
『進め!電波少年』とは、1992年から1998年まで日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組である。出演者はMCの松村邦洋と松本明子の2人。スタジオではセットを組まず、クロマキー合成を用い、出演者の顔が横に伸びるなどの斬新な手法がとられた。番組内容は無名タレントを起用した体験取材で構成されている。主なものは、日本や海外の政治家や著名人などにアポなしで突撃する、「アポなしロケ」や、海外を貧乏旅行する「ヒッチハイク」などである。斬新な内容から高視聴率もたびたび獲得した、伝説のバラエティ番組である。
出川哲郎がエイズ防止を目的に、ロンドン、サンフランシスコ、シドニー、サンパウロなどで、現地のゲイの人たちに番組オリジナルのバウドーム(コンドーム)を配る企画。
出川がバウドームを配布に向かったシドニーのゲイバーで、ビリヤード台にはりつけにされ、レイプされてしまう。出川は「STOP(止めて)」というべきところを、NO STOP(止めないで)と間違っていってしまった。
スタッフは出川を助けることなく、面白いので「そのまま見守ることに」してしまう。
出張ホスト詐欺を自らおとりとなって退治したい!
女性客から金品をだまし取る「出張ホスト」を呼び出して、直接注意する企画。
出張ホストを呼び出し注意しようとした松村が、スタッフが目を離したすきに山奥へ拉致されてしまう。松村に気づいた出張ホストに「放送したら一家皆殺しにしてやる」といわれる。命の危険を感じた松村は「絶対に放送させません!」と出張ホストに謝罪し、無事に帰還。松村は出張ホストからいわれたことをスタッフにはなし、放送しないことを約束させる。
しかしTプロデューサーが「いいだろう、やっちゃえよ」の一言で放送されてしまう。
本当に強いのか体を張って確かめたい 「海外動物対決シリーズ」

ゴリラに遭遇する松村
松村がハリセンひとつで、さまざまな動物に立ち向かう企画。
「アフリカライオン」「カナダの熊」 「人喰いワニ」「マウンテンゴリラ」「コモドドラゴン」などの危険生物に松村がハリセンひとつで立ち向かった。ロッキー山脈のクマに追いかけられ雪山を逃げたり、コモドドラゴンにも追いかけられたりも。
マウンテンゴリラに立ち向かったときはゴリラに囲まれ、絶体絶命のピンチに陥る。松村はゴリラが食べる草を食べることで、このピンチを回避した。
山崎邦正 男を磨く旅

OA画面
山崎邦正が自身に付けられた屁タレを返上すべく、男を磨くためにさまざまな旅に体当たりで挑戦する企画。
イタリアでは「マフィアのボスに詫びを入れさせたい」でマフィアにロシアンルーレットをされてしまう。
タイでは「タイの虎と闘いたい」で人食い虎と対決する。山崎はパンチ君という武器で対抗するも失禁してしまう。スペインの「牛追い祭り」では牛にパンチを入れるも、韓国人と報道される。さらにアンデスでは、「コンドルの羽で羽子板を楽しみたい!」でコンドルと、アマゾンでは史上最大級のヘビ、「アナコンダを捕まえて賞金30万をゲットしたい」でアナコンダと、メキシコでは「ナゾの吸血動物チュパカブラスを退治したい」で吸血コウモリとも闘った。
アポなしサンタ

サンタとトナカイに扮する松本と松村。
アポなしで松村邦洋と松本明子が、クリスマスに寝ている子どものところに行き、プレゼントを配る企画。
サンタに扮した松本と松村が緑と赤のリースが飾ってある家をアポなしで訪れ、寝ている子供たちにプレゼントを配っていく。『進め!電波少年』では珍しい、ハートウォーミングな企画。プレゼントは松本と松村がおもちゃメーカーや、ゲームメーカーを訪れ、手に入れた。
アラファト議長と『てんとう虫のサンバ』をダジャレたい!

OA画面
松本明子がパレスチナのガザに行き、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長と面会し、ダジャレで『てんとう虫のサンバ』をデュエットする企画。
イスラエルに到着した松本は、ガザの行き方を知らないのでヒッチハイクする。運よく、ヒッチハイクに成功しガザに到着。ガザでアラファト議長に会おうとするも事前のアポがなければ、会えないと伝えられる。しかし松本は粘り強く交渉し、アラファト議長と面会することに。アラファト議長は『てんとう虫のサンバ』をデュエットしてくれなかったが、直筆のサインまでもらうことに成功した。
青島新都知事に逢いたい!

