新世紀エヴァンゲリオン / Neon Genesis EVANGELION

新世紀エヴァンゲリオン / Neon Genesis EVANGELION

『新世紀エヴァンゲリオン』(略称:エヴァ)とは、GAINAXによる日本のテレビアニメ作品である。
ある日、主人公の「碇シンジ」がその父親に招集されるところからスタートする。そしてロボットに乗って「使徒と戦え。でなければ、帰れ。」という使命を、父親である「碇ゲンドウ」から伝えられる。
使徒とは強大かつ絶大な力を持つ未確認生命体であり、人類の敵である。
その対抗策として、人類が造りだした汎用ヒト型決戦兵器を「エヴァンゲリオン」と呼ぶ。
シンジは神経接続を介してエヴァを操縦し、使徒と戦う。
彼にとっては、父親に認められることが全てではあるが、ゲンドウが総司令官として戦う真意は、人類を守るところでも、父親としての気丈でもないとされている。
「もうすぐ会えるな、***。」
この真意を覗いたとき、シンジは狂気とエゴに踊らされていたことに気づく。
エヴァとは、1990年代の第三次アニメブームのきっかけとされる作品で、その影響力は社会現象レベルであった。
制作委員会方式を独自に採用した最初のアニメでもある。ここでの成功を得て、後続の深夜アニメが多く世に出され、21世紀以降における「アニメ文化」の基礎を築いた。
なお、テレビアニメ版、漫画版、旧劇場版、新劇場版の四作品シリーズには、多少の内容的相違が見られる。
そして、この物語全般には監督である庵野秀明の人生観が大きく寄与している。極めて斬新な内容を多く秘めている。

新世紀エヴァンゲリオン / Neon Genesis EVANGELIONのレビュー・評価・感想

新世紀エヴァンゲリオン / Neon Genesis EVANGELION
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『新世紀エヴァンゲリオン』はただのロボットアニメと思うことなかれ

『新世紀エヴァンゲリオン(Neon Genesis Evangelion)』は、1995年に放送開始された日本のアニメで、その後のアニメ業界に多大な影響を与えました。庵野秀明監督によるこの作品は、ロボットアニメの枠を超え、深い心理描写と哲学的テーマが盛り込まれています。

14歳の少年・碇シンジが巨大な人型兵器エヴァンゲリオンのパイロットとして、人類を脅かす「使徒」と戦う物語です。しかし、単なるロボット対怪獣の戦闘アニメではありません。物語はシンジの心の葛藤や、彼の周囲の人々との複雑な人間関係を深く掘り下げていきます。

シンジは父親である碇ゲンドウからの愛情を求める一方で、彼に操縦を強いられるという矛盾に苦しみます。シンジの内面世界は、視聴者にとっても共感できる部分が多く、誰しもが1度は感じたことのある孤独や自己嫌悪、他者との接触の難しさがリアルに描かれています。

また、主要キャラクターである綾波レイや惣流・アスカ・ラングレーも非常に個性的で、多面的なキャラクターとして描かれています。レイは謎めいた存在でありながら、その正体が物語の核心に大きく関わってきます。アスカは一見強気で自信満々ですが、内面には深いトラウマと不安を抱えています。

物語が進むにつれて、エヴァンゲリオンの世界観は次第に複雑になり、理解するのが難しくなります。特に、終盤の「人類補完計画」が明らかになるエピソード群は、視聴者にとって非常に衝撃的です。この計画は、人類全体をひとつの存在に融合させるというものであり、シンジを中心とした心理的な探求も同時に描かれます。

最終回の第25話、第26話は特に異色で、シンジの内面世界を抽象的に描いたものです。この結末には賛否両論があり、多くの視聴者が理解に苦しむ一方で、その深遠なテーマに感銘を受ける人も少なくありません。

エヴァンゲリオンは、その後も劇場版や新劇場版として続編が制作され、物語の補完や新たな解釈が加えられました。特に『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は、25年にわたるシリーズの総決算として、多くのファンに感動と納得をもたらしました。

