ねじ式(つげ義春)のネタバレ解説・考察まとめ

『ねじ式』とは、つげ義春原作の短編漫画。1968年刊行の『月刊漫画ガロ』6月増刊号『つげ義春特集』に掲載された。同作品は、とある海岸でメメクラゲに左腕を噛まれた少年が、医者を求めて漁村を彷徨い不思議な体験をする短編漫画である。何度も単行本化されており、つげの代表作の1つに数えられている。また、1998年に浅野忠信主演の実写映画版が公開された。つげは、『ねじ式』発表までは叙情的な作風の漫画家だったが、同作品以降はシュールで前衛的な作品を多く執筆している。

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ツベが旅行先で知り合った少女。「もっきり屋」という居酒屋で働いており、ホステス的な接客をしている。幼い頃にもっきり屋に売られたとツベに話し、自分を買わないかと迫った。ツベがそれを断わると、常連客たちに自らの乳房を揉ませていた。

やなぎ屋の娘(演:藤田むつみ)

ツベが旅先で出会った女性の1人。「やなぎ屋」という食堂兼民宿を、年配の母親と切り盛りしている。「やなぎ屋」に宿泊したツベは彼女のことを好き者だと分析し、思わせぶりな態度を取った。2人は肉体関係を持ち、ツベは責任を取って結婚しようと考えたものの、翌朝「やなぎ屋」を出て東京へ帰った。1年後に2人は再会するが、彼女はツベのことを覚えていなかった。

ヌードの女(演:青葉みか)

ツベがフラッと立ち寄ったヌードスタジオに勤めている女性。自らの裸体を客に見せ、時には売春まがいの行為をしていたことが示唆されている。ツベは、彼女の裸体を熱心に鑑賞することも彼女の肉体を買うこともせず、会話に終始した。

女医(演:水木薫)

金太郎飴を売る老婆の店の上階で、産婦人科を営む女医。クラゲに噛まれたツベの診察を1度は拒否したが、その後肉体関係を持った。そして、彼の左腕の血管を手術でねじ式にした。

村の飲み客(演:杉作J太郎、海原由樹)

「もっきり屋」の男性常連客2名。普段からコバヤシチヨジのことを弄んでおり、ツベが同店を訪れて酔い潰れた際にも彼女の胸を揉んでいた。

娘の母(演:三輪禮子)

「やなぎ屋」の娘の母親。大分年配であることが窺える

ロイド眼鏡の男(演:原マスミ)

ロイド眼鏡と左手にスパナを持った中年男性。原作漫画版『ねじ式』と同様に、医者を求めて彷徨うツベをあしらった。

村長(演:高野慎三)

ツベが訪れたとある村の村長を務める男性。なお、村長役の高野慎三(たかのしんぞう)は、権藤晋(ごんどうすすむ)の名前で知られる編集者・文筆家であり、多くのつげ義春作品を世に送り出した。また、「××クラゲ」を「メメクラゲ」と誤植した張本人である。

セパード/小次郎(こじろう)(演:広崎哲也)

国子の旧友で、ツベとも面識がある男性。ツベは、小次郎(こじろう)が国子の浮気相手だと思っていた。

医師(演:三木秀則)

自殺を図ったツべが入院した病院の医師。

金太郎飴売り(演:清川虹子)

GameChannel神楽彩
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