波羅夷空却（ヒプノシスマイク）の徹底解説まとめ

ある日空却が街の不良をいさめたときに、人生観が変わるような荒行をさせるぞと脅し文句で口にする。それを聞いた簓から、人生観が変わる荒行を体験させてほしいと言われた。オオサカから出てきた経緯を話し、いろいろな経験をするために体験したいという。軽い気持ちで荒行はさせられないと彼に伝えるが、本気だと言う思いに応え空却は荒行を決行する。
次の日2人は樹海に行き、獣道を歩いて滝にたどり着いた。2人は行衣に着替えて滝行を始める。「アババババババ！」と滝の冷たさと勢いに叫ぶ簓とは対照的に、空却は静かに滝行をしていた。どのくらい行うのかと聞かれると「1時間だ」と冷静に彼は返す。普段は口が悪く僧侶のイメージから遠い空却だが、滝行に手慣れた雰囲気から僧侶としてのストイックな一面が分かるセリフであった。

「あん時の借りを今返させろ」

口が悪く粗暴な態度の空却だが、恩を受けた相手への義理堅さを感じられる面がある。中学生の頃に起こした傷害事件で、空却は獄に借りがあった。同級生をいじめていた加害者が、空却の強さに恐怖し屋上から落ち、その親から訴えられてしまう。しかしいじめられていた同級生が真実を証言したため、獄は弁護人として証拠を集め無罪を勝ち取ってくれた。彼が弁護人でなければ少年院へいっていたかもしれないため、大きな借りとなる。
ラップチームを結成してしばらく経った頃、獄は兄をいじめた加害者の有力情報を手に入れたが、時効となり悩んでいた。彼の様子が普通でないことに気づいた空却は弁護士事務所を訪ねる。悩みを聞くが話さない彼へ、中学生のときのことを引き合いに出し「あん時の借りを今返させろ」と言った。その後空却は獄の悩みや鬱憤を受け止め気持ちを昇華させる。過去の借りをしっかり返そうとする、空却の律儀な一面が分かるセリフだ。

波羅夷空却の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

一郎と空却はマブダチだった

仲違いするまで、一郎と空却はお互いに「マブダチ」だと思うほどの信頼関係をもっていた。出会いのきっかけであるタイマンで喧嘩をしたときから、空却は一郎を気に入って積極的に行動を共にする。一郎は彼のことを「人格が破綻している」と言いながらも、まっすぐな性格に毒気を抜かれていった。相手のことを考えずに振り回すような彼の行動も「…ったく、仕方ねぇな…」と一郎は受け入れる。
空却の存在は、弟たちを守るために強くなければならなかった一郎が気を抜ける場所となっていた。共に仕事をしたり、休みの日には遊びに出かけたりと仲の良い友人として彼らは笑顔で過ごす。普段から空却は「拙僧らマブダチだろ？」と話すと一郎は「ダチなのは確かだな」と返していた。空却のほうが一方的にマブダチだと思っているような雰囲気だったが、真正ヒプノシスマイクにより仲違いしたあと、一郎は左馬刻へ「お、俺は…あいつのこと…マジでダチだと…マブダチだと…」と泣いて話す。お互いにマブダチだと感じる強い絆が過去にあったのだった。

霊感があり会話も可能な能力がある

空却には霊感があり、実際に霊と話すこともできる。それは十四のバンドメンバーの部屋で怪奇現象が起こったときに実証された。ある日十四のバンドメンバーの部屋で怪奇現象が起こり、霊媒師に除霊を依頼する。しかし呪文を唱えている間に超常現象が起き、霊媒師は恐怖で逃げてしまった。そこで十四と獄は空却に頼み、一緒に部屋へと向かうも再度怪奇現象が起きてしまう。空却は怨霊と話し、錯乱した霊をラップで鎮め解決した。
また、ゲーム『ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle-』では、寂雷が知人から呪われた家の相談を受けた際にも空却の霊感について話が出る。禍々しい家の雰囲気に対し「拙僧が感じたことねぇくらいの負の力が憑いちまってる」との発言があった。その後現れた怨霊に対し「破ッ！！！！！」と祓うような行動をし撃退する。
霊感を持ち祓うこともできる、寺の息子らしい一面が見えるエピソードだ。