BLUE GIANT / ブルージャイアント

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『BLUE GIANT』とは、2013年から『ビッグコミックスピリッツ』において連載されている石塚真一による漫画である。ジャズを題材とする本作品は、世界一のサックスプレーヤーを目指す高校生・宮本大が、仙台、東京、ドイツと拠点を移しながら一歩ずつその階段を上っていく様が描かれている。2016年に舞台をドイツに移してからは、『BLUE GIANT SUPREME』の別タイトルで続編が連載された。

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BLUE GIANT(ブルージャイアント)のネタバレ解説・考察まとめ

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岳(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

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『岳』とは2003年より『ビッグコミックオリジナル』にて連載が開始された石塚真一による漫画、および原作を基にして作られた映画のことである。山岳遭難救助隊の新人として配属された女性警察官と山を愛する山岳救助隊員との交流を中心として、山を愛する人々の想いや成長過程が細やかに描かれている。美しさだけではなく、時には人間に容赦なく襲い掛かる自然の驚異を体感させてくれる山愛に満ち溢れた作品だ。

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石塚真一のジャズ漫画「BLUE GIANT」の名言まとめ!「お前の音は人を圧倒できるんだ」【ブルージャイアント】

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石塚真一によるジャズ漫画『BLUE GIANT』の名言・名セリフをまとめました。「お前の音は人を圧倒できるんだ」「オレはウマくてもヘタでも感動できればいい」など、ジャズだけでなく、音楽に携わっている人には特に心に響くであろう言葉がたくさんあります。該当のセリフと共にあらすじ・ストーリーも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

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「BLUE GIANT」に登場した楽曲まとめ!ジョン・コルトレーンの「Moment's Notice」などの有名曲も!【ブルージャイアント】

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この記事では、ジャズ漫画『BLUE GIANT』に登場した楽曲を紹介しています。ジョン・コルトレーンの「Moment's Notice」など、ジャズについてあまり詳しくない方でも「どこかで聴いたことある…」となるような曲もあります。どれも素敵な音楽なので、ジャズが好きな人もそうでない方も、ぜひ1度聴いてみてください。

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BLUE GIANT / ブルージャイアントのレビュー・評価・感想

BLUE GIANT / ブルージャイアント
9

原作未読&ジャズ知識なくとも熱く語りたくなる作品

原作は「ビックコミック」のジャズを題材とした漫画作品。ストーリー展開と音楽にかける若者の熱いパッションを感じて映画に引き込まれた。主人公のまっすぐな熱い気持ちが周りを巻き込み、夢や希望がさらに大きくなっていく様に感動。人物のキャラクターも魅力的で感情移入しやすかった。
アニメだと思って気楽に見ていたが、度肝を抜かれた。劇中の映画音楽に世界的ジャズミュージシャンである上原ひろみさんを起用。世界中から有力奏者をオーディションで集め、最高の演奏家による映画音楽を作成。演奏を録音したあとに映像を作るというスタイルで進行したようだ。
若干、音と動きに違和感を覚える場面もあったが、それを上回る画力と音楽、迫力のある映像となっていた。
ジャズミュージシャンや音楽関係者はもちろん、音楽を志す人には一見の価値あり。若者には今の自分に照らし合わせて共感できるし、年配者でもかつての若かりし頃に思いをはせて存分に楽しめる作品。この映画のために作られた曲もあり、サウンドトラックも販売。原作はこの後の展開もあるので、続編、続々編が公開されることに大いに期待したい。その後の展開については、気になりすぎるので原作である漫画を読む予定。

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10

ジャズへの挑戦と成長ストーリー

この漫画はジャズに情熱を燃やす主人公、大の成長を描くストーリーです。
高校生の頃に兄からサックスを買って貰った大は、世界一のプレーヤーになる事を夢見て、毎日河原で練習に励む日々を過ごします。やがて高校を卒業し、上京していろんな出会いがあり、音楽の道を切り開いて行くところまでが第一部『BLUE GIANT』となっています。この第一部は映画化もされ、大きな反響を得ました。

