
『進め!電波少年』とは、1992年から1998年まで日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組である。出演者はMCの松村邦洋と松本明子の2人。スタジオではセットを組まず、クロマキー合成を用い、出演者の顔が横に伸びるなどの斬新な手法がとられた。番組内容は無名タレントを起用した体験取材で構成されている。主なものは、日本や海外の政治家や著名人などにアポなしで突撃する、「アポなしロケ」や、海外を貧乏旅行する「ヒッチハイク」などである。斬新な内容から高視聴率もたびたび獲得した、伝説のバラエティ番組である。
電波少年刑事

ビビる。
左が大内登(おおうちのぼる)・右がビビる大木(ビビるおおき)
ビビる大木がコンビ時代に行った企画。
ビビるは1996年から『進め!電波少年』の前説を担当。前説を担当した猿岩石や、ドロンズはヒッチハイクの旅へ出て、スターになった。ビビるも前説を担当していたので期待していたところ、ロケへ行ってくれとの指示が。ロケの内容は、事件が起きたら警察より先に犯人を捕まえる、電波少年刑事というものであった。ビビるは頑張るが捕まえられず、Tプロデューサーより指導を受けてしまう。捕まえられなければ、OAはなし。しかし事件の捜査中に被害者女性宅を撮影していたところをみつかり、110番通報されてしまう。このことで、企画は打ち切りになってしまった。
恐竜の化石を掘り出して御利益で結婚したい!

OA画面
三十路を越えた松本が、タイのジャングルにある幸運の恐竜化石を掘り起こし、結婚の御利益にあやかろうとする企画。
結婚できる御利益のある幸運の恐竜化石がタイにあると聞き、タイのジャングルに向かった松本。
途中移動の車が故障し、やむなく徒歩で移動することに。ジャングルの中ではヒルにかまれ血だらけになったり、ADががけから転落したり、トラブルが続出する。ジャングルを歩いていると地元のハンターに遭遇し、近くにトラがいることを告げられ、ロケを断念することになってしまう。近くの村まで引き返そうとするが、かなりの距離を歩かねばならず、松本は疲労の限界に。たまたま通りかかったトラックをヒッチハイクし村へ向かったが、松本は疲労の極致に達し、奇声を上げるなど変わり果てた姿になってしまった。このロケは松本が『進め!電波少年』で最も過酷なロケだったと、語っている。
広末亭に改名すればいい!

新宿末広亭
「レギュラー司会者争奪サバイバルシリーズ!」で、山田花子が行った企画。
経営不振だった新宿末広亭を山田花子がアポなし突撃する。山田花子が広末亭にすればいい、と書かれた看板を持って末広亭に突撃するも、相手にされず門前払いされてしまう。
同じ兄弟なんだから鳩山兄弟におごって欲しい!

千原兄弟。
左が千原ジュニア(ちはらジュニア)・右が千原せいじ(ちはらせいじ)
「レギュラー司会者争奪サバイバルシリーズ!」で、千原兄弟が行った企画。
千原兄弟が、鳩山由紀夫、鳩山邦夫兄弟に同じ兄弟だから食事をおごってほしいと打診したところ、鳩山兄弟が快く応じた。後日、千原兄弟は鳩山由紀夫氏の自宅に招待され、食事をごちそうになる。千原兄弟は鳩山邦夫氏にも食事をごちそうになった。
象に覚醒剤を射つ悪い人達を注意したい!

拉致から解放された松村
松村が、タイで象に覚せい剤を打って働かせる人たちに注意をしに行く企画。
タイで、象の医者から象に覚せい剤を打って働かせている人たちがいる、という情報を入手した。
松村が注意をしようと1人で近づくと、相手は大勢いて、しかも銃まで携帯していた。相手は銃を激しく撃ってきて、松村は犯人らに拉致されてしまう。
翌日駆けつけた警察官と犯人の間に、銃撃戦が起きてしまう。カメラには銃口から火花が飛び散る場面も写されていた。銃撃戦の末、松村は解放される。松村が、『進め!電波少年』できつかった、と語ったロケの一つである。
地雷を撤去してダイアナさんの遺志を継ぎたい!

