みつどもえ(Mitsudomoe)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「みつどもえ」とは、「桜井のりお」によるギャグ漫画及びブリッヂ製作のアニメーション作品。2010年に第一期が放送され、翌年2011年に第二期「みつどもえ 増量中!」が放送された。日本一似てない三つ子の長女「丸井みつば」次女「丸井ふたば」三女「丸井ひとは」の三人を中心に、三つ子の小学校の同級生や家族達の日常を描く、パワフルで下ネタなギャグ作品。

矢部 智(やべ さとし)

CV:下野紘

三つ子のクラスの担任の先生。愛称は「矢部っち」。
キャッチフレーズは「ちょっと痛いチェリーボーイ」。
気弱な性格でいつも三つ子やクラスの子供達に振り回されている不憫なキャラクター。
同僚の栗山先生に片想いをしているが全く気づかれず、むしろ変態教師だと思われている。
生徒達からは童貞・オタク・ダメ男とバカにされ、各所で変態だと誤解され、先生達のコミュニティからも若干浮いている。
職員室の机や教壇の下にはよくひとはが潜んでいて、それを目撃されておかしな勘違いを生む。
ガチレンジャーのファンで、ひとはとは意気投合し一緒にガチレンジャーのイベントに出かけることもある。
1人暮らしをしていて部屋は汚く、ゴキブリを怖がる。
また朝起きると勝手に合鍵を作っていたひとはが勝手に家に上がりこんでいたりする。
いじり倒されるキャラクターであるが、要所要所ではキチンと教師をこなしている良い先生。

栗山 愛子(くりやま あいこ)

CV:斎藤桃子

巨乳で眼鏡でドジッ子な保健医の先生。通称「栗山っち」。
キャッチフレーズは「スーパードジッ娘保健医」。
アニメ版では矢部と同時に鴨橋小学校に就任したことになっている。
矢部から思いを寄せられているが全く気づいておらず、むしろ変態教師だと少し軽蔑している。
余りにもドジッ子なため、保健室へ行った方が生徒達の怪我を増やす。
ド近眼で、眼鏡をかけていないとよりドジッ子度が増す。

その他

チクビ

CV:斎藤桃子

6年3組で飼育しているハムスター(♂)。
名付け親はふたばで、由来は尻尾がチクビっぽいから。
ひとはと相思相愛であるが、丸井家では引き取れず土日は矢部先生の家にいる。
ひとはにのみ特別に懐いているが、ふたばが風邪を引いた際はひとはとふたばを勘違いした。

『みつどもえ』の名シーン・名場面

良い子悪い子恐ろしい子…!!

良く見ると佐藤(画面上真ん中ちょっと左)の横に「佐藤が好きすぎてしょうがない隊」がいて、佐藤を凝視している。

第1回みつどもえ総選挙9位。
第一期一話のエピソード1。

新任の矢部は初めて自分の受け持つクラスに期待を膨らませていた。
矢部の担当になったのは6年3組であった。
矢部の歓迎レクリエーションでフルーツバスケットをやる事になるが、ゲームとは思えないシリアスな争いへ発展する。
その中心には問題児、丸井家の三つ子の次女「ふたば」がいるのであった。
矢部がフルーツバスケットを止めると、ふたばは自分が暴れすぎた事を認め土下座で謝る。
そしてその頭を同じく問題児・三つ子の長女「みつば」が踏みつけて高笑いする。
三つ子の三女「ひとは」に至ってはフルーツバスケットに参加すらしていなかった。
フルーツバスケットの続きを始めると、席に全員座れてしまい鬼がいない。
良く見るとみつばがクラスメイトを椅子にして座っているのであった。
みつばを注意して立ち上がると、みつばは矢部の座っていた席に座り、矢部が鬼になった。
矢部が『髪を結わいている人』と言うと女子達が立ち上がる(何気に佐藤が好きすぎてしょうがない隊は佐藤の隣をキープしつつ、三人で入れ替わった)。
しかし、ひとはは髪を結わいてるにも関わらず動かなかったためみつばに注意され、面倒そうにその場で髪を解いた。
それは良くないと矢部が注意するが、ひとはは本を読んだまま矢部をガン無視する。
本を取り上げようとすると怖ろしい形相で睨まれ、矢部は怯えた。
だが矢部はちゃっかり椅子に座っており、次の鬼はひとはになった。
ひとはは『私の友達』と言ったが、ひとはに友達はおらず誰も立ち上がらなかったため、いたたまれなくなった矢部が名乗り出てひとはに席を譲る形になった。
鬼の矢部は『丸井って苗字の人』と言ってみると、その途端みつばとふたばが殺気だってやる気になり、そこにひとはも参加して三人はにらみ合いになる。
みつばは窓に向かって「外におっぱいが!」と言ってふたばの気を引き、ひとはの座っていた席へ向かうが、罠に気づいたふたばが高速でみつばに突進しみつばは顔面を椅子にぶつけて流血。
椅子は砕け散った。
矢部はみつばとふたばが争っているその間にひとはが椅子に座ろうとしているのを見て、このまま譲ってしまったら頭が上がらなくなってしまうと考え、椅子を奪おうとする。
するとひとはが持っていた本(エロ本)の内側を矢部の顔にたたき付け、チェリーボーイな矢部は鼻血を出して倒れた。
矢部は罰ゲームとして皆の宿題をやることになり、この先上手くやっていけるのか不安になるのであった。

