魔法×冒険ファンタジー!少年のロマンがつまった漫画「マギ」の魅力
週刊少年サンデーの人気作、「マギ」。かわいらしい絵柄と人を惹きつけるストーリーで虜になる人が続出。そんな話題のファンタジー漫画のあらすじから、その魅力をお伝えします!
二人の少年の出会いから、少しずつ世界が回りだす!
『マギ』(英:Magi: The Labyrinth of Magic)は、大高忍による日本の少年漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)2009年27号から連載中。
出典: ja.wikipedia.org
『千夜一夜物語』(アラビアンナイト)をモチーフにした作品。
シェヘラザードなど、登場人物の名前にもその影響が見られます。
迷宮編(1巻 - 2巻)第7迷宮「アモン」の周囲に広がる町・チーシャンに住む若者・アリババは、御者のアルバイトをしながら「アモン」を攻略し大富豪になることを夢見ていたが、あと一歩を踏み出せずにいた。そんなある日、彼は「ジンの金属器」を探して旅をしているという、謎の少年・アラジンと出会う。彼の持つ笛に潜むウーゴくんの力を目の当たりにしたアリババは、アラジンに共同での迷宮攻略を持ち掛ける。
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アラジンとアリババ・サルージャという二人の少年の出会いから物語は始まり、「ジン」、「マギ」、という用語がこの物語のキーワードとなっていきます。
まず、この漫画のタイトルでもある「マギ」とは、世界を先導する王の器を選定する者のこと。
この「マギ」がアラジンであり、そのアラジンに王の器を認められた者がアリババ。
謎に包まれた少年であるアラジンと大富豪を夢見るアルバイトの若者、アリババは一体どのようにして世界を創っていくのでしょうか?
引き込まれるストーリー、垣間見えるリアリティ
アリババなどのマギや魔道士(魔法使い)以外の登場人物が魔法を使えるようになる経緯として、
マギにのみ出現させることのできるダンジョンと呼ばれる迷宮を攻略することで「金属器」という魔法道具を手にすることができます。
それにより、前述の「ジン(金属器に眠る精霊)」を呼び出すことにより強大な魔力を伴って魔法を使うことができ、
実体のないジンと自分自身を一体化する「魔装」を行うことで、より使う魔法の威力を強くし、極大魔法を使用できるようになります。
マギでは、このように魔法に関してすさまじい可能性を感じる描写がされています。
魔法と関連して、アリババなどの人間が金属器など魔法道具を使う際に、「魔力(マゴイ)」という力が必要になります。
この漫画の重要な用語で「ルフ」という用語があり、このルフが魔力を生み出すエネルギーとなります。
ルフとは、すべての魂が還る場所であり、世界の魂をつなぐもの。ルフが世界の流れを生み出し、ルフが生命を導き、それが「運命」となります。
ルフには白ルフと黒ルフの2種類があり、運命に逆らうまたは自らの運命を受け入れられず「堕転」されたときにルフは黒く染まります。
堕転した人間が生み出す黒いルフは世界を逆流させ、有を無にする流れを作り出してしまいます。
この黒ルフを強制的に生み出すために人間を絶望させ、堕転させる魔法をかけることで世界を黒く染め上げようとする
「アル・サーメン」という闇の組織が存在し、アラジンとアリババは明るい世界を創るためにこの組織と全面的に闘っていきます。
人が持つ闇と明るさを描くこのストーリー、読んだらきっとすぐに引き込まれてしまうはず!
くわえて…「堕転」という言葉、妙にリアリティがあるとは思いませんか?
私たちは魔法をかけられることはないまでも、うまくいかない時などに自分の運命を呪ってしまいそうになったりすること、一度はあると思います。
堕転したまま死んでしまえば、そこからはずっと怨念を持ち続けながらさまようことになるという、いわゆる、私たちの言う天国と地獄みたいなもの。
この黒いルフによって逆流する運命を変えるためには、その闇を打ち砕くほどの奇跡を起こし、希望を与えることが必要です。
マギの主要な登場人物には、一人一人それぞれの壮大なドラマがあり、堕転するのも無理はないほどの闇を抱えています。
それでも自分の中の闇と戦いながら、世界を自分の考える良い方向に導こうとしていくのがこの漫画のストーリー。
その中で、王の器を持つ人々がそれぞれの理想を叶えるためにぶつかり、争い、最後にはどんな世界が生まれるのでしょうか。
ファンタジー漫画ではありますが、直接心にグサッとくるリアリティがあるのが、マギという漫画のすごいところです。
君も続きが気になる魔法にかけられちゃおう!
ストーリーの紹介がひたすら長くなってしまいましたが、ロマンとリアルが詰まった漫画、マギの魅力は伝わったでしょうか?
マギには、アリババやアラジンの他にも、七海の覇王であるシンドバッドやその側近・八人将、煌帝国の練兄弟など、
個性的でさらに強い重要キャストがたくさん出てきます。
それぞれのキャラクターに魅力があり、どの回も常に興味深く楽しむことができます。
現在単行本は26巻まで発売されており、10月に27巻が刊行されます。
一度読み出すと不思議なほど続きが気になって一気読みしてしまうので、この魔法にかけられたい人は是非読んでみてくださいね。