そして第二部の『BLUE GIANT SUPREME』では、大がヨーロッパに移り本格的にジャズミュージシャンとして成長して行く様子が描かれています。第三部の『BLUE GIANT EXPLORER』はアメリカ編、第四部の『BLUE GIANT MOMENTUM』はニューヨーク編になっています。

大が夢を追い求め成長していく様子に感動することはもちろん、大が出会ういろんなタイプのミュージシャンもまた素晴らしいです。それぞれの人物像や背景、音楽に葛藤する姿も心に響くものがあります。ちなみに作者の石塚真一さん曰く、実は大のモデルはあの大谷翔平選手だそうです。

音楽的な話もしっかり監修されているように感じるので、ミュージシャンが読んでも心打つものが多くあるのではないでしょうか。
音楽を通して生き方のヒントを貰え、音楽以外でも何かを一所懸命に取り組んでる人、夢に向かって頑張っている人、または夢を叶える事に憧れている人達の心に大きく響く漫画だと思います。

BLUE GIANT / ブルージャイアント
10

最高の映画体験

ジャズをテーマにした音楽.青春群像劇。ジャズに興味ない方でも、原作を知らない方もとっつきやすい内容です。
言語化が難しいほどに目まぐるしく動く映像表現、一流ピアニストの上原ひろみさんが担当しており、その演奏内容にも著しい説得力があります。

天才サックスプレイヤーの主人公、長年努力してきたエリートピアニスト、初心者ドラマーのジャズチーム。3人の目標は10代のうちにジャズの殿堂「ソーブルー」での公演をすることで、野球少年にとっての甲子園とも言える舞台を目指し、四苦八苦します。

どんな状況でも変わらずに河原で自主練を続ける主人公。サックス歴は3年程度ですが、その熱量と表現力で周りを惹きつけます。
初心者ドラマーの玉田は、同じチーム2人の神がかり的な演奏力に負い目を感じており、常に自分が足を引っ張っていると感じ一人猛練習を重ねます。最後の舞台では彼の1年間積み重ねてきたものがソロパートで炸裂します。
ピアニストは本作の実質的な主人公であり、超人的に成功を重ねる主人公と異なり長年地道で報われることの少ない研鑽を続けた人物。文字通り人生全てを音楽に費やしてきた彼の挫折と栄光への泥くさい歩みは、ある意味で1番感情移入がしやすいです。

BLUE GIANT / ブルージャイアント
10

心に残る音を聴かせてくれる作品です

BLUE GIANTの初アニメーション映画ということもあり、とても気合の入った作品だと感じました。
特に演奏シーンの迫力は見応え十分でした。
大のパワフルで力強いサックス、雪祈の天才的な技術と美しさを兼ね備えたピアノ、初心者ながらも必死に食らいつく玉田のドラム。
これらの音が混ざり合い、1950~1960年代のJAZZ全盛期を彷彿させるような素晴らしいものになっていました。
映画館ではなく、実際に生で演奏を聞いているかのような感覚に陥ります。
また、シナリオに関しても原作の漫画をベースにしつつも、オリジナルの展開が加えられている点も良かったです。
原作では、ラストの演奏シーンが大と玉田の二人だけとなっていましたが、アンコールが追加されており、その時に雪祈が登場するシーンはとても感動的でした。
交通事故にあって左手しか動かせないにも関わらず、奏でる美しいピアノの音は心にくるものがありました。
雪祈の必死の頑張りに応えた、玉田にとって初めてのドラムソロも最高でした。
映画は原作漫画の4~10巻にあたる内容となっています。
1~3巻の内容も冒頭で簡単に紹介してくれるため、原作未読の方でも十分に楽しめると思います。

BLUE GIANT / ブルージャイアント
9

ジャズがわからなくても読める、ジャズが聞きたくなる漫画

「ジャズの漫画」と聞いて、あなたはどんなイメージをするだろうか。
おしゃれ?かっこいい?よくわからない?
そういう少し斜に構えたようなイメージを文字通り「吹き飛ばしてくれる」のがこの「BLUE GIANT」という漫画。
もちろん音は出ないのだが、主人公やその他の登場人物から熱や圧が感じられる。
気迫と情熱が高濃度で描かれている。
音は出ていないのに音を感じ取れるような錯覚に陥る。
専門用語なども少なく、ジャズのことを知らなくても熱中できる漫画だ。

