社会現象を巻き起こした伝説のアニメ!
主題歌は言わずと知れた高橋洋子さんの『残酷な天使のテーゼ』です。アニメを観たことがなくとも、楽曲は聴いたことがあるという人も多いと思います。OP映像と楽曲のシンクロが素晴らしいので『残酷な天使のテーゼ』が好きだという方にもおすすめしたい作品です。
従来のロボットアニメでは度胸のある主人公がセオリーでした。そんな中『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する14歳の少年碇シンジは臆病な主人公です。
"中学生の少年がある日突然世界を救うために戦う"というリアリティの無さに反して、シンジの精神性は等身大の中学生にかなり近いものだと思います。
エヴァンゲリオンのパイロットとしての葛藤が、そのまま自分の存在意義や人間関係などの個人的な悩みと直結しています。視聴者は画面を通して、シンジの精神状態を追体験していくことになります。
スケールの大きな戦闘シーンも見どころです。作中では何の言及もなく、場面によってエヴァンゲリオンの大きさが変化します。周囲のビルや山など比較になる背景を確認してみると、その差は一目瞭然です。アニメとして魅力的な表現を優先して、意図的にこのような描き方をしています。
また、数多くの伏線も張られていおり、思わず考察したくなるような作品ですので、ミステリー好きの方にもおすすめです。