パタリロ!(魔夜峰央)のネタバレ解説・考察まとめ

『パタリロ!』とは1978年より魔夜峰央が『花とゆめ』で連載していた漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。架空の島国・マリネラを舞台に、その国王のパタリロが英国秘密情報部の凄腕エージェントであるバンコランやその愛人で殺し屋のマライヒ、側近のタマネギ部隊などとともに巻き起こす騒動を描く。同性愛を題材にした耽美的な世界観を持つギャグ漫画で、少女漫画界屈指の長寿作品である。

『パタリロ!』の概要

『パタリロ!』とは1978年より魔夜峰央が『花とゆめ』で連載を開始した漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。『花とゆめ』、『別冊花とゆめ』、『花とゆめPLANET増刊号』、『MELODY』と掲載誌を変更しながら連載され、以降はインターネット上で発表されている。
1999年に第28回日本漫画家協会賞優秀を受賞。1982年にはフジテレビでアニメ化され、テレビシリーズ終了後の1983年7月には劇場用アニメーション作品が製作・公開された。2016年、2018年、2021年、2022年にはミュージカル作品として舞台化、2019年には舞台と同じメインキャスト、スタッフで実写映画化もされた。
常春の国・マリネラの国王である主人公のパタリロは、マリネラが世界有数のダイヤモンド産出国であることから、対立する組織とのトラブルに巻き込まれる。同性愛、スパイ、ミステリー、オカルト、SFなど、多岐にわたる分野の要素があるギャグ漫画でありながら耽美的な世界観を持ち、幅広い層から人気を得た。
本作に登場するキャラクターが登場し、異なる設定で描かれた『家政夫パタリロ!』、『パタリロ西遊記!』、『パタリロ源氏物語!』、『スーパーキャット』、『パパ!?パタリロ!』などの番外作品が存在する。

『パタリロ!』のあらすじ・ストーリー

パタリロとバンコラン、マライヒの出会い

パタリロ(左)のボディーガードとしてやってきたバンコラン(右下)

常春の国・マリネラは、小国だが世界有数の発掘量を誇るダイヤモンド鉱山を持つ。そのため、その富を巡って陰謀が後を絶たない。
天才的な頭脳と強靭な生命力を持つ王子・パタリロ・ド・マリネール8世は、人をおちょくることを趣味としており、行く先々で騒動をおこす。

“美少年キラー”の別名を持つ英国情報部(MI6)のバンコラン少佐は、ロンドンを訪れたパタリロのボディガードを命じられたことから腐れ縁となり、パタリロの周辺で起こる数々の事件に巻き込まれていく。

国際ダイヤモンド輸出機構と対立するパタリロは命を狙われ、凄腕の殺し屋・マライヒが送り込まれる。
しかしマライヒはバンコランとの出会いによって改心し、以降はバンコランの愛人として、共にパタリロの周辺で起こる事件の解決に身を投じることになる。

スターダスト計画

世界各国の宝石店や銀行の金庫からダイヤモンドが盗まれる事件が起こる。
調査をするバンコランは、いずれマリネラのダイヤモンドも狙われると見越してマリネラへとやってくる。

しかし時すでに遅く、マリネラの誇るダイヤモンドの収集は盗まれた後だった。
現場の宝物蔵で、パタリロは精巧な機械で作られたクモ型の盗聴器を発見する。
日本人は精巧な機械を作るのがうまいという推理をもとに日本へとやってきたパタリロとバンコランは、このクモ型盗聴器を作った精密機械メーカーを探し始める。

やがて2人はクモ型盗聴器を作ったメーカーを探し当てるが、その社長に黒幕を白状させようとしたまさにその瞬間に、何者かによって社長を殺されてしまう。
社長は「ジーク・タランテラ」という謎の言葉を残して息絶える。

