
『BLUE GIANT』とは、2013年から『ビッグコミックスピリッツ』において連載されている石塚真一による漫画である。ジャズを題材とする本作品は、世界一のサックスプレーヤーを目指す高校生・宮本大が、仙台、東京、ドイツと拠点を移しながら一歩ずつその階段を上っていく様が描かれている。本作には、「お前の音は人を圧倒できるんだ」、「オレはウマくてもヘタでも感動できればいい」など、ジャズだけでなく、音楽に携わっている人には特に心に響くであろう言葉が多く登場する。
宮本雅之「一番いいやつ。この店で一番いいやつをください。」

宮本雅之(みやもと まさゆき)は大の2つ年上の兄。雅之は18歳のとき、「サックスを吹いてみたい」という大のためにテナーサックスを購入し、プレゼントしている。
そのときの雅之は、工場で働いて得た初任給の残りを手に楽器店へ足を運んだ。そして、店員に「一番いいやつ。この店で一番いいやつをください。」といって、さらに36回ローンを組んでサックスを購入したのだ。
18歳の青年が弟のためにローンを組んでまでプレゼントし、弟の夢を叶えようとする格好良いシーンである。
ライブハウスの常連客「良くなっている。ボクはキミのドラムを、成長する君のドラムを聴きに来ているんだ。」
主人公の宮本大が結成したジャズトリオ「JASS」のドラマーである玉田俊二(たまだ しゅんじ)。
「東京編」にて、大学に入ってからドラムを始めた俊二は、初心者なりに練習を積み、「JASS」の暫定メンバーとなる。しかし初ライブでは演奏が追い付かず、途中でドラムを叩く手が止まってしまう。
その後、生活の全てをドラムに捧げた俊二は、ある時のライブ後の打ち上げで、バンドの正式メンバーとして認められた。本人の中では大と雪祈との実力差に思うところはあったが、あるライブ後に、常連客の老人に「良くなっている。ボクはキミのドラムを、成長する君のドラムを聴きに来ているんだ。」と声を掛けられた。
その老人は、玉田の初ライブ会場となったライブハウスの常連客だった。その言葉は、玉田にとって何よりの励ましとなったのだった。
黒木「音楽がなくても生活できる。 でもね、私達には心があるでしょ。 心にも食べ物が必要なのね、きっと。 音楽は、人間にとって絶対に必要なモノだと先生思うの。」
「音楽がなくても生活できる。 でもね、私達には心があるでしょ。 心にも食べ物が必要なのね、きっと。 音楽は、人間にとって絶対に必要なモノだと先生思うの。」とは、大が通っていた高校の音楽教師だった黒木の言葉である。黒木と大が関わった時間は決して多くはなかったが、大にとって何かを変えるきっかけとなった言葉だと言えるだろう。
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目次 - Contents
- 『BLUE GIANT』の概要
- 『BLUE GIANT』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 由井「上手いヤツはゴマンといる。それじゃダメなんだよ。オレの音はよくても感動。 お前の音は人を圧倒できるんだ。」
- 由井「まだまだだが…最高だ」
- 宮本大「へでもねえや。」
- 宮本大「ヘタだからって、この人たちの音楽に救われる日は来ないと、どうして言えるんすか?」
- 宮本大「オレはウマくてもヘタでも感動できればいい。」
- 沢辺雪祈「ウチのメンバーのことなら、口出し無用なんで。」
- 沢辺雪祈「クラシックやロックではありえねえ、即興重視のジャズだけに許された瞬間…。聴いてる側をもどこか別の場所に連れていく感覚…。オレはまだ…、体験できてねえ。」
- アキコ「凄いわね、あの子。」
- 宮本雅之「一番いいやつ。この店で一番いいやつをください。」
- ライブハウスの常連客「良くなっている。ボクはキミのドラムを、成長する君のドラムを聴きに来ているんだ。」
- 黒木「音楽がなくても生活できる。 でもね、私達には心があるでしょ。 心にも食べ物が必要なのね、きっと。 音楽は、人間にとって絶対に必要なモノだと先生思うの。」
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