青島幸雄(あおしまゆきお)
新しく東京都知事になった青島幸男に逢いに行く企画。
数十回に及ぶ都庁訪問で、さまざまな手を尽くし、やっと面会に成功した。
吉本隆明(よしもとたかあき)に息継ぎの仕方を教えてあげたい!

吉本隆明(よしもとたかあき)
詩人・評論家の吉本隆明(よしもとたかあき)が海で溺れかかったので、溺れないように泳ぎ方を教えてあげよう、といった企画。
吉本隆明が伊豆の海で遊泳中に溺れかかり、一時意識不明になる事故に遭った。これを聞きつけ水槽を持って、泳ぎ方を教えると松本が吉本の自宅に押しかけた。吉本はこれに応じて、水槽で息継ぎの練習をした。
ドラクエのバレエにスライムで出演したい!

舞台風景
『スターダンサーズ・バレエ団』が初演するバレエ『ドラゴン・クエスト』に、松村がスライム役での出演をアポなし突撃で、依頼した企画。
バレエ『ドラゴン・クエスト』が『スターダンサーズ・バレエ団』により初演されることになった。バレエ『ドラゴン・クエスト』にスライム役で出演させてほしい、と松村がスライムの衣装をつけてアポなしで突撃した。松村の依頼は即座に拒否された。松村はバレエ団の代表に執拗に「舞台に出してください」と食い下がったが拒否。松村の突撃にバレエ団関係者は怒り心頭だった。
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目次 - Contents
- 『進め!電波少年』の概要
- 『進め!電波少年』の歴史
- 番組スタート
- 松村邦洋の最初の企画 エイズ検診
- 松本明子最初の企画 松本明子の1000万円大輸送!
- 電波少年最初のロケ 渋谷のチーマーを更生させたい!
- アポなし突撃の誕生 憧れの227cmの岡山さんに会いたい!
- 大物アポなしロケの誕生 森英恵にスタッフジャンパーを作ってもらいたい!
- ライブ突入シリーズの第1弾 入れ墨バンドに「バウバウ」って刺青を入れてほしい!
- マスコットガール「電波子」登場
- ゲストが初めて海外ロケにいった企画 ボスニア一人旅/明石代表に明石焼きを食べさせたい!
- 電波少年が独立するきっかけとなった企画 ユン・ピョウは本当に強いのか体を張って確かめたい!
- ヒッチハイクシリーズが誕生するきっかけ 電波少年的キャイ~ンのはじめてのおつかい
- 松村降板騒動レギュラー司会者争奪サバイバルシリーズ
- ヒッチハイクシリーズ ユーラシア大陸横断ヒッチハイク
- ヒッチハイクシリーズ 南北アメリカ大陸縦断ヒッチハイク
- 『進め!電波少年』のメンバー・出演者
- MC
- 松本明子(まつもとあきこ)
- 松村邦洋(まつむらくにひろ)
- 出演者
- 出川哲朗(でがわてつろう)
- 月亭方正(つきていほうせい)
- ふかわりょう
- ビビる
- 千原兄弟(ちはらきょうだい)
- 山田花子(やまだはなこ)
- 雨上がり決死隊
- 爆笑問題
- 浅草キッド
- つぶやきシロー
- アニマル梯団
- キャイ~ン
- よゐこ
- ハウス加賀谷
- 猿岩石(さるがんせき)
- ドロンズ
- ナレーター
- 木村匡也(きむらきょうや)
- 西本聖(にしもとたかし)
- スタッフ
- 土屋 敏男(つちや としお)
- 篠木為八男(しのきいわお)
- 長濱薫
- 小西寛
- 〆谷 浩斗(しめたに ひろと)
- 香川春太郎
- 飯山直樹
- 小山薫堂(こやまくんどう)
- 海老克哉
- そーたに
- 都築浩(つづきひろし)
- 田中直人(たなかなおと)
- 中野俊成(なかのとしなり)
- 澤井康成
- 鮫肌文殊(さめはだもんじゅ)
- おちまさと
- 『進め!電波少年』の企画
- 松村邦洋の本名を変えたい!
- イラン人AD募集
- ジャイアント馬場さんに番組の感想を聞きたい!
- 抗議の電話を受けたい!
- 48時間テレビ
- ゆくバウくるバウ!受験生108バウ
- 松本明子の『NHK紅白歌合戦』に出たい!
- バツイチになりた〜い!
- 松村自主国際貢献シリーズ 牛のゲップを吸いきりたい!
- 豪邸のプールで泳ぎたい!