社長を殺したのは、バンコランのかつての恋人であるビョルンの瓜二つの弟、アンドレセンだった。
ビョルンはかつてパタリロと敵対する国際ダイヤモンド輸出機構に所属し、バンコランに射殺されていた。ビョルンと同じ顔、同じ心を持ったアンドレセンは、いつしかビョルンと同じようにバンコランを愛するようになったと彼に告げる。その言葉にバンコランは複雑な思いを抱く。

「ジーク・タランテラ」とは、かつてナチスに仕えて恐れられた科学者、ハインリッヒ・シュゲルグ博士のあだ名だった。
シュゲルグはナチスの軍用金を奪って姿を消し、世界的な犯罪組織「タランテラ」を作り上げた。

タランテラは、地球上のどんな都市でも宇宙からひょうを降らせて破壊できる「スターダスト計画」を推し進めていた。
スターダスト計画には地球上でもっとも硬い物質が必要で、そのために世界中のダイヤモンドを盗んでいたのだ。

タランテラはスターダスト計画を実行に移すため、アメリカの宇宙ロケットをハイジャックする。
パタリロとバンコラン、マライヒ、そしてパタリロが作った電磁人間プラズマXは、マリネラが極秘裏に開発していたロケットでアンドレセンたちスターダスト計画の実行部隊を追う。

アンドレセンはパタリロたちを待ち伏せし、状況はこう着状態となる。業を煮やしたパタリロはプラズマXに命じてアンドレセンの乗ったロケットを攻撃する。
ロケットを破壊されたアンドレセンは、バンコランに最後の勝負を挑むが射殺された。

アンドレセンが死ぬ間際に宇宙にばらまいたダイヤモンドはまるで幾千もの星くず(スターダスト)のようだった。
事件の終結後、バンコランとマライヒは地球へ帰還するが、パタリロとプラズマXは宇宙に残り、ダイヤモンドの回収に苦労することになる。

霧のロンドンエアポート

「霧のロンドンエアポート」は、バンコラン個人宛の呼び出し暗号である。ある日、この「霧のロンドンエアポート」によってMI6に呼び出されたバンコランは、昔の恋人だったデミアン・ナイトと再会する。

MI6の養成所でバンコランの先輩だったデミアンは、子供の頃に家の借金のかたに体を売ったことがトラウマになっていたバンコランを救ってくれた恩人でもあった。2人はやがて恋仲になる。

バンコランより一足先に養成所を卒業し、任務についたデミアンだが、ソ連のKGBにとらえられ、麻薬によって洗脳される。洗脳を拒んだデミアンだが、救い出されたときには廃人同様となっていた。
バンコランはデミアンを必死に介護し、回復したデミアンは再びアメリカでの任務につく。
それ以来、バンコランとは10年ぶりの再会だった。

その様子を盗み見ていたパタリロは、デミアンが麻薬をやっているのを目撃してしまう。
デミアンが使っているソ連製だった。調べると、デミアンがアメリカにいた間のMI6のアメリカ支局、それにCIAは弱体化しており、かわりにKGBの暗躍が著しいという。
デミアンを疑うバンコラン。パタリロとマライヒはこの10年間のデミアンの動きを探るため、10年前にタイムワープする。

10年前、MI6のニューヨーク支局に配属されたデミアンは、CIAのハンターという男と仲良くなった。
ハンターはKGBの二重スパイであり、デミアンに共産主義について教えこむ。2年がかりで洗脳され、共産主義者となったデミアンもまた、KGBの二重スパイとなって働いてきたのだった。

一方、タイムワープした先で若き日のバンコランが恋人をとっかえひっかえしているのを見てショックを受けたマライヒは、現代に戻ってきてから家出してしまう。
MI6に立ち寄ったマライヒはデミアンと鉢合わせし、彼の手に落ちる。麻薬によって動きを封じられ、犯されそうになるが、駆けつけたバンコランによって救出される。バンコランとデミアンは撃ち合いになるが、デミアンには逃げられてしまった。
これまでデミアンが裏切り者であることを信じられずにいたバンコランだが、この一件により、疑いは確信に変わる。