結論として、新世紀エヴァンゲリオンは単なるエンターテイメントではなく、視聴者に深い思索を促す作品です。心理学、哲学、宗教といった多様なテーマが絡み合い、見るたびに新たな発見があります。評価を9とした理由は、その深遠さと独自性、そして視聴者に強い印象を残す力にあります。唯一の欠点を挙げるとすれば、その複雑さゆえに全てを理解するのが難しいことですが、それもまたこの作品の魅力の一部と言えるでしょう。

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より深く簡単に『エヴァ』を解説

『エヴァンゲリオン』という作品自体はみなさん聞いたことはあると思いますが、まだ内容をよくわかっていない方の中には、「難しそう」「今から読むのも(見るのも)...」と思ってる方が多いのではないかと思われます。
現に私の友人なども見たことがない方はそのように言っていました。
1つ言いたいのは、『エヴァンゲリオン』は難しいと捉えようとすればすごく深く濃いヒューマンドラマであり、サラッとも読めるバトル漫画でもあるのです。

簡単に内容を説明します。
「使徒」と呼ばれる謎の巨大生物と戦うための人造人間のことをエヴァンゲリオンと呼びます。このエヴァンゲリオンを急遽操縦することになった気弱な主人公「碇シンジ」。
攻めてくる謎の敵、使徒と戦いながらも学生生活や地下都市で暮らすシンジ。その中でさまざまなキャラクターが登場します。
表に感情を全く出さない謎の少女「綾波レイ」。「ツンデレ」という言葉を生んだ「惣流(そうりゅう)・アスカ・ラングレー」などです。
これらのキャラクターと共に日々過ごしていくうちに起こる謎のストーリー展開。精神的に追い詰められ立ち直りを繰り返す心理描写。

大人になったから理解できる思春期の心の移り変わりなどがとてもリアルに感じます。
漫画、アニメ、映画とストーリーが途中から分岐してエンディングが3つあり、パラレルワールドのようなストーリー構成になっております。是非みなさん見てみてください。

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新感覚ロボットアニメ!『新世紀エヴァンゲリオン』紹介!

『新世紀エヴァンゲリオン』は庵野秀明原作のSFアニメ作品だ。アニメや映画など多くの形で制作されているが、今回は新映画版を紹介していく。
『エヴァンゲリオン』の舞台は、大災害「セカンドインパクト」によって世界人口の半分が失われている世界だ。その世界で来襲する「使徒」と呼ばれる敵を、「エヴァンゲリオン」という使徒に対抗すべく建造された人型兵器で主人公たちが倒し、「第3新東京市」を守るというのが今作品のストーリーだ。

今作品は戦闘描写よりも主人公の精神や人間関係、苦悩という描写が深く描かれており、他のアニメとは一風変わったものとなっている。主人公・碇シンジの心情が繊細に描かれており、物語への影響も見どころだ。
1990年代から長く愛され続けている理由としてはやはり独特の世界観によるものが大きいのではないか。
独特な点としてはエヴァンゲリオンが敵の攻撃で破損した際に人体と同じ様に血を流す、登場キャラクターたちの想いが1つ1つ丁寧に、ディープに描かれている点ではないだろうか。
また、今作品は『序』『波』『Q』『シン』の4部作となっており、『シン』は2021年3月8日に公開されて102.2億円の興行収入を記録している。

最後に、この作品はもともと深夜帯のアニメだということもあり、残酷な描写が所々に見られる。流血表現が苦手な方にはあまりオススメはできない。しかし格好いい戦闘シーンや深いストーリー、物語の考察が好きな方には強くおすすめする。

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「エヴァンゲリオン:時代背景と社会情勢を反映した深い洞察力を持つ作品」

「新世紀エヴァンゲリオン」は、1995年に放送されたテレビアニメであり、その後、劇場版が数多く制作され、世界中で愛されるアニメ作品となりました。エヴァンゲリオンの魅力は、その複雑な世界観とキャラクター、そして音楽など、多岐にわたっています。