主人公の「宮本大」は高校からサックスを吹き始める。
そこで大には特別な才能が…という「いつもの漫画パターン」ではない。
もちろん師匠が付いてくれたり、幸運に恵まれているのだが、彼はずっと吹き続ける。本当にずっと吹き続ける。
漫画だからいつまでも吹いていられるのだが、苦しいときも悩んでいるときも、本当に毎日吹き続ける。
ありえないほどのストイック。圧倒的練習量。いきすぎて逆にリアルに感じられるほどだ。

もちろん失敗もたくさんしているし、窮地には何度も立たされている。
その中でも彼の頭の中は常にジャズの事しかない。
プロフェッショナルとはこういうものなのかとも思える。
悪路を4WDのような車で走破するような、困難に打ち勝っていく様子が清々しい。
それでいて、いわゆるスポ根とは違う。
「真摯に向き合っている」、「好きで仕方がない」という表現が近い。
暑苦しいと呼ぶにはあまりに純粋で、根性と呼ぶには狂気じみている。

ただ、この漫画は吹き続けている漫画で、息継ぎの日常パートのようなものは少ない。
それが辛く感じる人はいるかもしれない。

幾度となく打ちひしがれても何度でも立ち上がる主人公の姿は、こちらに勇気と興奮、ジャズへの興味をくれる。
オススメの漫画だ。

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10

ジャズって熱い

僕は高校生の時からロックンロールが大好きでバンドをやっています。70、80年代のバンドが特に好きだったので当時からローリングストーンズやレッドツェッペリン等々、王道のロックバンドばかり聴いていました。
当然の如くジャズというものは街で流れている曲が耳に入る程度で興味もなかったが、「BLUE GIANT」を読んでからジャズばかり聴くようになりました。
昨今、僕のようにジャズに興味はない人が大半の世の中で、主人公の宮本大がサックス片手に単身東京に乗り込みジャズミュージシャンになることをブレることなく目指す物語です。
そんな中で、同じくジャズミュージシャンを幼い時から目指す天才ピアニストと出会い、主人公の同級生で人生で初めて楽器に触れるドラマーとトリオのバンドを組むことになりますが、ピアニストはプロになることへの焦りを、ドラマーは初心者の自分が早く2人に追いつかなければならないという焦りもち毎日のようにステージで演奏します。
主人公達3人の成長とそれぞれが向かう道、清々しいまでに主人公達の演奏を聴いた人を次々と感動させる描写はとてもワクワクさせられます。

BLUE GIANT / ブルージャイアント
9

BLUE GIANT

主人公は世界一のジャズプレイヤーを目指す宮本大(みやもとだい)
演奏するのはサックスでした。センスや技術力で上り詰めるわけではなく、圧倒的な努力や練習量によって上り詰めていく内容になっています。
演奏では真っすぐな気取らない音を武器に地元の仙台、東京、そして世界に進出していく内容です。
その中で沢山の人と出会い、チームを組み、世界に羽ばたいていく音楽に纏わる漫画になります。
主人公の宮本大は素直で熱い性格で忙しくても、疲れていようとも練習を欠かさず、尋常じゃない程の努力が描かれています。
どれだけジャズが好きで、真っすぐにジャズに取り組んでいる姿勢が良く見て取れます。
途中、怒鳴られたりバカにされたりもしますが、その中で認めてくれている人達も居て、何より夢を目指して諦めない心が描かれています。
何事にもポジティブに捉え、それを糧に次に進んで行く事が多々描かれます。
音楽系の漫画では擬音が使われがちですが、擬音ではなく集中線や人物の表情などで表現されています。
その為ジャズを知らない、音楽に興味がない人でも雰囲気やライブ感等を感じる事ができ、絵だけで内容が分かるような丁寧な表現が多いです。
主人公の諦めず夢に向かって突き進む姿がとても熱く、その中に惹き込まれる絵なので、漫画から挑戦や継続していきたいという目標がある人はブルージャイアントから学べる事もあると思います。

