊張がほぐれるどころか自信を喪失してしまうのだった。
大川先輩のストレートすぎる性格がわかるシーンである。

白樺先生（ニワトリ先生）の名言・名セリフ

下どころではない!! おまえらは家畜のドレイだ!!

1週間続く朝5時からの当番実習の最終日、八軒はニワトリ小屋で卵の回収をしていた。
フラフラで卵の回収をしている八軒を見たニワトリの管理担当の教員、通称ニワトリ先生が「卵一個割ったら一日停学だからなーー」と冗談を言うと、八軒はあやうく卵を落としそうになる。

「俺達のヒエラルキーは家畜より下なんスね…」という八軒に対しニワトリ先生が真顔で言ったセリフである。
農業での家畜の立場が人間よりも上であることを八軒が知った瞬間である。

桜木先生の名言・名セリフ

学校ってのはさ八軒、 おまえらのためにある畑なんだよ。

入学してから年が明け2月の冬、学生のうちに起業し会社を作ることを考え始めた八軒は担任との進路相談に臨んだ。
失敗の怖さや進学の失敗で自信のない発言をする八軒に対し、担任の桜木先生が語った言葉である。

「学校ってのはさ八軒、おまえらのためにある畑なんだよ。そりゃ規則があって窮屈な所もあるけど、どこ耕してもいい宝の畑だ。頭で学ぶも良し。胃袋で学ぶも良し。筋肉で学ぶも良し。機械から学ぶも良し。動物から学ぶも良し。人から学ぶも良し。そういう人たちとのつながりを作るのに丸々3年費やしても良し。どこを耕すかは自由だ。八軒が耕そうとしているのはエゾノーじゃまだ誰も手を着けてない所だから何が出てくるか俺は楽しみだよ。少なくとも俺にはなーんも謝る必要は無いぞ。」

八軒の不安が少し解消された先生のアドバイスといえる。

富士先生の名言・名セリフ

猟師になろうと思う。

豚肉ファンドの時などで何度もお世話になっている家畜の豚の管理担当教諭の富士先生。
大川先輩がバイト先で現物支給でもらった黒豚を繁殖して商売に出来ないかと富士先生に相談していた際、「私は、この学校と今年度でお別れだ。」とエゾノーを辞めることを告げる。
その場にいた八軒、御影、大川の3人ともが寿退職だと思いこみ、「おめでとうございます」と言い掛けた所にそれをさえぎって富士先生が言ったセリフである。

夢に向かって進む生徒達に影響され、自身も夢に向かって進むことを決断した富士先生の男前な発言である。

校長先生の名言・名セリフ

逃げ道の無い経済動物と君達は違うんですから、 生きるための逃げは有りです。 有り有りです。

期末考査が終わり馬術部で馬たちの世話をする八軒の元に校長先生が現れる。
言葉の端々で謝る八軒に対し、「自信がないのかな？」と校長先生は聞いた。

中学時代思うように成績が上がらなくて兄の成績と比べられてきた八軒は、逃げるようにここに来たことを校長に伝えるが、校長は「八軒君は逃げるという事に否定的なのだね。」との言葉の後に語ったセリフである。

校長先生の言葉に八軒の胸のうちが少し軽くなった瞬間である。