お父さんは心配性な不審者

第1回みつどもえ総選挙1位。

プールの授業が終わり、更衣室で着替えていると三つ子のパンツが無かった。
本当は家から水着を着ていったためパンツをそもそも持ってきていないのであったが、みつばは盗まれたと先生に報告する。
ひとはは真実に気づいているようであった。
一方、三つ子の父・草次郎は三つ子がパンツを忘れた事に気づき、パンツを届けるために3人のパンツを握り締め学校へ向かった。
草次郎は学校の壁(プールサイド)をよじ登って侵入しようと試みる。
すると、プールサイドではみつばは矢部にパンツを盗まれた話をしている最中で、矢部は「君達どんなパンツ穿いてるの?」と聞いているシーンだった。
草次郎は矢部の言葉だけを耳にしたため、三つ子に矢部が言い寄っているように見えた。
しかし草次郎は壁から落ちてしまい、もう一度昇ろうと試みる。
その頃プールサイドでは三つ子のパンツが盗まれたと言う事がクラスメイトにも広がり、真実を知るひとははこのままでは言い出せないと思っていた。
するとみつばが犯人は矢部だと言い、3枚重ねで穿いて隠しているに違いないという。
ふたばが矢部のズボンを下ろすと、矢部は「良く見てよ!何処に穿いてるって言うの!」とパンツを見せて無罪を証明する。
それをまたも壁を登ってきた草次郎が「良く見てよ」の部分だけを聞き、矢部が三つ子達にパンツを見せている変態だと思い込み怒る。
草次郎は壁をぶち壊してプールサイドに現れ、見た目とパンツを握り締めた姿から矢部は草次郎を変態だと思う。
三つ子は父親が現れた事に吃驚するが、その姿を父親だと認めるのが嫌なひとはは赤くなって黙り、草次郎に話しかけようとしたふたばの口を両手でふさいだ。
草次郎は三つ子に近づきパンツを手渡そうとする。
みつばは草次郎の手にあるパンツを見て、盗まれたのではなく穿いてくること自体を忘れたのだと気づくが、クラスメイト達もそれににわかに気づき始める。
プライドの高いみつばは自分の間違いを認めたくないため、パンツを差し出す草次郎の手を振り払い「パンツ泥棒!」と罵倒する。
その時、壁をよじ登っていた草次郎を目撃していた近隣住民の通報により警察が到着。
警察官達は銃を構え草次郎を捕まえる。
ひとはは蒼白の表情で黙り込み、みつばは変質者だと言い張り、ふたばは状況が変わらずポカーンとしていた。
そして草次郎はパトカーに入れられ連れて行かれてしまった。
その夜、草次郎は実の潔白を証明されたのか家に居て、みつばは家の物置に閉じ込められるというお仕置きを受けた。

