ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』とは、2009年のアメリカのワーナー・ブラザース配給のコメディー映画。
結婚式を2日後に控えたダグ・ビリングスは、親友3人とラスベガス旅行へ向かう。バカ騒ぎして独身最後の夜を過ごした翌朝、ダグの姿は忽然と消えてしまい3人は大慌て。昨日の記憶が抜け落ちている彼らは何をしたかを少しずつ思い出しながら翌日に迫った結婚式までにダグを見つけ出すため奔走する。本作は「ハングオーバー!」シリーズの第1作となる。

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黒い方のダグ(演:マイク・エップス)

日本語吹替:柳沢栄治

ドラッグの売人。アランにルフィリンというドラッグを売った男。
一行と同じシーザーズ・パレス・ホテルにおり、名前が「ダグ」であるということからチャウに身代として誘拐されていた。

8万ドルと引き換えに解放されたが、一行からは「俺たちの友達のダグじゃない」とひどく落胆される。
しかし彼とスチュの会話が本物のダグを探し出すヒントを導くことになる。

本名は作中では明かされていない。

フランクリン(演:ロブ・リグル)

日本語吹替:遠藤純一

ラスベガス市警の警官。
パトカーの窃盗容疑がかかったフィル、スチュ、アランの三人の取り調べを担当する。

パトカーを盗まれるという警察の不手際を公表するリスクを考慮し、三人を釈放処分とする。
ただし、警察署見学に来ている子供たちの体験学習に犯人役として協力することを条件に課す。

三人はこのおかげでもれなく高圧スタンガンの餌食となった。

マイク・タイソン(演:マイク・タイソン)

言わずと知れたボクシング界のレジェンド。本人が本人の役として出演している。

ラスベガスの邸宅から飼育しているトラがいなくなっていることに気づき、オリに残された服やサイフから一行の仕業だと突き止めホテルで彼らを待ち受けていた。

アランにパンチを浴びせ、三人に自分たちの力だけでトラを自宅に戻すよう指示する。
トラが戻ってくるとダグの手がかりを得るため監視カメラの映像を見ることをOKするなど気前の良いところを見せる。

『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の用語

ハングオーバー

タイトルにもなっている「ハングオーバー(hangover)」は、「二日酔い」と「後々に続く影響」という2つの意味を持つ名詞。本作では「二日酔い」の用いられている。

『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

シド・ガーナー「ベガスの出来事は、ベガスに置いてこい」

大切な愛車のキーを預け、ダグに「男の心得」を教えるシド

ラスベガスへの出発前、新婦トレーシーの父であるシドは、旅行に華を添えてやろうとダグに愛車のキーを渡す。
感激するダグにいくつかの注意点を話し、最後に「ベガスの出来事は、ベガスに置いてこい」とダグにアドバイスする。

ダグはその言葉を聞いて感激する。
新婦の父親であるシドだが、ダグ達の男としての旅行の楽しみ方にも理解を示してくれたのだ。

それでも最低限の注意はするように、という意味で「移された病気は置いてこれないがな」そう付け加えるシドだった。

スチュアート・プライス「今夜のことでギクシャクしても幸せな結婚であるように」

結婚するダグにシャレの利いた乾杯の祝辞を述べるスチュ

チェックインしたラスベガスの高級ホテルの屋上、乾杯の音頭としてスチュはダグに向けて「今夜のことでギクシャクしても幸せな結婚であるように」という言葉を送る。
今夜くらいはハメを外そう、それが原因でギクシャクしても長い目で見れば幸せであるように、と男友達ならではの祝辞を述べる。

フィル・ウィネック「これほどの二日酔い(ハングオーバー)は初めてだ」

経験したことのない状況に呆然とするフィル

夜が明け、ダグが消えて荒れ果てた部屋に驚愕しながらもなんとか状況を整理している最中に、フィルはふと「これほどの二日酔い(ハングオーバー)は初めてだ」と漏らす。
この映画のタイトルでもある、二日酔い(ハングオーバー)を悔やんでいるシーン。

スチュもアランもフィル同様、記憶がポッカリと抜け落ちているようだった。

病院へ爆走する赤ん坊を乗せた盗難パトカー

歩道を走行する一行を乗せたパトカー

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