OA画面
交通事故死したダイアナ元皇太子妃の遺志を継ぎ、体を張って地雷を撤去する企画。
松本は地雷原のあるタイ、カンボジア国境付近に向かう。途中トイレに立ち寄った先で片足をなくした住民に出会い、地雷の悲惨さを感じとる。その後松本は、タイ軍地雷撤去班の前線基地へ向かう。松本は前線基地で地雷撤去の手伝いを申し出る。松本は地雷についてひと通り教わり、いよいよ地雷撤去へ。その時、乗ってきた車がサイドブレーキをかけ忘れ地雷原へ突っ込み大破。地雷で大破した車を見た松本だが、自ら地雷の信管を抜き、撤去する。松本が行った電波少年でのつらいロケの一つ。
『進め!電波少年』の用語
「好感触」

好感触とは、松村と松本がアポなしで突撃した際に、ナレーターの木村匡也が発する一言である。
『進め!電波少年』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「銃に撃たれてもいい、当たらなければ」
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目次 - Contents
- 『進め!電波少年』の概要
- 『進め!電波少年』の歴史
- 番組スタート
- 松村邦洋の最初の企画 エイズ検診
- 松本明子最初の企画 松本明子の1000万円大輸送!
- 電波少年最初のロケ 渋谷のチーマーを更生させたい!
- アポなし突撃の誕生 憧れの227cmの岡山さんに会いたい!
- 大物アポなしロケの誕生 森英恵にスタッフジャンパーを作ってもらいたい!
- ライブ突入シリーズの第1弾 入れ墨バンドに「バウバウ」って刺青を入れてほしい!
- マスコットガール「電波子」登場
- ゲストが初めて海外ロケにいった企画 ボスニア一人旅/明石代表に明石焼きを食べさせたい!
- 電波少年が独立するきっかけとなった企画 ユン・ピョウは本当に強いのか体を張って確かめたい!
- ヒッチハイクシリーズが誕生するきっかけ 電波少年的キャイ~ンのはじめてのおつかい
- 松村降板騒動レギュラー司会者争奪サバイバルシリーズ
- ヒッチハイクシリーズ ユーラシア大陸横断ヒッチハイク
- ヒッチハイクシリーズ 南北アメリカ大陸縦断ヒッチハイク
- 『進め!電波少年』のメンバー・出演者
- MC
- 松本明子(まつもとあきこ)
- 松村邦洋(まつむらくにひろ)
- 出演者
- 出川哲朗(でがわてつろう)
- 月亭方正(つきていほうせい)
- ふかわりょう
- ビビる
- 千原兄弟(ちはらきょうだい)
- 山田花子(やまだはなこ)
- 雨上がり決死隊
- 爆笑問題
- 浅草キッド
- つぶやきシロー
- アニマル梯団
- キャイ~ン
- よゐこ
- ハウス加賀谷
- 猿岩石(さるがんせき)
- ドロンズ
- ナレーター
- 木村匡也(きむらきょうや)
- 西本聖(にしもとたかし)
- スタッフ
- 土屋 敏男(つちや としお)
- 篠木為八男(しのきいわお)
- 長濱薫
- 小西寛
- 〆谷 浩斗(しめたに ひろと)
- 香川春太郎
- 飯山直樹
- 小山薫堂(こやまくんどう)
- 海老克哉
- そーたに
- 都築浩(つづきひろし)
- 田中直人(たなかなおと)
- 中野俊成(なかのとしなり)
- 澤井康成
- 鮫肌文殊(さめはだもんじゅ)
- おちまさと
- 『進め!電波少年』の企画
- 松村邦洋の本名を変えたい!
- イラン人AD募集
- ジャイアント馬場さんに番組の感想を聞きたい!
- 抗議の電話を受けたい!
- 48時間テレビ
- ゆくバウくるバウ!受験生108バウ
- 松本明子の『NHK紅白歌合戦』に出たい!
- バツイチになりた〜い!
- 松村自主国際貢献シリーズ 牛のゲップを吸いきりたい!
- 豪邸のプールで泳ぎたい!
- 村山富市(むらやまとみいち)の長い眉毛を切りたい!
- 高価な陶器でご飯が食べたい!
- 一億円棋士、羽生善治と金銀飛車角桂馬香車歩落ちで戦いたい!
