ハーヴェステラ(HARVESTELLA)のネタバレ解説・考察まとめ
『ハーヴェステラ(HARVESTELLA)』はスクウェア・エニックスより2022年11月4日に発売されたファンタジー&シミュレーションRPG。
シーズライトと呼ばれる四季を司る大きな結晶が4つ存在する世界が舞台。
季節の間に1日だけ死季と呼ばれる厄災が訪れ世界を一変させてしまう。主人公は街の人々の交流しながら死季の謎を解明していく。
農作業で作物を育てながらダンジョンで敵を倒しストーリーを進めて行く新感覚のRPG。
第七話「月の揺り籠」
ディアンサスは「魔族ことレーベンエルベは高次人工知能として人間に造られた」と話す。レーベンエルベはアリアの肉体を2000年間守り、ガイストたちは人間を守った方法を見せるためにアリアたちを月の揺り籠に案内する。
月の揺り籠に向かう途中でガイストはシーズライトの研究室にアインたちを呼び、そこで「4つのシーズライトはレーベンエルベにより造られたものである」と明かす。ガイストの話では人間の種の保存をするにあたり、レーベンエルベは星の生命の研究に着手したという。そして星核の解析に成功し、星核はガイアゲノムという星の生命の設計図であることが明らかになった。その後ガイアゲノムを利用してロストガイア(アリアが本来住んでいた惑星である地球)の環境を別の惑星で再現する「リ・ガイア計劃」を立ち上げ、そのために造られたのが4つのシーズライトだったのである。こうして造られたリ・ガイア(アインたちが住む惑星)に当初はロストガイアの人間を住まわせるはずだったが、予期せぬ死季が発生してしまったという。死季が訪れたときに発生する光の粒子はガイアダストと呼ばれ、ロストガイア滅亡の原因になっていた。
月の揺り籠には大量のポッドが置かれ、その中でロストガイアの人類がハイバネーション状態で保管されていた。ガイストはリ・ガイアに生きる人類はリ・ガイア計劃の副産物として生まれた新人類「アベル種人類」であると話す。そして月の揺り籠で保管されていた人類は地球人類で「カイン種人類」と呼び、リ・ガイア計劃が成功した際にリ・ガイア住まわせるはずだったという。しかし思わぬ死季の発生により計劃は頓挫してしまっていた。
また、カイン種人類は滅亡する寸前に「地球楽園構想」として、ガイアダストの侵入を防ぐバリアのもとで暮らす計画を立てていた。この計画の主導者はアリアの両親であり、ガイストはこれを応用して地球全体にバリアを張りガイアダストを防ぐ「殻の楽園構想」を練る。しかし殻の楽園構想は理論上可能であるが限られた範囲でしか実行できず、カイン種とアベル種のどちらかしかを生存させられないのであった。そこでアリアはどちらを生かすかの決断を迫られる。
第八話「絶望のけだかさ」
アリアはカイン種人類の生存を選び、アインたちアベルを殺そうとする。アインたちはアリアを力尽くで止めようとするがアリアに宿る力が暴走し、アインは気絶してしまう。気を失ったアインは精神世界でアリアと接触し、選択を考え直すよう説得するとアリアは本心ではアベル種の滅亡を望んでいなかったと打ち明けた。
第九話「天より降りし輝き」
アインがアリアに勝利したため、カイン種とアベル種のどちらを生存させるかを決定する権限を持つことになった。アインの決断は両種の生存で、リ・ガイアから死季を消すと宣言する。そこに月の揺り籠内部で第五のシーズライトであるプロト・シーズライトが暴走し、地上の人類を壊滅させようと幻影城を目掛けて落下しようとする。しかしアリアとアインの行動により幻影城への落下は免れた。
最終話「あなたの世界の物語」
幻影城に集まったアインたちは死季の手がかりとしてガイストが旧人格だった頃の部屋に入る。旧人格のガイストは死季の根絶のために活動しており、その時のガイストの遺言を記録した機械がガイストの独自研究を語った。ガイストの独自研究によれば、シーズライトに使用されている星核のクローンは「星の記憶」のようなものにアクセスし、ロストガイアにあるもののコピーを呼び寄せているのではないかと仮説立てられていた。そこでディアンサスはシーズライト励起プログラムを作動させ、星の記憶とされる領域との接触を試みる。
アインたちは星の記憶を司るロストガイアの文明に到達する。そこではプロジェクト・ガイアという研究が行われていた形跡があり、謎の少女も現れた。少女いわく「プロジェクト・ガイア」とはロストガイアの地殻内部のエネルギーを利用することでロストガイアそのものをコンピューター化し、人類の願いを結集させる計画のことだったという。そのオペレーティング・システムには少女の姿の人工生命体「ガイア」が採用され、開発には3つの研究機関が関わっていた。それぞれは殺戮兵器のオペレーティング・システムであるティエラ、永久機関である哲学の炎、人工知能を持つオートマタを開発しており、ガイアはこれらすべてを結集させた存在であるという。つまり人工生命体ガイアはロストガイアの星核とつながったロストガイアの化身に近い存在であった。
