イレイザーヘッド/相澤消太(僕のヒーローアカデミア)の徹底解説・考察まとめ
イレイザーヘッド/相澤消太(あいざわしょうた)とは、『僕のヒーローアカデミア』の舞台となる国立雄英高等学校の教員であり、現役のヒーローである。主人公・緑谷出久(以下、デク)が所属する1年A組の担任だ。入学初日からオリエンテーションそっちのけで体力テストを行い、「最下位の生徒は退学させる」という発言で生徒を恐怖へ陥れる。しかし”ヒーロー”という職業へ並々ならぬ覚悟と想いを持っており、厳しく、時に表面には表れない思いやりで1年A組の生徒たちを最高のヒーローへと成長させる指導者である。
ある日、相澤とプレゼントマイクは警察に呼び出され、ヴィラン連合の中核のポジションにいる黒霧と面会する。これまでヴィランとの闘いで度々登場している”脳無”の正体が徐々に明らかになってはいたが、警察の捜査は難航していた。時を経るに連れ高性能化していく脳無は、個性を持つ複数の人間の死体によって生み出されていた。リーダー死柄木の秘書的ポジションだった黒霧は、複数の個性因子が結合され新たな1つの個性となった脳無であり、そのベースとなった個性因子が、かつて学生時代に相澤たちと苦楽を共にした白雲朧(しらくもおぼろ)のものであることがわかった。警察は相澤たちに黒霧の正体解明の協力を要請した。
白雲は学生時代に相澤と同じインターン先で災害に巻き込まれ、命を落としたとされていた。何をしても中途半端だった相澤をいつも引っ張って「卒業したら一緒にヒーロー事務所を構えよう」と明るく前向きであった。面会の中で相澤自身が黒霧に白雲の面影があることを確認すると、白雲との思い出話を始める。自身が今まで生徒に強く当たってきたこと、生徒を除籍処分にしたのは「生徒たちにはお前みたいに、正義のためと己が命を軽んじるヒーローにはなってほしくなかったからだ」と言った後、「お前のようになってほしかった、誰かを引っ張っていけるヒーローに。最高のヒーローには長く生きてほしいから」と叫び、初めて涙を流した。
相澤たちの叫びに動揺を示した黒霧は「病院」という言葉を残し、動かなくなった。この言葉を受け、ヴィラン連合の実体について捜査が進むことになる。
イレイザーヘッド/相澤消太の関連人物・キャラクター
オールマイト / 八木俊典(やぎとしのり)
元No.1ヒーローである。元々デクと同様に無個性であったが、個性を他人に譲渡する個性「ワン・フォー・オール」を先代の志村菜奈から受け継ぎ、No.1ヒーローまで登り詰めた。現在は雄英高校の教師をしている。元々雄英高校に赴任した理由は新たな後継者を探すためだったが、自身と同じく無個性であったにも関わらず人を助けたいという思いを行動に移したデクの姿に心を動かされ、デクを後継者とすることを決意する。
主人公・デクの入学と同時期にオールマイトも雄英高校に赴任してきたこと、入学当初からデクを気に掛けていたことなどから、相澤はデクとオールマイトの間に何か秘密があることを感じ取っている。
生徒に厳しい相澤とはあまり意見が合わないことが多いが、オールマイトが「生きると決めたんだ」とぽつりと呟いた寒い冬の夜には「あなたが生きているだけで勇気をもらえる人間が多くいる。あなたはどっしり座って構えててください」と勇気付ける一面もある。
プレゼントマイク / 山田ひざし(やまだひざし)
雄英高等学校の教師。担当教科は英語である。
虫が苦手で、期末演習試験の時には序盤から耳郎響香と口田甲司のペアをその大音量マイクで圧倒していたものの口田の個性によって地面から這い上がる大量のムカデたちに失神している。
雄英高校の入学式などの学校行事では司会を担当し、ラジオ番組のパーソナリティを務めるなど、活躍の場は幅広い。
相澤とは雄英高校の学生時代からの付き合いで、白雲と3人で”A組の3バカ”としてとても仲が良かった。
白雲朧(しらくもおぼろ) / 黒霧(くろぎり)
白雲朧(しらくもおぼろ)は雄英高校で相澤のクラスメイトだった人物だ。とても明るい性格で、3人の中ではムードメーカー的存在だった。困っている人や動物を放っておけず、相澤が「拾えない」といった子猫の面倒を見るほどお人好しだった。将来は「3人でヒーロー事務所を作ろう!3人だったら1人がピンチでもあとの2人が助けられる。俺たちだったらできる!」と誰よりも盛り上がっていた。
17歳の時に相澤と同じヒーロー事務所へインターンとして行った際、災害救助時に建物の倒壊に巻き込まれ命を落としたはずだったが、火葬時に何者かによって遺体をすり替えられ、現在はヴィランである黒霧のベースとなっていることがわかった。相澤が面会所で問いかけた際に黒霧は動揺し、白雲の面影が見えた。
イレイザーヘッド/相澤消太の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「日本は理不尽にまみれてる。そういう理不尽を、覆していくのがヒーロー」
雄英高校入学初日、デクたち1年A組の生徒たちはいきなり校庭で”個性使用あり”の体力テストを行うことになった。生徒たちは「面白そう」「個性思いっきり使えんだ、さすがヒーロー科」などと盛り上がる。その言葉に相澤は冷静な態度で「入学して3年間その腹積もりでいるのか」と問う。全員が静まり返る中で「日本は理不尽にまみれてる。そういう理不尽を、覆していくのがヒーロー」と語る。さらに相澤は「これから3年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。さらに向こうへプルスウルトラさ。」と発した後、「全力で乗り越えてこい。」と伝えた。
淡々としている相澤だが、最後の言葉には生徒たちの”夢”に真剣に向き合う優しさがあることが分かる場面である。そして生徒たちが”最高のヒーロー”になるために必要な苦難に立ち向かう為の覚悟を持つ最初の場面となった。
イレイザーヘッド/相澤消太の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ヒーロー名の元ネタはデヴィッド・リンチの映画『イレイザーヘッド』
相澤のヒーロー名「イレイザーヘッド」は、「カルト映画の帝王」と呼ばれる映画監督デヴィッド・リンチの映画『イレイザーヘッド』から取られている。タイトルは鉛筆の先についている消しゴムの意味で、主人公の縦に盛り上がった頭を消しゴムに例えたものだ。恋人を妊娠させ、なし崩し的に結婚することになった男の苦悩をシュール・グロテスク・幻想的に描いた作品で、カルト映画の代名詞にもなっている。
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目次 - Contents
- イレイザーヘッド/相澤消太のプロフィール・人物像
- イレイザーヘッド/相澤消太の能力・個性:抹消
- イレイザーヘッド/相澤消太の来歴・活躍
- 入学直後の体力測定
- USJ襲撃事件
- 夏期期末演習試験 相澤 VS 八百万&轟
- 林間合宿ヴィラン襲撃事件と記者会見
- 死穢八斎會との戦いと壊理(えり)の保護
- 黒霧の正体
- イレイザーヘッド/相澤消太の関連人物・キャラクター
- オールマイト / 八木俊典(やぎとしのり)
- プレゼントマイク / 山田ひざし(やまだひざし)
- 白雲朧(しらくもおぼろ) / 黒霧(くろぎり)
- イレイザーヘッド/相澤消太の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「日本は理不尽にまみれてる。そういう理不尽を、覆していくのがヒーロー」
- イレイザーヘッド/相澤消太の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ヒーロー名の元ネタはデヴィッド・リンチの映画『イレイザーヘッド』