アンモナイトの目覚め(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『アンモナイトの目覚め』とはイギリス・オーストラリア・アメリカ合衆国のドラマ映画。監督は『ゴッズ・オウン・カントリー』で注目を浴びたフランシス・リー。ケイト・ウィンスレット演じる人嫌いの古生物学者メアリーとシアーシャ・ローナン演じる裕福な化石収集家の妻シャーロットが出会い、次第に惹かれ合うヒューマンドラマである。身分も境遇も異なる正反対の二人が化石を通して繋がり合う。メアリーとシャーロットの痛みや孤独が繊細に描かれている。
日本では2021年に劇場公開され、ヒットとなった。
ロデリック・マーチソン(演:ジェームズ・マッカードル)
ロンドンに住むシャーロットの夫。シャーロットの食事や療養を管理し、彼女の行動を制限する。メアリーに化石採集の場に同行したいと依頼。メアリーにシャーロットを押しつけたかと思えば数週間後に帰宅を望んだりと、妻を自分の所有物であるかのような振る舞いをする。
モリー・アニング(演:ジェマ・ジョーンズ)
メアリーの母親。貧しい家庭のため子供を8人亡くしている。小さな8個の置物を子供達に見立てて毎日大切に磨いている。
病に倒れ、この世を去る。
ドクター・リーバーソン(演:アレック・セカレアヌ)
高熱を出したシャーロットを診断した医師。献身的にシャーロットを支えたメアリーのことを賞賛し、自宅で開催する音楽会に彼女を誘う。
音楽会の最中もしきりにメアリーの様子を気にかける。
エリザベス・フィルポット(演:フィオナ・ショウ)
薬屋を営む女性。軟膏を買いに来たメアリーのことを気にかけ、代金は要らないと好意で軟膏を渡そうとするが断られる。かつてメアリーと親密な関係にあった。
ドクター・リーバーソンの音楽会にも出席し、そこでシャーロットと談笑を交わす。
メアリーの母親が亡くなった際、彼女の元を訪れ励ます。
『アンモナイトの目覚め』の用語
イクチオサウルス
ヨーロッパとアジアに生息していた魚竜。メアリーがその化石を発掘し高い評価を得た。
シャーロットとメアリーの共同作業で苦労して見つけた化石もイクチオサウルスである。
物語の終盤、メアリーの見つけたイクチオサウルスの化石を隔てて二人は見つめ合う。
スミレのハンカチ
シャーロットがメアリーのために作っていた紫のスミレの刺繍を施したハンカチ。別れの前日、シャーロットはメアリーの顔を見ずに渡す。
メアリーはそのハンカチを大切にしている。紫のスミレの花言葉は愛。
ライム・レジス
メアリーの住む町であるライム・レジス。メアリーとシャーロットが出会った当初、ライム・レジスの空は灰色で波は荒れている。しかし二人が海に入り海水浴を楽しむ場面では空は明るく、海に柔らかな光が反射していた。ライム・レジスの風景の変化が、二人の関係性の変化を象徴しているかのようだ。
『アンモナイトの目覚め』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
作業をするメアリーとシャーロット
ろうそくの炎が揺れる中、メアリーとシャーロットがアンモナイトのクリーニング作業をしている。真剣な表情で作業を手伝い、磨きあがったアンモナイトを見て綺麗だと口にするシャーロット。
メアリーにとってシャーロットが、化石に対する愛や純粋な気持ちを思い起こしてくれる存在であることがわかる名シーンである。
音楽会で自分の嫉妬心を自覚するメアリー
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目次 - Contents
- 『アンモナイトの目覚め』の概要
- 『アンモナイトの目覚め』のあらすじ・ストーリー
- メアリーの栄光
- メアリーとシャーロットの出会い
- 熱
- 溢れる情動
- 迫る別れ
- 再会
- 『アンモナイトの目覚め』の登場人物・キャラクター
- 主要キャラクター
- メアリー・アニング(演:ケイト・ウィンスレット)
- シャーロット・マーチソン(演:シアーシャ・ローナン)
- ロデリック・マーチソン(演:ジェームズ・マッカードル)
- モリー・アニング(演:ジェマ・ジョーンズ)
- ドクター・リーバーソン(演:アレック・セカレアヌ)
- エリザベス・フィルポット(演:フィオナ・ショウ)
- 『アンモナイトの目覚め』の用語
- イクチオサウルス
- スミレのハンカチ
- ライム・レジス
- 『アンモナイトの目覚め』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 作業をするメアリーとシャーロット
- 音楽会で自分の嫉妬心を自覚するメアリー
- メアリーに部屋を用意するシャーロット
- 化石を隔てて見つめ合うメアリーとシャーロット
- 『アンモナイトの目覚め』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- メアリー・アニングは実在の人物
- ボディダブル無しでの撮影
- 『アンモナイトの目覚め』誕生のきっかけは監督の恋人の誕生日
- 『アンモナイトの目覚め』の主題歌・挿入歌
- 音楽:ダスティン・オハロラン