逃亡したデミアンを追うバンコラン。デミアンはロンドン空港から飛行機で逃げようとするが、霧のため飛ぶことができず、バンコランに追いつかれてしまう。
再び対峙する2人。デミアンによってバンコランの部下はすべて倒され、バンコランは逆に追いつめられる。絶体絶命の危機に陥ったバンコランをマライヒが身を挺してかばい、油断したデミアンをバンコランが射殺して勝負は終わった。

バンコラン VS バンコラン

納戸の整理をしていたバンコランとマライヒは、バンコランの母の若い頃の写真を見つける。
懐かしい写真を目にして、バンコランは幼少の頃を思い出す。

17年前、マンチェスターの郊外。10歳の頃のバンコランは、根が明るくひょうきんな子供だった。
愛犬のフンギーは人間の言葉がわかる天才犬で、アルファベットを書いたカードを使って人間と会話ができる。バンコランの叔父であるキーン・バンコランは冒険家で、バンコランの父の死を受けて帰ってきた。

実は、バンコランの父を殺したのはキーンだった。それに気づいた執事がキーンをゆすりに来るが、たまたまその場に居合わせたフンギーがキーンによって殺される。
死の直前、最後の力を振り絞ってバンコランのもとにやってきたフンギーは、父を殺したのはキーンだと伝えて息絶えた。

翌朝、執事も死体で発見される。
執事の死のゴタゴタにより、フンギーの死とメッセージはとりまぎれてしまう。やがてキーンは再び旅立ち、二度とバンコランの前に姿を現すことはなかった。
この一件はバンコランの心に深い影を落とし、バンコランはめったに笑わない少年になった。

現代。ニューヨークのダイヤモンド街に1人の男が現れ、街全体を牛耳り始める。その男こそキーン・バンコランだった。
ダイヤモンド街のリーダーになったキーンはマリネラに手を伸ばしてくる。

キーンについて探るため、タイムワープしたパタリロは、キーンがバンコランの父とフンギー、執事を殺したことを知る。
バンコランとキーンはひょんなきっかけからロンドンのマリネラ大使館で再会する。父の死、そしてフンギーの死を疑い続けてきたバンコランは、キーンとパタリロが敵対するのなら自分はパタリロの味方をするとキーンに告げる。

パタリロとバンコランはキーンをつぶすため、キーンの組織について調べ始める。そのために雇われたのは「白紙のゴドー」と呼ばれる凄腕の経済問題専門の私立探偵だった。
組織を大きくするためこれまで多くの悪事を働いてきたキーンの組織は、白紙のゴドーの調査にかかれば組織をつぶすだけの証拠をつかまれるのは時間の問題である。
しかし、その前にバンコランを消そうとキーンはなりふり構わず攻撃をしかけてくる。そのため、ゴドーの調査が終わるまでバンコランは身を隠す必要があったが、バンコランはそれに納得しない。仕方なくパタリロはバンコランを殴って気絶させ、母のエトランジュのもとに送った。

一方、キーンはバンコランを消すため、一流の殺し屋たちを集める。
しかし、バンコランが姿を消したと知り、バンコランをおびき出すためにマライヒを誘拐する。

キーンはマライヒを犯し、その写真をあらゆるところにばらまいた。それはスイスのエトランジュのもとにも送られ、目覚めたバンコランはそれを見て怒り狂い、キーンを殺すことを誓うのだった。

キーンは「バルカンの火薬庫」と呼ばれるバルカン半島にある古城に手勢を集め、ひきこもった。
そんな中、ゴドーの調査がようやく完了する。この調査結果を国税局に提出すれば、キーンの組織が壊滅するのは時間の問題である。
しかし、バンコランとマライヒはあえて2人だけでキーンのアジトに乗り込み、キーンと決戦することを決意する。

ついにバンコラン・マライヒと、キーンの雇った殺し屋たちとの決戦が始まった。
これまでに出会ったことがないような凄腕の殺し屋たちとの戦いに、さすがのバンコラン、マライヒも苦戦を強いられる。
しかし、バンコランを倒したものには特別ボーナスが出ると知った殺し屋たちは抜け駆け・同士討ちを始め、バンコランとマライヒに各個撃破されていく。

