BLUE GIANT(ブルージャイアント)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『BLUE GIANT』とは、2013年から『ビッグコミックスピリッツ』において連載されている石塚真一による漫画である。ジャズを題材とする本作品は、世界一のサックスプレーヤーを目指す高校生・宮本大が、仙台、東京、ドイツと拠点を移しながら一歩ずつその階段を上っていく様が描かれている。本作には、「お前の音は人を圧倒できるんだ」、「オレはウマくてもヘタでも感動できればいい」など、ジャズだけでなく、音楽に携わっている人には特に心に響くであろう言葉が多く登場する。

『BLUE GIANT』の概要

『BLUE GIANT』とは、『ビッグコミック』にて2013年10号から2016年17号まで連載された石塚真一による音楽漫画、およびそれを原作としたアニメーション映画である。単行本は全10巻。ジャズを題材とする本作品は、世界一のサックスプレーヤーを目指す高校生・宮本大が、仙台、東京、ドイツと拠点を移しながら一歩ずつその階段を上っていく様が描かれている。第20回 (2016年)文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 大賞、第62回(2016年)小学館漫画賞 一般部門受賞作品。
劇場アニメは2023年2月17日に公開にされ、第47回日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞、 最優秀音楽賞を受賞。また、クランチロール・アニメアワード2024において、最優秀長編アニメ賞にノミネートされた。
本作には、「お前の音は人を圧倒できるんだ」、「オレはウマくてもヘタでも感動できればいい」など、ジャズだけでなく、音楽に携わっている人には特に心に響くであろう言葉が多く登場する。

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『BLUE GIANT』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

由井「上手いヤツはゴマンといる。それじゃダメなんだよ。オレの音はよくても感動。 お前の音は人を圧倒できるんだ。」

由井(ゆい)は個人スタジオで音楽教室を開いている講師である。
大の才能を見出した由井は、大に対して「上手いヤツはゴマンといる。それじゃダメなんだよ。オレの音はよくても感動。 お前の音は人を圧倒できるんだ。」と伝え、サックスを無償で教えるのだった。

由井「まだまだだが…最高だ」

高校の文化祭を終え、ジャスの世界へ進むために先代を離れることを決意した大。そんな大に、由井は他人と合わせる演奏を教えるためにライブでのセッションの機会を提供した。
そしてライブでは、以前大のサックスを聞いて激怒したおじさんをぎゃふんと言わせた大。由井も大の演奏を「まだまだだが…最高だ」と称賛するのだった。

宮本大「へでもねえや。」

サックスの練習を始めてから、初めて他人と一緒にステージに立った宮本大(みやもと だい)。しかし大失敗してしまい、ステージを降ろされる。
その後、一人公園で物思いにふける大。落ち込んでいるかと思いきや、「へでもねえや。」というあっさり言ってのける。大は物語が進むにつれてメンタルに磨きがかかっていくが、1巻にていきなりその片鱗を見せつけるのだった。

宮本大「ヘタだからって、この人たちの音楽に救われる日は来ないと、どうして言えるんすか?」

大は高校の同級生の三輪舞(みわ まい)とデートをして帰る途中、駅前でストリートミュージシャンが演奏しているところに出くわす。そこに通りかかった酔っ払いが「ヘタクソ」と怒鳴るのを聞いた大は、思わず「ヘタの何が悪い。」、「みんなヘタクソからはじまるんだ。ヘタだから練習して、そしていつの日か、誰かの気持ちに届く音を出す。」「この人達の音楽に救われる日は来ないと、どうして言えるんすか?」「ヘタクソで、何が悪いんすか。」と言ってしまう。
酔っ払いは大に「お前はヘタクソか」と尋ね、「練習しろ」と言い残して去った。これが、その後大の師匠となる由井(ゆい)との出会いだった。

宮本大「オレはウマくてもヘタでも感動できればいい。」

出典: blog.livedoor.jp

「オレはウマくてもヘタでも感動できればいい。」とは、「東京編」での宮本大のセリフ。東京でピアニストの沢辺雪祈(さわべ ゆきのり)に出会った大は、バンドを結成することにする。そして同窓生の玉田をドラマーにしてバンドに加入させようとするが、全くの素人である玉田の加入に雪祈は反対する。しかしあしらわれた玉田は初心者ながらドラム教室に通って猛練習し、一週間後、大と雪祈の前でドラムを披露した。それでも雪祈は玉田の加入に反対したが、大は「下手だからダメ。追い出すのは簡単。それがジャズへの入り口を狭くして、誰も通さなくなる。だからジャズがダメになるんじゃねぇか? ウマくてもヘタでも感動できればいい。」と説得する。
この言葉がきっかけとなり、3人は「JASS(ジャス)」を結成するのだった。

沢辺雪祈「ウチのメンバーのことなら、口出し無用なんで。」

玉田のドラムの成長ぶりに刺激を受けた大は、「JASS」の初のライブを開催することにする。ライブの観客は3人と店の店長1人だけだったが、それでも3人は演奏を開始。しかし大と沢辺雪祈(さわべ ゆきのり)の観客を圧倒する演奏を前に、玉田はだんだんと自信を喪失していく。そして途中で手を止めてしまうのだった。
ライブを終えて店を出る際に、店長から「ドラムの彼ね、あのドラムじゃダメだよね」を声をかけられた雪祈は、「ウチのメンバーのことなら、口出し無用なんで。」と言い放つ。なんでもはっきりとものを言う雪祈だが、内心玉田の成長ぶりを認めていたのだ。

沢辺雪祈「クラシックやロックではありえねえ、即興重視のジャズだけに許された瞬間…。聴いてる側をもどこか別の場所に連れていく感覚…。オレはまだ…、体験できてねえ。」

原作6巻でのセリフ。幼い頃からピアノを習っていたピアニストの雪祈。雪祈がジャズを始めたのは、ジャズの巨人たちが即興中に体現する、技術や経験を超えた、何かに導かれるような「超自然的な演奏」のためだだという。そして雪祈は、「クラシックやロックではありえねえ、即興重視のジャズだけに許された瞬間……聴いている側をも、どこか別の場所に連れていく感覚……俺はまだ、体験できてねぇ」と続けたのだった。

アキコ「凄いわね、あの子。」

アキコは小さなジャズバー「TAKE TWO」の店主。営業時間外はジャズトリオ「JASS」に練習スタジオとして貸しており、3人の成長を見守っている。
「TAKE TWO」ではじめて大が吹いたテナーを聴いた後、アキコはカウンターにいる雪祈に「凄いわね、あの子。」と呟くように声をかけた。大の努力を理解しているからこそ、重みの出る言葉である。

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