- 「ヨッ大統領!!憎いねコノ~!!」と言ってあげたい!
- ストップエイズキャンペーン
- 出張ホスト詐欺を自らおとりとなって退治したい!
- 本当に強いのか体を張って確かめたい 「海外動物対決シリーズ」
- 山崎邦正 男を磨く旅
- アポなしサンタ
- アラファト議長と『てんとう虫のサンバ』をダジャレたい!
- 青島新都知事に逢いたい!
- 吉本隆明(よしもとたかあき)に息継ぎの仕方を教えてあげたい!
- ドラクエのバレエにスライムで出演したい!
- よゐこ・ベトナム料理を美味しく食べたい!
- 未成年の犯罪を防止したい!シリーズ エアマックス狩りを体を張って注意したい!
- フリーメーソンのメンバーになって世界を動かしたい!
- 人喰いザメを捕まえておいしい蒲鉾を食べたい!
- 郁恵ちゃんの母乳が飲みた〜い
- 豪邸のトイレでウンコがしたい!
- 無敵のセールスマン
- ハウス加賀谷の助っ人シリーズ
- 電波少年刑事
- 恐竜の化石を掘り出して御利益で結婚したい!
- 広末亭に改名すればいい!
- 同じ兄弟なんだから鳩山兄弟におごって欲しい!
- 象に覚醒剤を射つ悪い人達を注意したい!
- 地雷を撤去してダイアナさんの遺志を継ぎたい!
- 『進め!電波少年』の用語
- 「好感触」
- 『進め!電波少年』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「銃に撃たれてもいい、当たらなければ」
- 「死にたくなければ草を食え」
- 「やりますか?やりませんか?」
- 「いいV(VTR)より命っすよ!」
- 「よく生きて戻ってきてくれた」
- 「中国4千年は凄い!」
- お前の名前はスペイン語で「ウンコしろ」だな
- 苦しかったら大丈夫
- 『進め!電波少年』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 過酷なロケでやめたADだけで「オールスター感謝祭」ができる
- 松本のテキトーな一言で熱愛報道
- ドロンズの以前のコンビ名は「D.R.U.G(ドラッグ)」
- 元暴力団をADに採用
- プロデューサー土屋の「ネタに否定的なディレクターは会議に参加しなくていい」発言
- 松村降板騒動
- 『進め!電波少年』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):BEYOND「長城 The Great Wall」
- ED(エンディング):電波子・松村邦洋・松本明子「アポなしの恋」(1993年4月4日 - 1993年8月8日)
- ED(エンディング):パーコパコ「ただ抱きしめるだけの愛で悲しませないつもりなんて」(1993年8月15日 - 1994年1月30日)
- ED(エンディング):松本明子「ネコなんだもん」(1994年2月6日 - 1993年3月20日)
- ED(エンディング):松本明子「たとえば、ずっと…」
- ED(エンディング):MASAHARU & NAMIKO「シンネコしましょう」
- ED(エンディング):神森徹也「レミレミ」
- ED(エンディング):李博士(イ・パクサ)「I LOVE FIFA WORLD CUP」
- ED(エンディング):CASCADE「YELLOW YELLOW FIRE」
- ED(エンディング):Paradise Lost「FOOL」
- ED(エンディング):La'cryma Christi「Ivory trees」
- ED(エンディング):VINYL「とまらない鼓動」
- 「猿岩石ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」応援歌:爆風スランプ「旅人よ〜The Longest Journey」
- 「ドロンズ南北アメリカ縦断ヒッチハイク」応援歌:前田亘輝「君だけのTomorrow」