まず、エヴァンゲリオンの世界は、人類が滅亡の危機に瀕している未来を描いています。人類は「使徒」と呼ばれる謎の存在によって襲われ、唯一の対抗手段として「エヴァンゲリオン」と呼ばれる人型兵器を運用しました。しかし、エヴァンゲリオンのパイロットである主人公の碇シンジや、その周りの人々の心の葛藤や人間関係など、深い人間ドラマも描かれています。このように、エヴァンゲリオンは、SF作品としてだけでなく、人間ドラマとしても非常に魅力的な作品となっています。

また、エヴァンゲリオンのキャラクターたちは、独特な個性を持っており、その複雑な人間関係が描かれています。主人公のシンジは、自己肯定感が低く、孤独を感じている少年であり、彼を含めた多くのキャラクターたちは、それぞれの悩みや心の葛藤を抱えています。彼らの内面を丁寧に描き出しているため、視聴者は彼らと共感し、感情移入することができるでしょう。

さらに、エヴァンゲリオンの音楽も大きな魅力の一つです。作曲を担当した鷺巣詩郎氏によって作り上げられたサウンドトラックは、アニメの世界観とキャラクターの心情を表現するために非常に重要な役割を果たしています。また、オープニングテーマである「残酷な天使のテーゼ」は、アニメ音楽の名曲として広く知られています。

以上のように、エヴァンゲリオンの魅力は、その複雑な世界観とキャラクター、そして音楽など、多方面からのアプローチが可能であると言えます。さらに、エヴァンゲリオンは、日本アニメーション界のみならず、世界的にも高い評価を受けているのです。海外でも多くのファンが存在し、エヴァンゲリオンの影響を受けた作品が多数制作されています。

また、エヴァンゲリオンは、時代背景や社会情勢を反映した作品でもあります。放送当時、日本社会は長期不況や地方の衰退、そしてオウム真理教などの事件が相次いで発生していました。エヴァンゲリオンは、そうした社会情勢を反映することで、多くの人々の共感を呼び起こすことに成功しました。

以上のように、エヴァンゲリオンの魅力は、その複雑な世界観やキャラクター、音楽などに加えて、時代背景や社会情勢にも関わっていると言えます。そのため、エヴァンゲリオンは、単なるアニメ作品ではなく、社会や文化に対する深い洞察力を持っていると評価されています。

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世代関係なく魅了されるエヴァンゲリオンシリーズ

1995年からアニメとして始まり、TVシリーズ版、新劇場版と20年以上愛されてきたエヴァンゲリオン。
しかしながら、私自身一昨年までエヴァンゲリオンを人生で一度も見たことがなかった。昔のアニメだしとか、内容難しそうだしとか、理由をつけてはエヴァンゲリオンを見ていなかったが、もし同じ考えの人がいたら見たほうがいい。考え方が180度変化して、見える世界が変わってくる。
そこまで考え方を変えてくれたのは何か、それはつまり主人公碇シンジの心情が自分に似ている場面が多々出てくるため、他のアニメよりも共感しながら見れるところだ。
新世紀エヴァンゲリオンとは選ばれたパイロットたちが巨大な汎用人型決戦兵器に乗り、敵である使徒を倒す非現実的なことが起こるアニメだから、共感なんてするわけないと思っていた。しかし、このアニメは1回目見た時と2回目、3回目と回数を重ねて見た時では、感じる感想が全く違う。
私自身1回目見た時は、碇シンジのひ弱さにがっかりしたり、内容も難しかったため深追いすることはなく見終わった。しかし、2回目以降インターネットで考察を見ながら見返してみると、碇シンジに同情をする場面が多く、1回目で感じた感情を自分に当てはめると、自分も碇シンジのような心情状態になってくる。
エヴァシリーズの中で、エヴァ3号機パイロットに選ばれた鈴原トウジの死亡シーンが個人的には印象にずっと残る。使徒に侵食された3号機の暴走を止めないといけないが、シンジは同じ年齢のパイロットが乗っているため、拒否するがシンジの父碇ゲンドウがエヴァ初号機をダミープラグに変え、強制的に攻撃を行う場面は見るにためないほどのトラウマでしかない。さらには、3号機から出てきたのが友人の鈴原トウジであったため、友人を攻撃してしまった碇シンジの心は壊れていく。
最後に、先ほどのシーンは、エヴァンゲリオンシリーズの中で一つのシーンに過ぎないが、ここだけでも碇シンジは決められた運命に逆らえず、同情せざるを得ない人生に興味が出てくるだろう。
鬱シーンが多く、鬱アニメと呼ばれることもあるが、それ以上にどのように碇シンジの考え方が変わり、碇シンジがエヴァンゲリオンと向き合っていくか知りたくなった人は、漫画やアニメをサブスクで見るのを強くおすすめする。

