この世界の片隅に(漫画・アニメ・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『この世界の片隅に』は、こうの史代の漫画作品、及びそれを原作として制作されたドラマ、アニメ映画のことである。漫画作品は双葉社の『漫画アクション』にて2007年から2009年にわたり連載された。
ドラマは2011年に日本テレビ系列にて放送され、映画は2016年の11月より全国公開。

浦野 すみ (うらの すみ/CV:藩 めぐみ)

浦野すみ…すずの妹。すずとは違い、しっかりとした性格をしている。またとても美人である。
姉のすずのことを『すずちゃん』と呼ぶ。

白木 リン (しろき りん/CV:岩井 七世)

白木リン…闇市での帰り道に迷ったすずが出会った遊女。
絵のやり取りですずと意気投合する。

時代背景

まず物語開始直後、すずが中島本町に海苔を届けに行くシーンがある。
この年代は1933年12月となっており、これは現在の天皇陛下が誕生された年代である。

それから、すずが哲に代り波のうさぎを描くシーンがある。
このエピソードは1938年2月に設定されているが、この前年の7月には盧溝橋事件に端を発した日中戦争が始まっている。
そしてこの1年後、1939年の9月は第二次世界大戦が開戦している。

すずに縁談が持ち上がり、北條家に嫁いだのが1943年の12月から翌年1944年の2月にかけてのこと。
その前年、1942年6月にはミッドウェー海戦が起きている。

径子が晴美と共に実家に戻ってきたのは1944年6月だが、同時期、B29による日本本土初空襲が発生しており、呉でも警報が鳴っている。
幼馴染の哲が北條家に立ち寄ったのは重巡洋艦『青葉』の帰港によるものだが、これは1944年10月にルソン島西方での大破を受けてのことである。

その後、東京大空襲、硫黄島での激戦、沖縄本土に米軍が上陸と言った出来事が発生し、周作が海軍軍人に任命された1945年5月から3カ月後の8月には広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下された。
日本が終戦を迎えた1945年8月15日からほぼ1カ月後の9月17日には、枕崎台風が広島を直撃している。

『この世界の片隅に』の用語解説

『青葉』

『青葉』…旧日本海軍の重巡洋艦。
ルソン島西方でアメリカの攻撃を受け大破しほとんど非武装状態になりながらも、どうにか呉への帰港を果たす。
しかし機関の修理はほとんど行われないまま、呉工廠近くに係留されていた。
1945年7月、最後の戦闘にて被弾、船尾を切断されたためその場に着底した。

『呉』

『呉』…広島西部に位置する軍港都市。
日本海軍の要であるとも言われており、戦艦『大和』もこの地で誕生した。
灰が峰をはじめとする9つの嶺(れい)があることから、『九嶺=くれ』と言う名前になったとも言われている。

『配給』

『配給』…米や砂糖と言った不足しがちな物品を公平に分けるための制度。
家族の人数により配布される量は決まっており、受け取るためには専用の切符か通帳、そして現金が必要であった。
劇中でも描かれていたが、戦争の影が色濃くなるにつれ、配給で配布される物品の種類や量も少なくなっていった。

『楠公飯』

『楠公飯』…『なんこうめし』と読む。炒った玄米を3倍の水に一晩つけてから炊いたもののこと。
米を節約するための方法として推奨されたが、劇中でも描かれていた通り、味に難があったため、あまり流行しなかった。

『入湯上陸』

『入湯上陸』…艦が港に停泊している間、軍艦の乗組員には数日ごとに外泊が許可されていた。その制度のこと。
哲が北條家を訪れたのも、この制度を利用してのことである。

『大和』

mii1118q7
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@mii1118q7

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