キーンのアジトのある「バルカンの火薬庫」は活火山で、そこに爆弾を落とすと火山が噴火する。
ゴドーは火山を噴火させることで殺し屋たちにスキができるとパタリロたちに提案し、パタリロは火山に爆弾を投下する。

火山が噴火したことで10名近い殺し屋が死傷し、キーン側は浮き足立つ。
さらにゴドーとパタリロ、タマネギ部隊も参戦し、殺し屋たちは壊滅。バンコランはキーンのもとへとたどり着いた。

キーンを問い詰めるバンコラン。ようやくキーンはフンギー、そしてバンコランの父を殺したことを認めた。
バンコランとキーンの戦いが始まり、殺し屋たちとの戦いで負傷しているバンコランは劣勢を強いられる。キーンにあと一歩のところまで追い詰められるが、マライヒ、次いでパタリロによって窮地を救われる。

さらに戦いは続くが、その最中に火山の噴火によって古城が崩れ落ちる。
ガケにへばりつき、力つきて落ちそうになったキーンを助けたのは、バンコランの指示を受けたパタリロだった。

バンコランは、相手に助けられズタズタになったプライドを背負って生きのびるという屈辱を与えることによって、キーンに復讐を果たしたのだ。誇り高いバンコラン家の男にとって、これ以上の地獄はないのだった。
長かった戦いが終わり、キーンを残して帰路に着くバンコラン。父とフンギー、マライヒへの仕打ちへの仇をとり、涙を流すのだった。

魔王アスタロトとパタリロ6世の冒険

パタリロは不思議な夢を見る。夢の中でパタリロは、会ったこともないご先祖のパタリロ6世になっている。
パタリロ6世は魔界の四大実力者アスタロトの従者だった。

魔界の悪魔や至高界の天使たちは皆、人間の魂をほしがる。
魂は人間界におけるお金のようなもので、所有するものは権力を有し、法皇の魂などは特に価値が高い。

そのため、法皇が亡くなると、その魂をめぐって争奪戦が起こる。
まもなく法皇が亡くなることが予想され、その争奪戦に参加する予定にしていた者たちが襲われ、死傷する事件が相次ぐ。

アスタロトは魂の争奪戦に参加させる予定である配下のケムケムのことが心配になり、様子を見に行く。
しかし、ケムケムはすでに殺されていた。

この事件について調べるため、アスタロトとパタリロは人間界に向かう。
アスタロトとパタリロは怪しい者を見つけるが、相手の無限階段の術中に陥る。
2人はなんとか無限階段からの脱出に成功するが、この一連の事件の裏にアスタロトと同じく魔界の四大実力者であるベールゼブブが糸をひいていることに気づく。

事件後、アスタロトの前にベールゼブブの腹心で「魔界一のうそつき魔王」と呼ばれるベリトが現れ「アスタロトは自分の所有する魂のことを心配しなくていい」と言われる。
嘘しか言わないベリトが「心配しなくていい」ということは、なにか問題が起きているということである。確認するためアスタロトとパタリロは魂の保管所に向かう。

アスタロトが保管所に着くと再びベリトが現れ、その策略によって複雑な迷路になっている保管所の「白紙委任の森」に閉じ込められてしまう。
これはアスタロトを魂の争奪戦に参加させないためにベールゼブブが仕掛けた罠だった。

アスタロトは白紙委任の森の木を半分以上切り倒すことで、なんとか脱出に成功した。
今回の魂の争奪戦では、これ以降もベールゼブブがどんな汚い手を使ってくるかわからない。
大事な部下を参加させることを危惧したアスタロトは、失っても惜しくない部下であるパタリロを争奪戦に出すことにした。