BLUE GIANT / ブルージャイアント
8

近道のないJAZZ漫画

宮城県の高校三年生「宮本 大」がBleu Giant(世界一輝くジャズプレイヤー)を目指す、主人公成長型のJAZZ漫画です。
中学時代に友人と見たJAZZの生セッションの激しさや熱さに感化され、自らJAZZを演奏するまで好きになります。猪突猛進な練習の仕方とその熱いハートから様々な人と出会いが「大」を成長させていきます。
「BLUE GIANT」の魅力は、毎日欠かすことなく演奏をし続ける「大の猪突猛進でへこたれない姿勢」と、絵から音や外の雰囲気・そよ風などを感じられる「LIVE感のある風景描写」です。「大」が夢を追って毎日努力をする姿は、夢ややりがいを見出した人にとってはとても力強く見えるとともに、そんな読者の背中を押してくれると思います。また、読者は漫画に没入するほど「大」が演奏する音や、風景から感じる季節感や外の明るさを感じ、ほかの漫画にはない不思議な感覚を覚えると思います。
この漫画は、夢を追う人や、JAZZが好きな人はもちろん、JAZZを何となく聴いてその良さを感じた人にとってお勧めです。たしかに、JAZZは演奏時の即興やコード進行などを理解しながら楽しむ「高尚な音楽」という一面は持っていますが、この漫画から、JAZZをフィーリングで好きになったと主人公が語るように、感覚としてJAZZを楽しむのもよいと教えてくれている気がします。そんなJAZZの印象をやわらげた作者の気配りを感じる素敵な漫画です。また、楽しみ方は、漫画を読むだけでなく、漫画各話のタイトルがJAZZの楽曲名であるため漫画をJAZZのCDアルバムとして楽しむのもよいかと思います。
「大」とともに、魅力的なJAZZの世界を味わいながら、地道な努力のすばらしさを感じられたらうれしいです。

BLUE GIANT / ブルージャイアント
9

サックス一本で世界へ

物語は、宮本大という東北に住む高校生(開始当時)が、世界一のプレイヤーを目指して、様々な場所で様々な人々と出会い、成長してゆく様子が描かれています。前半は国内編とも言え、10巻までで一区切りついて、現在は主人公が海外で活動する『BLUE GIANT SUPREME』が9巻まで進行中です。私がこのマンガを読み始めたきっかけは、ジャズをテーマにしたマンガというものを今まであまり読んだことが無く、また自分自身サックスを吹いているということもありました。読み始めは大学生だったので、自分と年が近い主人公が、自分と同じ趣味で活躍するストーリーにどんどんハマっていき、次第には、自分ももう少し若ければミュージシャンを目指していたなあ、と思わせてくれるまでになりました。作者の石塚真一さんの他の作品は『岳』を読んだことがありますが、『岳』の主人公・島崎三歩と本作の宮本大は、どこか似た(顔も似ている?)少し熱い性格で、例えばバンドを組んだときにはメンバーとぶつかることもありますが、解決策を必ず見つけ、互いに切磋琢磨しバンド全体が良くなっていくという場面が多々見られます。『~SUPREME』はドイツを中心としたヨーロッパが舞台なのですが、よく取材したと感心する描写でありますので、この地方の風景や生活が好きな方にもおすすめできます。もちろん、ジャズが好きな方は、ライブハウスや野外フェスティバルでの演奏シーンが描かれ、それがマンガでありながらライブの臨場感が感じられますので大変おすすめできます。