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少年が創り出す神話とは

物語の舞台は西暦2000年に起きたセカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界。その15年後の西暦2015年、主人公である14歳の少年碇シンジは、別居していた父、碇ゲンドウから突然第3新東京市に呼び出され、巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン初号機のパイロットとなって第3新東京市に襲来する謎の敵「使徒」と戦うことを命じられます。当初はゲンドウの命令で、そしてEVA零号機のパイロットである少女綾波レイの負傷を目の当たりにし、仕方なくEVAに乗っていたシンジだが、使徒との戦いを繰り返します。第3、第4使徒を倒し、戦線復帰したレイとともに第5使徒を倒したシンジに、新たにドイツから来日したEVA弐号機のパイロットの少女惣流・アスカ・ラングレーが仲間に加わり、彼らは次々と襲来する使徒を迎撃し、たびたび窮地に追い込まれるも辛うじて勝利を重ねていきました。しかし、米国からNERV本部へと移管された3号機の起動実験の際、3号機に寄生していた第13使徒が3号機を操り暴走をはじめたため、ゲンドウは3号機を使徒(敵)として処理します。レイの零号機とアスカの弐号機が倒されるが、それでもシンジが人間の乗っているEVAを相手に戦うことを躊躇します。ゲンドウはEVAの「ダミーシステム」を起動させ、シンジの意思とは無関係に初号機は3号機を破壊し、コックピットを握り潰すのです。そしてシンジは、そこに自分の友人、鈴原トウジが乗っていたことを知ります。自らが乗ったEVAの手で友人が足を切断する大怪我を負ったことで、シンジはEVAのパイロットを辞めるが、そこに強大な力をもつ第14使徒が現れ、迎撃したアスカの弐号機とレイの零号機も大破します。その窮地を目にしたシンジは再び自分の意思でEVAに乗ることを決め、使徒と戦い、そして最後はEVA初号機の暴走によって使徒を倒すことに成功するのです。この作品は主人公の繊細な心と人類の運命そして、各登場人物の事情が交錯し、物語が進んでいきます。実は上記のストーリーにはまだ続きがあるのです。主人公碇シンジが迎える悲壮的な運命とは。そして、使途の襲来により脅かされる人類の行方とは?あなたの目で、衝撃の結末をご覧ください。

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エヴァンゲリオンを見て

エヴァンゲリオンは、完結までに20年以上もかかった、長期間に及ぶアニメです。最初に見た時は、内容はあまり理解できませんでしたが、劇中で登場するエヴァンゲリオンと呼ばれているガンダムのように大きな兵器のかっこよさに魅了されました。
その兵器は、普通の機会とは違い、人間のように感情があるようで、主人公とシンクロしながら、使徒と呼ばれる地球を侵略する敵から地球の人々を守ります。その後から序と破を何度も見直し、続編のQを楽しみにしていました。
エヴァンゲリオンは映画版のほかにもアニメと漫画版があり、私は映画版の新劇場版がおすすめです。特に序と破は小学生から大人まで楽しむことができると思います。またエヴァンゲリオンのストーリー自体はとても複雑ですが、その分頭の中で、キャラクターやその後のストーリーについて深く考察することができ、見れば見るほどはまっていくと思います。また序や破、Qでの伏線が後のシン・エヴァンゲリオンで回収されたり、庵野監督の取材などから自分の考察を深めるのとても面白いと思います!