その一方で、過去に人間でありながらベールゼブブを追い払ったという聖者セクセリオについて調べるため、アスタロトは人間界にやってくる。
その謎を調べるうち、アスタロトは悪魔をあやつる妖力を持つ「ソロモンの指輪」に行き着き、指輪を手に入れた。

いよいよ法皇の寿命がつきる時が近き、魂の争奪戦に参加する者たちがバチカンに集結する。
アスタロトはソロモンの指輪をパタリロに持たせ、バチカンへと送り出した。

法皇が亡くなり、争奪戦が始まった。
ソロモンの指輪の力で魂を手に入れたかに思えたパタリロだったが、すんでのところで突然現れた謎のドラゴンによって魂が消えてしまう。

これは魔王は自ら争奪戦に参加できないという掟を破り、千年ドラゴンを操ったベールゼブブの仕業だった。それに気づいたアスタロトはベールゼブブを告発する。
窮地に立たされたベールゼブブは、逆にアスタロトもまた直接争奪戦に参加していたのではないかと告発する。

審判が下るまで身を隠したアスタロトをおびき出すため、ベールゼブブはパタリロを誘拐する。
パタリロを取り戻すため、やむなくアスタロトはベールゼブブと対峙する。
たがいに告発を取り下げるよう交渉する2人だが決裂し、ついに戦いとなった。

戦いの最中、魔界の長であるサタンが現れ、ベールゼブブは死罪を言い渡される。
ベールゼブブはその場で消滅させられ、アスタロトは無罪となった。
サタンのその圧倒的な力を目の当たりにしたアスタロトは畏怖を覚え、しばらく人間界に身を隠すことにした。

アスタロトはパタリロと召使いの猫娘を連れて片田舎の空き家に住み着く。
サタンはアスタロトに魔界に戻るよう促すが、それを無視して人間界に居座るアスタロトに追っ手を差し向ける。
一行は追っ手をかわしながら人間界を転々とする。その先々で欲深い人間たちを懲らしめるのだった。

やがてパタリロは長い夢から目覚める。また騒々しい日常が始まるのだった。

『パタリロ!』の登場人物・キャラクター

主要人物

パタリロ・ド・マリネール8世(CV:白石冬美、演:加藤諒(舞台、映画))

マリネラ王国の国王。年齢10歳。4月1日生まれ。身長140cm、体重36kg。血液型RH+-ヌルα型。父はヒギンズ3世、母はエトランジュ。
物語の開始時は王子だったが、前国王ヒギンズ3世の死によって10歳で国王となった。
9歳で大学を卒業した天才的な頭脳と超人的な身体能力、ゴキブリ並みの強靭な生命力を持ち、人をおちょくること、変装を趣味とする。
性格はわがままで暴君だが、時折優しさや物分かりの良さを見せる。
たいへんな大食感で、10歳にして糖尿病・高血圧など数々の成人病を患っている。
ダイナマイトによる爆発に巻き込まれたショックでタイムワープできるようになり、この能力を応用して時間を止めることもできるようになった。
10歳の時点ではへちゃむくれでずんぐりむっくりの体型だが、数年後には美少年になるとされている。

ジャック・バルバロッサ・バンコラン(CV:曽我部和恭、演:青木玄徳(舞台、映画)、宇野結也(舞台))

イギリス情報局秘密情報部「MI6」の情報部員。少佐。殺人許可証を持つダブルオー(OO)要員。12月25日生まれ。27歳。
たいへんなプレイボーイで、別名は「美少年キラー」。特殊な「眼力」を持ち、この能力のために彼を愛さない美少年はいない。また、眼力によって美少年を意のままに操ることもできる。
徹底的な現実主義者で、非科学的なことは一切信じない。若い頃の恋人であるデミアンを麻薬によって廃人にされた経験から、麻薬に対して激しい憎悪の念を燃やす。
パタリロのボディガードを担当したことから腐れ縁となり、数々の騒動に巻き込まれる。

マライヒ(CV:藤田淑子、演:佐奈宏紀(舞台、映画)、後藤大(舞台))

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