- 村山富市(むらやまとみいち)の長い眉毛を切りたい!
- 高価な陶器でご飯が食べたい!
- 一億円棋士、羽生善治と金銀飛車角桂馬香車歩落ちで戦いたい!
- 「ヨッ大統領!!憎いねコノ~!!」と言ってあげたい!
- ストップエイズキャンペーン
- 出張ホスト詐欺を自らおとりとなって退治したい!
- 本当に強いのか体を張って確かめたい 「海外動物対決シリーズ」
- 山崎邦正 男を磨く旅
- アポなしサンタ
- アラファト議長と『てんとう虫のサンバ』をダジャレたい!
- 青島新都知事に逢いたい!
- 吉本隆明(よしもとたかあき)に息継ぎの仕方を教えてあげたい!
- ドラクエのバレエにスライムで出演したい!
- よゐこ・ベトナム料理を美味しく食べたい!
- 未成年の犯罪を防止したい!シリーズ エアマックス狩りを体を張って注意したい!
- フリーメーソンのメンバーになって世界を動かしたい!
- 人喰いザメを捕まえておいしい蒲鉾を食べたい!
- 郁恵ちゃんの母乳が飲みた〜い
- 豪邸のトイレでウンコがしたい!
- 無敵のセールスマン
- ハウス加賀谷の助っ人シリーズ
- 電波少年刑事
- 恐竜の化石を掘り出して御利益で結婚したい!
- 広末亭に改名すればいい!
- 同じ兄弟なんだから鳩山兄弟におごって欲しい!
- 象に覚醒剤を射つ悪い人達を注意したい!
- 地雷を撤去してダイアナさんの遺志を継ぎたい!
- 『進め!電波少年』の用語
- 「好感触」
- 『進め!電波少年』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「銃に撃たれてもいい、当たらなければ」
- 「死にたくなければ草を食え」
- 「やりますか?やりませんか?」
- 「いいV(VTR)より命っすよ!」
- 「よく生きて戻ってきてくれた」
- 「中国4千年は凄い!」
- お前の名前はスペイン語で「ウンコしろ」だな
- 苦しかったら大丈夫
- 『進め!電波少年』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 過酷なロケでやめたADだけで「オールスター感謝祭」ができる
- 松本のテキトーな一言で熱愛報道
- ドロンズの以前のコンビ名は「D.R.U.G(ドラッグ)」
- 元暴力団をADに採用
- プロデューサー土屋の「ネタに否定的なディレクターは会議に参加しなくていい」発言
- 松村降板騒動
- 『進め!電波少年』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):BEYOND「長城 The Great Wall」
- ED(エンディング):電波子・松村邦洋・松本明子「アポなしの恋」(1993年4月4日 - 1993年8月8日)
- ED(エンディング):パーコパコ「ただ抱きしめるだけの愛で悲しませないつもりなんて」(1993年8月15日 - 1994年1月30日)
- ED(エンディング):松本明子「ネコなんだもん」(1994年2月6日 - 1993年3月20日)
- ED(エンディング):松本明子「たとえば、ずっと…」
- ED(エンディング):MASAHARU & NAMIKO「シンネコしましょう」
- ED(エンディング):神森徹也「レミレミ」
- ED(エンディング):李博士(イ・パクサ)「I LOVE FIFA WORLD CUP」
- ED(エンディング):CASCADE「YELLOW YELLOW FIRE」
- ED(エンディング):Paradise Lost「FOOL」
- ED(エンディング):La'cryma Christi「Ivory trees」
- ED(エンディング):VINYL「とまらない鼓動」
- 「猿岩石ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」応援歌:爆風スランプ「旅人よ〜The Longest Journey」
- 「ドロンズ南北アメリカ縦断ヒッチハイク」応援歌:前田亘輝「君だけのTomorrow」