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アニメの常識を良くも悪くも覆した作品

アニメが有名になっていますが原作は1995年から2013年まで月間少年エースで連載され、コミックスは14巻で完結している作品です。
テレビアニメは1995年から約一年間放映され全26話の中で大きな社会現象を巻き起こしました。
続編として映画になっており2021年に公開されたもので完結しています。
冴えているとはいいがたい主人公は14歳の少年碇シンジ。
ある日突然、離れて暮らす父親に呼びつけられ巨大な人ロボット(人造人間)エヴァンゲリオンのパイロットになる事を命じられます。
とあることがきっかけで「使途」と呼ばれる正体不明の敵が襲来、それを迎え撃つのが彼らの役目です。
優柔不断で頑固、周りの事をあまり気にしない主人公はまさに「ダメンズ」なのですがそれを取り巻く大人や仲間たちにより
少しずつ本当の自分を見つけ出していきます。信頼と裏切り、空回り、愛情、殺意どこにでも転がっていそうな主人公たちのありきたりな感情の動きが
アニメ版では独特のアングルや音響によりどこにもなかった世界観を見る者に突き付けました。
ゴールデンタイムにもかかわらず間接的な性描写がオンエアされる、黒字に文字だけのシーンや強烈な心理描写など
見る者によってはトラウマ級のアニメになり未だ根強く支持されています。
音響や効果などはテレビ版放映当初から現在に至るまで多くのアニメ、漫画作品に影響を与えいろいろなところでオマージュされたシーンを見ることができます。
無論、人の心にも大きな影響を与えたのは言うまでもありません。

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社会現象を巻き起こした伝説のアニメ!

主題歌は言わずと知れた高橋洋子さんの『残酷な天使のテーゼ』です。アニメを観たことがなくとも、楽曲は聴いたことがあるという人も多いと思います。OP映像と楽曲のシンクロが素晴らしいので『残酷な天使のテーゼ』が好きだという方にもおすすめしたい作品です。

従来のロボットアニメでは度胸のある主人公がセオリーでした。そんな中『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する14歳の少年碇シンジは臆病な主人公です。
"中学生の少年がある日突然世界を救うために戦う"というリアリティの無さに反して、シンジの精神性は等身大の中学生にかなり近いものだと思います。

エヴァンゲリオンのパイロットとしての葛藤が、そのまま自分の存在意義や人間関係などの個人的な悩みと直結しています。視聴者は画面を通して、シンジの精神状態を追体験していくことになります。

スケールの大きな戦闘シーンも見どころです。作中では何の言及もなく、場面によってエヴァンゲリオンの大きさが変化します。周囲のビルや山など比較になる背景を確認してみると、その差は一目瞭然です。アニメとして魅力的な表現を優先して、意図的にこのような描き方をしています。

また、数多くの伏線も張られていおり、思わず考察したくなるような作品ですので、ミステリー好きの方にもおすすめです。

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庵野監督は神話を作ろうとしている?!エヴァンゲリオンシリーズ レビュー