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8

「石塚真一」先生の「BLUE GIANT」と「BLUE GIANT SUPREME」に関するレビュー

ビッグコミックで連載していた「BLUE GIANT」と、その続編である「BLUE GIANT SUPREME」の感想を書いてみます。
ビッグコミック紙上で、「石塚真一」先生による「岳 みんなの山」「東京チェックイン」に続く3作目の連載になります。
作品の大まかな印象は、青年の成長物語です。
仙台の中学3年生である宮本大が、ふとした事でジャズに触れ、独学でサックスの練習をする所から物語が始まります。
ガムシャラにサックスを吹いていた大でしたが、周りの人達に支えられ東京でトリオを組み、そして解散までが「BLUE GIANT」の話。「BLUE GIANT SUPREME」は大が欧州へ渡った後の話です。
以下は、自分自身が感じた印象になりますが、ストーリー展開で魅せる漫画と言うよりも、短いカットの連続部分で目が離せなくなるような箇所に引き込まれる事が多かったです。
その為に、印象的な部分に関しては、後々まで映像として記憶に残る事が多く、読み返すのも楽しいです。
特に序盤部分で印象深かったのは、ストリートジャズフェスティバルで大が路上でサックスを吹き始めた際、お母さんに連れられた女の子が音に引き込まれたように振り返り、それから人だかりが出来ていく部分です。
他にも、セリフ無しで1話を描き切ったりした事もありましたから、著者もカット部分には力を入れている印象があります。
ビッグコミックを購入した際、真っ先に読むのが「BLUE GIANT SUPREME」です。
大は苦難を乗り越えつつあり、更なる目標に向かって邁進しています。
大の成長物語から、目を離せません。

BLUE GIANT / ブルージャイアント
8

志の大きさ×努力=夢に近くということ

この漫画では、宮城県在住の男子高校生で主人公の大(だい)が世界一のジャズミュージシャンを目指して、日々サックスの練習に取り組んでいるところから始まる。
当初は講師もおらず、独学でサックスを練習していたため、技術的には問題を多く抱えているものの、練習量や持って生まれた肺活量などから非常に迫力のある音を出すことができ、その圧倒的な音質は周りの人間を魅了していく。
時にはピアノやボーカル等とのセッションでうまく周囲と合わせて演奏することができず、挫折を味わることもあるが、持ち前の明るさや世界一のジャズマンを目指すという志の高さから、こうした失敗を糧にして様々な壁を乗り越えて行くことになる。

こうしたストーリーから個人的に感じることは、人が何か新しいことにチャレンジする時には、最初は必ず初心者から始まるものであるが、その道の目標を高く設定し、必ずそのハードルを乗り越えて行くと決意することによって、目標達成に近くことができることが多いように思う。
周囲の評価や意見に耳を傾けることは非常に重要である一方で、例えば、周りが世界一のジャズマンにはなれないと大に言うシーンでは、彼は自分自身を信頼するために「世界一のジャズマンに俺はなる」と何度も繰り返して言うシーンは特に印象に残っているとともに、自分が信じないことは必ず実現しないし、自分ができると信じたことはその実現に向かった少しずつでも近づいて行くことになると考えています。

BLUE GIANT / ブルージャイアント
10

ジャズに燃える若きサックスプレーヤーの熱い物語!!

最高にドキドキ、ワクワクさせてくれる漫画です。一冊読み終わるたびに次の巻が待ち遠しくなるのです。
舞台は仙台。バスケ部に所属している中学生・宮本大が本作の主人公です。友人に連れられて行ったジャズの演奏に心打たれ、大は一人テナーサックスの練習を始めます。世界一のジャズプレーヤーになることを夢見て。
夢へと向かう階段で大は数々の出会い、別れそして挫折、栄光をくぐり抜けていきます。初めて受けるブーイング、師匠との猛特訓、共に戦う仲間との出会い。その一つ一つのシーンが読者の胸に迫ってくるのです。なぜって登場人物の表情が皆、生き生きしているから!汗や涙をボロボロこぼしながらコマの中で弾ける喜怒哀楽に、心を奪われてしまいます。
生き生きしているのは表情だけではありません。作品中何度も繰り広げられる、演奏シーンの臨場感といったら!並大抵のものではありません!!もちろん漫画の中で演奏しているのですから音は聞こえてきません。それでも実際に読んでいると、まるで自分がその場にいて演奏を聞いているかのようなのです。背中をのけぞらし、口を噛み締め、仁王立ちで。必死に演奏するプレーヤー達に引き込まれてしまいます。
音楽が好きな人にはもちろん、興味が無い方にも自信を持ってオススメできる漫画です。巻数も十巻と読みやすいのではないでしょうか。ぜひぜひ!!読んでみてください!

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