パンツは友達

第2回みつどもえ総選挙1位。

みつばは家に帰宅すると、ふたばと佐藤と千葉が部屋に居た。
三人は理化授業の発表で使う資料を作っていた。
ひとははチクビの餌を買いに出かけていて不在だった。
みつばは佐藤たちが家に居る事を嫌がったが、逆にみつばが居ると邪魔になると佐藤に言われ怒って部屋から出て行った。
ふたばは回路図を描いているはずであったが気づいたら女体を描いていて、千葉はふたばに新しい模造紙を買ってくるように言い、ふたばは素直に出かけて行った。
部屋に佐藤と千葉だけになると、千葉は三つ子の部屋を漁り出し「プレシャスハント」を始めるという。
プレシャスハントとは、女子の部屋に隠された秘法(即ちパンツ)を見つけることであった。
佐藤は人の部屋をかき回すのは良くないと千葉を止めるが、千葉がパンツの入った引き出しを佐藤は赤面した。
それでもそういう事をするのは良くないと言うが、その時廊下から足音が聞こえた。
もうふたばが帰ってきたのかと慌てた二人は引き出しを閉めようとするが、上手く閉まらず慌てていると、クマのイラストのパンツが1つ落ちてしまった。
千葉は慌ててパンツを蹴り佐藤にパスし、佐藤もそれを蹴るとドアに引っかかり、そのドアからみつばが入ってきた。
みつばはふたばが出かけてるからって勝手に部屋を見ないよう二人に言い、パンツに気づくことなくドアから出て行った。
しかしドアが閉まった衝撃でパンツが落ちて、佐藤は咄嗟にそれを蹴って千葉にパス、千葉は佐藤がしまえと佐藤にパスし、サッカー部の二人は段々楽しくなり、パンツで仲良くパスのし合いになってしまう。
するとふたばとひとはが帰宅し、男子二人だけを自分達の部屋に残すなんてとみつばは怒り、三人は佐藤たちの居る三つ子の部屋へ行く。
一方その頃千葉はこのパンツ(クマのパンツ)はふたばのだと言い、佐藤はふたばは子供っぽいなぁと笑う。
そして佐藤はパンツをヘディングしようとするが、その時しっかり畳まっていたパンツが解けて広がり佐藤は顔面にパンツを被ってしまい、そこを丁度ドアを開けた三つ子が目撃する。
佐藤は慌ててふたばに弁明するが、パンツの持ち主はふたばではなくみつばだと分かり、佐藤は「最悪だ~!」と叫んだ。

本気戦隊ガチレンジャー21話 「狙われた子供達地球滅亡カウントダウン」

第1回みつどもえ増量中総選挙1位。

第二期一話は、いきなり視聴者の斜め上の展開から始まる。
みつどもえを見るはずだったのに、始まったのは「本気戦隊ガチレンジャー」なのである。
ほぼ一話丸ごとガチレンジャーメインの話で、さらに遠藤正明が歌うガチレンジャーのオープニングが流れ、映像もちゃんとガチレンジャーのものであった。
ガチレンジャーとはみつどもえの作中に出て来る朝の特撮ヒーロー作品。
主人公のガチレッドを始めピンク・ブルー・イエロー・ブラックというお馴染みの色合いのメンバーが、敵のゲドール帝国(原作ではゲドール軍)と戦っていくという話。

ゲドール帝国は日本の少子化に目をつけ、子供達を狙った作戦を実行する。
埼玉に住む大量の子供達がゲドール帝国によって解かされ泡にされてしまう。
ニュースを見てようやく気づいたガチレンジャーは出動する。
ブルーとブラック小学校へ向かうが、道に迷いに迷って到着が遅くなったせいで学校が爆破されてしまう。
レッドとイエローは幼稚園に向うと園児と先生がゲドール帝国に捕まっていた。
爆弾が仕掛けられていて、その場で解体すると銅線が赤と黄色の二本ありレッドが赤を切ると爆弾がその場で爆発。
レッドとイエローは咄嗟に大ジャンプして避けたが、園児と先生は犠牲になった。
さらに幼稚園のバスをゲドール帝国がバスジャックし、1人園児が犠牲になったところで実はピンクが運転手に化けて潜入していたと判明。
しかしピンクがハンドル操作を誤り、バスは崖から転落して爆発。
ピンクはやはり大ジャンプで脱出し、ゲドール帝国の面々も無事で、犠牲になったのは園児と先生であった。
民衆達はガチレンジャーに怒り、ガチレンジャーの隠れ基地(実はバレバレである)を襲撃し放火した。
一方のガチレンジャーはこれを民衆が皆ゲドールに洗脳されているのだと勘違いする。
そしてゲドール帝国をおびき出すために子供を囮にしようという作戦を立てるが、埼玉にはもう子供は存在しなかったため、イエローに子供の格好をさせる。
その罠にゲドール帝国はまんまと引っかかり、ガチレンジャーと戦闘になる。
ガチレンジャーは手にトゲトゲのメリケンサックをつけて「ガチの怒りを受け止めろ!」と言いながら一匹を5人で集団リンチにし、動かなくなった敵を直も殴り続け、最後には燃やした。
その後戦隊物ではお約束の巨大化してロボット対決になり、ガチレンジャーは敵を完全に倒した。
すると犠牲になった子供達が皆元に戻り、あれだけ怒り狂っていた民衆も手の平を返したように笑顔になりハッピーエンドで終わる。

テレビでガチレンジャーを見ていたひとはは「今日のガチレンジャーはおかしい」と気づく。
いつもはこんな内容ではないのである。
大好きなガチレンジャーを汚され、怒ったひとはは今回(21話)の演出家を末代まで祟る事にした。
一方普段ガチレンジャーに全く興味を示さないみつばは21話の内容に笑い転げていた。
エンディングはガチレンジャーのキャラクターとみつどもえのキャラクターのコラボした特別使用のものとなった。

みつどもえ今昔物語

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