とても認知度の高い日本のアニメ『エヴァンゲリオン』。
私は新劇場版から見始めましたが、見事のめり込みました。
日本だけでなく、世界中からも人気がありますが、これにはちゃんとしたわけがあることがわかります。
それは、エヴァンゲリオンの情報を知れば知るほど謎に満ちていて、のめり込んでしまうような考察部分が山ほどあるからなんです。
エヴァンゲリオンは、使徒と呼ばれる敵と戦うわけですが、この使徒にも全て名前があり、それも聖書に出てくる天使の名前を使っているんです。他にも聖書を元にした設定などが山ほど使われていて、ひとつの小さなシーンでも全て考察出来るくらい多くの要素が盛り込まれています。
突然ですが、神話は何故何千年も語り継がれてきたのか分かりますか?
『訳が分からないけど、面白い』からなんです。
エヴァンゲリオンも、アニメ版26話では、主人公シンジが色んなキャラクターに囲まれ、「おめでとう」と言われながら拍手をされて終わる、通称『おめでとうエンド』や、新劇場版エヴァンゲリオン破の次の作品の新劇場版エヴァンゲリオンQでは、公式に何も語られることなく14の時が過ぎた状態から始まったりと、視聴者からしたら訳が分からない部分がとても多いんです。しかし、沢山の打線のような小さなシーンが点と点で繋がれていき、最終的にファンが様々な考察をネット上に載せています。
エヴァンゲリオンはアニメ版が始まって20数年経ちますが、まだ新しい考察が出てくるくらい考察のしがいがあるんです。それが、エヴァンゲリオンが人気の理由だと私は考えています。
エヴァンゲリオンを見ていない人は、新劇場版だけでも見て見てください。きっと多くの疑問が残ります。それをネットで調べていくと、、見事のめり込んでいきます。
エヴァには人を魅了する力があります。これからも様々な考察が語り継がれていくことでしょう。
まさに、『よく分からないが面白い』神話と同じ要素を持っているんです。
エヴァンゲリオンの監督である庵野監督は、神話を作ったんです。
現代版の神話、ぜひ皆さんも見て見てください!

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ほかの作品と別格の作品

エヴァンゲリオンはアニメや漫画や映画などいろいろな種類がありますが、それぞれ見てみると内容が異なっており、思う内容も人によって異なるような、ほかの作品とは一味も二味も違う、そんな作品です。人生で一度は見てほしい作品です。今まで一度もアニメや漫画などを見たことがない人でも夢中になるような作品です。また主人公といわれる存在はいますがそれぞれのキャラが主人公となり感情移入をしてしまうような魅力的なキャラクターが山ほどそろっています。そのキャラの過去をたどってみると、また作品の見方が変わるはずです。私もこれまでいろいろな作品を見てきましたが、ここまでのものは他に出会ったことがありません。それぐらい皆様にお勧めできるような作品です。また一回見ただけでは本当の本質を理解できず、2回3回とみてやっと理解できるような頭を使う作品です。また、一回で飽きるようなことはなく何回も見たくなる中毒性も持ち合わせています。何度見ても、心の底からこの作品最高だなと感じます。皆さんぜひどのような形でもいいので見てください。

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エヴァ。それは、心理学+宗教+哲学+ロボットのハイブリット作品。

『新世紀エヴァンゲリオン』は日本中の誰に聞いても「それ知ってる」と返ってくる作品の一つではないだろうか?しかし、「どんな話?」と質問を一つ変えると「よく分からない」、「難しいって聞いたから見たことがない」という答えが返ってくる作品でもある。エヴァの魅力とは何なのだろうか。

「エヴァ=ロボットアニメ」だと思っている人も多いだろう。大枠だけ見るとそうかもしれない。14歳の少年碇シンジが、突然正体不明の化け物「使徒」との戦いに巻き込まれて、人類防衛部隊NERVの総司令である父親から「エヴァに乗れ」と言われ、無理矢理戦わせられる。そんな話である。未経験のパイロットが急に操縦桿を握り、なんだかんだで敵を倒せてしまうという流れとしては、『機動戦士ガンダム』シリーズを彷彿とさせる。
確かにエヴァはロボットらしきものが出てくる「バトルもの」である。しかし、私たち読者もある種の「バトル」を強いられるのが、この作品の魅力だ。その一部を紹介しよう。
エヴァのパイロットは全員が思春期真っ只中の14歳と決まっている。主人公たちは皆、自分の居場所が分からず他者とうまく付き合えない、思春期の少年らそのものである。彼らがエヴァという一つの居場所を起点に他者と触れ合うことで、傷付け合う。傷付けあうからこそ、自分の存在の輪郭が浮かび上がってくる。そうした思春期特有の「自己認識」の成長過程が描かれているのがエヴァの特殊性である。
エヴァを純粋に「かっこいいロボットもの」として楽しもうとすると、期待外れかもしれない。しかし、エヴァにハマるものならきっと誰しもが、まとめサイトやネタバレサイトに行き着くだろう。そこで知るのは、この作品に散りばめられた哲学的、心理学的、宗教学的な背景だ。「どういうこと?分からないよ!」と彷徨ううちに、気付けば聖書に詳しくなり心理学に詳しくなる。
例えば、物語の中では「自他の境界線」や「他者」といったキーワードが幾度となく出てくる。これは心理学者ユングの「ペルソナ論」であったりロシアの哲学者バフチンの「他者論」に通ずるものがある。
要するに、「ただ見ているだけでは理解しきれない」ことこそがエヴァの魅力なのだ。「そこまで難しい作品だったら、私はいいや」と思うそこのあなた!大丈夫。いつの間にか「分からない!知りたい!調べよう!」というマインドにしてくれるだけの魅力がエヴァにはある。そして、最後まで答えは出ない。エヴァの世界には、親切な「説明しよう!」はない。視聴者に説明のないままに、登場人物たちは熟知しているという物語世界が進んでいく。彼らの言葉を聞き、推察しながら解釈をしていく。そういうプロセスを視聴者に委ねているからこそ、一生涯の探求の対象として人気が出ているのだろう。