プロジェクト・ガイアはロストガイアの終末期に立ち上がり、その頃の人々は世界の終焉を望んでいた。そのためガイアはレッドクイーンを出土させ、ロストガイアを終末の世界に変えてしまったという。ガイアはリ・ガイアの星核ともリンクしており、これまでにも天の卵、哲学の炎、オートマタをリ・ガイアに召喚していた。リ・ガイアで発生している死季もガイアによる侵略であるが、惑星リ・ガイアでは人工生命体ガイアの複製体「少女リ・ガイア」も星核とリンクしていたことから季節の変わり目に訪れるだけにとどまっていたという。謎の少女の正体はレーベンエルベの願いを結集した惑星リ・ガイアの化身のようなものであり、リ・ガイアを守る存在だったのである。
アインはガイアに外敵とみなされ攻撃される。アインはこれを返り討ちにするとガイアは星の中核に逃げ、アインたちもガイアを追って星の中核へ向かって追撃する。激戦の末ガイアはアインたちに敗れて姿を消した。そしてリ・ガイアから死季が消えた。
戦いの後、少女リ・ガイアはアインだけを月の揺り籠に呼び出す。月の揺り籠のポッドにはアイン本来の肉体がハイバネーションされており、精神はリ・ガイアにいた別の人間の肉体に移されていたことを少女リ・ガイアから聞かされる。つまり、アインの正体はカイン種の精神を持つ人類でありながらアベル種の肉体を得た存在だったのである。少女リ・ガイアは世界を救うにはどちらの種のことも知る人類が必要で、アインに白羽の矢が立ったというのであった。
『ハーヴェステラ』のゲームシステム
出典: tochuu.sblo.jp
時間・季節
本作には4つの季節と時間の概念があり、季節1つあたりの長さは30日に設定されている。季節と季節の境目の1日に死季という日が訪れ、ストーリークリア後は死季が消えるため季節1つあたりの日数は31日に変更される。
また1日あたりの活動可能な時間は午前6時から午前2時の20時間であり、午前2時まで活動していると意識を失ってしまう。その際には翌朝、ペナルティとしてレベルに応じた所持金を強制的に支払わなければならない。また午前0時を過ぎると「真夜中」と表記され、時間が経つにつれて視界が狭くなっていく演出が発生する。ゲーム中での時間経過はワールドマップでは主人公の移動距離に依存し、自宅や町内、ダンジョンでは現実での10秒あたり10分の速さで進む。
スタミナ・胃袋ゲージ
スタミナは移動以外のあらゆる行動に必要とされる。自然に回復することはないが、食事によって胃袋ゲージが1以上溜まっている場合は時間経過により回復する。
胃袋ゲージは食事をした場合に増加し、時間経過とともに減少していく。最大値は初期状態から一律100に設定されており、これを超えると食事ができなくなってしまう。なお、スタミナの最大値は主人公のレベルに依存する。
農作物
春風の節・夏水の節・秋火の節・冬土の節の四季が存在し、ひとつの季節は30日になる。
季節の間に死季が1日発生し、収穫していない作物は枯れてしまう。
畑の作物は年間通して作れるものと季節ごとにしか育たないものがある。作物によって育つ日数も違う。
また畑だけでなく水辺や洞窟でしか育てられない作物もある。
季節の変わり目などを考えて作物をムダにしないように計画的に種を植えて育てる必要がある。
種は各街の雑貨屋で購入可能で1日、11日、21日に入荷する。
収穫した作物は出荷販売できて作物によって販売価格が異なるので、価格の高い作物を中心に育てると多くのお金を得ることができる。
収穫した作物は販売だけでなく料理をクラフトすることが可能で作った料理はスタミナやHP回復効果がある。
妖精オーダー
妖精たちを救出すると各妖精から課題が出される。これをクリアすることで農業が効率的になったり畑のレベルが上がったりするなど、報酬が得られる。
クラフト
クラフトは最初から自宅にクラフト台が設置されており、ストーリーやクエストを進めて行くと作れるアイテムが増えていく。
ダンジョン攻略に必要なものや農作物を加工する機械などがクラフト出来る。
クラフトアイテムはほとんどレベルが設定されている。
必要な素材はクラフト台で確認可能で、アイテムレベルが上がっていくと使う素材も増えていく。
釣り
レーテの村の雑貨屋で「釣りの心得」を購入することで可能になる。町内やダンジョン内にある釣りポイントで実行できるアクションであり、季節や時間、場所などで釣れるものが変わる。
家畜・ペット
