司波達也（魔法科高校の劣等生）の徹底解説・考察まとめ

作中において、飛行魔法は加重系魔法の技術的三大難問の1つとされてきたが、達也は常駐型重力制御魔法を開発することで継続的に任意の飛行をすることに成功する。

精霊の眼（エレメンタル・サイト）

イデアにアクセスし、存在を認識することができる能力。魔法というよりは異能であり、達也は構造情報と因果を読み取ることができる。またエイドスの変更履歴を、時の流れに逆らって縦覧できる。達也はこの力により再成が扱えている。
九島家の九島光宣もこの能力を有しているが、達也のものとは異なり受動的な知覚に優れている。

フラッシュ・キャスト

記憶領域に起動式をイメージ記憶として刻みつける、四葉家の秘匿技術の1つ。CADの代わりに記憶領域から起動式を読み込み、起動式の展開・読み込み時間を省略できる。達也はそれに加えて、魔法式をイメージ記憶として蓄えることで魔法式を展開するプロセスまでも省略することができる。これにより自身の処理速度の遅さを補っている。

司波達也の来歴・活躍

第一高校入学

達也は国立魔法大学付属第一高校に二科生として入学した。第一高校では一科生と二科生の対立があり、達也はこれに巻き込まれる。平等を訴える二科生の一部が政治結社「ブランシュ」に唆されて校内に彼らを招いてテロを引き起こしてしまうが、第一高校の生徒会や風紀委員などがこれを鎮圧。
達也は仲間たちと共に「ブランシュ」のアジトまで赴き、壊滅させた。

九校戦

魔法科高校では、9つある学校で競い合う魔法の競技「大会全国魔法科高校親善魔法競技大会」、通称九校戦が毎年開催されている。達也はエンジニアとしての腕を見込まれ、スタッフとしてこれに参加する。しかし不慮の事故により、新人戦でモノリス・コードという競技で戦う第一高校のメンバーが負傷してしまう。急遽、メンバーとして選ばれた達也は、同級生の西城レオンハルトや吉田幹比古を巻き込んで参加し、第三高校の一条将輝を倒して優勝を果たした。

横浜騒乱

10月に全国高校生魔法学論文コンペティション（論文コンペ）が横浜国際会議場で開かれた。これは魔法学、魔法工学の研究成果を大学、企業、研究機関などに向けて発表する場だ。しかし当日、日本に向けて大亜連合が侵攻してくる。達也は国防軍の一員として大亜連合と戦い、質量爆散（マテリアル・バースト）を放って大亜連合艦隊および鎮海軍港を消滅させた。この出来事は後に「灼熱のハロウィン」と呼ばれるようになった。

USNAからの来訪者

質量爆散（マテリアル・バースト）を危惧したUSNAから潜入員が送られてくる。第一高校にはUSNAの魔法師部隊「スターズ」総隊長のアンジー・シリウス（リーナ）がやってきた。
同時にUSNAではパラサイトが発生しており、日本にまで侵入してくる。達也は深雪やリーナと共闘してパラサイトを撃退する。

2年目の九校戦

達也が2年生の九校戦は、競技内容が大幅に変更されてより軍事色の強いものになった。その裏には、パラサイトを憑依させた女性型の機械兵「パラサイドール」の運用実験が計画されていた。達也は九校戦にスタッフとして参加しながらも、この計画の阻止に奮闘する。

古都内乱

2年目の論文コンペの時期に、達也は四葉家から横浜動乱の際に大亜連合を手引きした周公瑾という男の捕縛を依頼される。論文コンペ会場の下見などを利用して周公瑾を捜索し、一条将輝や九島光宣の協力を得て達也は周公瑾の討伐に成功する。

四葉継承

2年時の正月に、深雪は四葉の次期当主に選ばれた。しかもその婚約者は達也だという。四葉家当主の真夜は「達也と深雪は兄妹ではない」とでっち上げたのだ。どういうことか問う達也に、真夜は深雪は遺伝子を操作された完全調整体であるために遺伝子異常は心配しなくても良いと語る。真夜は達也が四葉家から離れないよう、深雪を当主にしてその婚約者に達也を据えるという策を考えたのだ。

師族会議

達也と深雪が四葉家の人間であると公表されると、2人は遠巻きにされるようになった。四葉家は「アンタッチャブル」と恐れられる家系だからだ。しかし友人たちはこれまでのように接してくれるようになる。
一方、大人たちの間では十師族が集まる師族会議が開催されていた。しかし会議場となったホテルでテロが発生する。このテロにより、魔法師は世界中から白眼視されることなった。四葉家は達也にテロを起こした顧傑（グ ジー）という男の討伐を命じるが、顧傑（グ ジー）は達也の前でUSNAの魔法師によって殺されることとなる。