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エヴァはみんなの中にいる。

『新世紀エヴァンゲリオン』は、アニメ版から何度も見返しています。そのたびに感銘や感動を覚えてきました。見るたびごとに新たな発見があり、何度見ても飽きさせない内容になっていると思います。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で、感動のラストを迎えました。見に行きましたが、アニメ版から何度も何度も見てきた私も非常に納得のいくラストでした。
視聴者それぞれが見る角度も環境もまったく違っていると思いますが、この作品は、不思議と誰もが経験したことのある体験や感覚を共感出来るところがあると思います。一人一人のエヴァンゲリオンがそこにあり、シンジ君やアスカやレイやミサトやゲンドウに思うところがあるでしょう。
誰にでも、自分の弱さやエゴで周りの人を巻き込んで傷つけたりした経験があると思います。それを、「日本が世界に誇れる“アニメ”という文化、“監督・庵野秀明”という形」で巧みに表現していると思います。
今までにない手法を駆使し、アニメという枠を超えた作品を、天才・庵野秀明の独特な感性や目線で作り上げていると思います。
各作品については賛否両論ありますが、最後には必ず納得のいく仕上がりになっていると思います。是非アニメ版から何度も見ていただきたいと思います。

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新世紀エヴァンゲリオンが、面白い。

新世紀エヴァンゲリオンという漫画とアニメご存じですか?1990年代に、社会現象を巻き起こしたTVアニメです。
映画化もされ根強い人気があります。映画は全4部作です。ラストの4作目の制作中に、公開に先駆け東京や博多において、冒頭シーン10分40秒のみ公開されました。舞台はパリでした。
久しぶりのエヴァンゲリオンの映画で、結構な人達が集まりました。私は、携帯のYouTubeでみました。とにかく10分と短かったですが、面白かったです。
物語を紹介します。まず人造人間エヴァンゲリオンです。どのように作られたかなど、未だに良く分かりません。主人公は碇シンジ、ヒロインには、レイとアスカなど、他にもまだまだいますが、登場人物はこれ位にしておきます。物語は、使徒と呼ばれる謎の敵が攻めてきます。その敵にエヴァンゲリオンが立ち向かって行きます。エヴァンゲリオンには、零号機、初号機、弐号機までが、TV版で登場しました。その後5号機や6号機などが、映画版で登場しています。
映画版1作目のエヴァンゲリオン序は、TV版をリメイクした物。2作目の破は、今までのエヴァンゲリオンを破壊すると言う意味。その続きが、3作目のQです。エヴァンゲリオンクエスチョンです。その名の通り結構謎な映画でした。
4作目は未視聴ですが、かなり期待しています。