動物類はレーテの村で購入できる。ペットのトトカクはワールドマップで乗ることができ、移動時間を短縮するほかレベルアップに応じて隠しアイテムを掘り起こせる。家畜のオムドリとメーチェからはそれぞれタマゴとミルクが採取できる。愛情度を上げると副産物の入手率も上がる。
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目次 - Contents
- 『ハーヴェステラ』の概要
- 『ハーヴェステラ』のあらすじ・ストーリー
- 第一話「彼方より来たもの」
- 第二話「魔族」
- 第三話「旅立ち」
- 第三話A「天の卵」
- 第三話B「泡沫の歌」
- 第三話C「クルーエル・オートマタ」
- 閑話「ルイス城調査」
- 第四話「世界を救う戦い」
- 第五話「遺棄楽園」
- 第六話「喪われた世界」
- 第七話「月の揺り籠」
- 第八話「絶望のけだかさ」
- 第九話「天より降りし輝き」
- 最終話「あなたの世界の物語」
- 『ハーヴェステラ』のゲームシステム
- 時間・季節
- スタミナ・胃袋ゲージ
- 農作物
- 妖精オーダー
- クラフト
- 釣り
- 家畜・ペット
- 交流
- キャラクターストーリーと親密度
- 戦闘
- ジョブ
- ブレイク
- 必殺技
- 状態異常
- 『ハーヴェステラ』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- 主人公
- アリア
- 仲間キャラクター
- アジール
- イスティナ
- シュリカ
- エモ
- ハイネ
- ブラッカ
- ディアンサス
- その他のキャラクター
- 少女
- ガイア
- ガイスト
- ハイドランツァ
- ユニコーン
- クレス
- ディム
- 村長
- リフォーム屋
- 鍛冶屋
- ティエラ
- マスター
- テルシテス
- ジーグフェルド司祭(キルケゴール)
- ジュノー、エアリル、イリス、シリィ
- ミリカ、バン、ベント
- 『ハーヴェステラ』のアイテム
- 料理素材
- 飲み物
- タマゴ
- 小麦粉
- チーズ
- 調味料
- 燻製肉
- 燻製タマゴ
- ジャム
- 肉
- リーフ
- リトルキノコ
- 果物
- グラン・トリュフ
- 野菜
- 種・苗
- 釣り・魚
- イチネンアユ
- ガチコイ
- ドコカニ
- ルリヲイカワ
- ギンゼルフィッシュ
- キンゼルフィッシュ
- ハルハヨコイ
- オオザンショウオ
- モノライトウ
- オオモノサケ
- アイニジマス
- サクラミマス
- ハナキンギョ
- ヨザクラミマス
- アッタカタイ
- クルマリエビ
- トラベラーダコ
- オクリイ貝
- ドラゴンクエ
- ダイオウマグロ
- セイレーンノツカイ
- レイトウワカサギ
- サムソウダラ
- クリオネキネシス
- シノアサリ
- シキンギョ
- モノライカ
- アナザーカマス
- コンドロキラディア
- クラフト
- リターン・ベル
- 修理キット
- 爆弾
- スプリンクラー
- 柵
- エサメーカー
- 小麦粉メーカー
- マヨネーズメーカー
- チーズメーカー
- スパイスメーカー
- 熟成ドリンクメーカー
- ジャムメーカー
- 燻製器
- スイートメーカー
- バッテリー充電器
- カオスクリーナー
- アクセサリー合成壺
- オーブ
- 料理
- 収集アイテム
- 木材
- ナチュラルファイバー
- ソフトコットン
- キラキラパウダー
- グロウリキッド
- トラップリキッド
- 頑丈なネジ
- 精巧な歯車
- プレート
- 星水晶
- 黒真珠
- 太陽石
- 鉄片
- 硬い石
- 粘土
- 石灰石
- 大きな鉄塊
- 鉱石
- モノライトのカケラ
- 鉱石
- パイロリキッド
- 風読み鳥の羽毛
- ローレライの涙
- ゾンビキノコ
- 毛皮
- ピック
- 表皮
- 魔獣の爪
- 死の土
- 星の砂
- カオスパウダー
- コスモパウダー
- カオスジェム
- デスアシッド
- フルイド鉱石
- ゼロバッテリー
- コットンフェザー
- プレミアムフェザー
- ナチュラルウール
- 立派なツノ
- 『ハーヴェステラ』の用語
- 死季
- シーズライト
- 移動モノライト
- 魔族(レーベンエルベ)
- ガイアダスト
- レッドクイーン
- 季石教団
- コロネル
- 楽園の終わり
- ロストガイア
- 『ハーヴェステラ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アインの正体はプレイヤー自身
- 開発当時の主人公はアジール
- 製品版より早い体験版の時間経過
- 1日の時間の使い方
- シンプルな戦闘アクション
- 効率的にお金を稼ぐ方法
- 価格の高い作物を販売
- 各街での料理納品サブクエスト