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面白い

新世紀エヴァンゲリオンかなりオススメです。TV版が、OAされてからもう20年以上が、たちます。TV版も良いのですが、映画版の方が、映像も立体的になっておりストーリーも若干TV版とは、異なります。
まず第一作目『序』は、ストーリーは、ほとんど変わりません。映像が、進化した感じです。最後に、出てくる敵(使徒)との戦闘シーンは、凄く最高です。
次の作品『破』は、エヴァンゲリオンを破壊すると言うタイトルで、付けられたそうです。その名のとおり見事に、破壊されています。TV版とは、大違いです。初めの冒頭シーンから良いです。『破』では、新キャラクターも登場します。映像のクオリティーも良いです。新しい敵(使徒)も出てきます。日本の映像技術は、かなり良いと思います。『破』の見所は、本編最後に、出てくる使徒との戦いだと思います。これまでにない戦い、映像に仕上がっています。
続いて3作目『Q』です。これは、エヴァンゲリオンクエスチョンだと言われています。その名の通りです。こんな場面から始まるんだと言う所から始まります。映像、戦闘シーンは、またクオリティーアップされています。『Q』もラストの戦闘シーンが、見所です。
次回の作品も楽しみです。

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エヴァンゲリオンが起こした犯罪。

いきなり会ってなかった父親に突然呼び出され、謎のロボット《エヴァンゲリオン》に乗ることになってしまう碇シンジ。架空の近未来都市である第三新東京市に《使途》と呼ばれる敵が攻めてくる。精神が錯乱してしまう状況下でシンジは綾波レイの傷ついた姿を見てエヴァに乗る決意をする。自分自身を好きになる、肯定するなど、一見シンプルに感じる普遍的なテーマが実に鮮明に描かれている。
物語の後半はある意味で自己啓発セミナーを受けているような感覚にも陥る。ゼーレの進める《人類補完計画》とは一体何なのか!?そして、僕たちニンゲンは何のために生きているのか。ここまでこんな根源的な生物のテーマを取り扱ったアニメーションはなかったかもしれない。がしかし、そこまで踏み込んだからこそエヴァはこれほどまでにブームになったのだと思う。実際には現代人はこんな哲学的なテーマが好きなのである。
エヴァには思春期の十四歳の子供たち、チルドレンが乗っている。そもそもエヴァはロボットではない。ニンゲンをかたどって巨大化しただけの、血の通った生物なのである。その凶暴性を装甲に見える拘束具で抑えている。エヴァが倒した使途の肉を貪り喰うシーンはあまりにも強烈だった。

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子供がエヴァに乗る理由

僕がエヴァンゲリオンを初めて観たのは90年代後半になる。かれこれ20年以上も前の話だ。
当時、エヴァはすでに社会現象になっていた。スクープという鳥越俊太郎が司会をしている報道番組でエヴァの特集をしていた。ルーズソックスを履いた女子高生の二人にエヴァを観てもらい感想を聞くというもの。予想に反して女子高生の反応は興味深かったのを今でも覚えている。女子高生の一人は感動して泣いていた。ひきこもっていた僕とは真逆の存在である彼女たちの言葉にとても惹かれるものがあったので、その夜、父の車で隣町のレンタルビデオ店に連れて行ってもらった。あるのは全部借りてきて、僕は朝方までエヴァの世界観に浸った。物語は特殊ではなかった。誰にでも起こりうる話。主人公の碇シンジ(14歳)はある日、父親のゲンドウに呼ばれて、突然エヴァに乗るように命じられる。地球を守るために攻めてきた使途と戦えというのだ。シンジの心境を考えれば、はっきり言ってムチャクチャである。この時点でエヴァは他のガンダムのようなロボットアニメとは大きく違う。シンジをはじめとするチルドレンたちは誰もエヴァに乗る本来の理由について理解していない。様々な葛藤を現在進行形で抱いている。誰かの見えない力によって自分は逃れられないポジティブに追い込まれてしまったのだ。碇シンジの抱いた『逃げちゃダメだ!』という感情は現代人には非常に普遍的なものである。今もなお。おそらくは女子高生の二人もそこに引き込まれたのではないだろうか。