第1世代K-POPアイドルまとめ

K-POPアイドルの概要

K-POPアイドルとは、歌とダンスパフォーマンスを行う韓国の音楽グループである。「K-POP」という単語自体は韓国発祥ではなく、日本のメディアがJ-POPと区別するために用いるようになった。1990年代からK-POP文化が始まり、日本で活動するK-POPアイドルも多い。

第1世代とは

第1世代とは、1996年から2004年頃にデビューし活動したK-POPグループの時代を指す。ヒップホップが中心だった韓国音楽市場で人気を誇ったラップ＆ダンスグループ「ソテジワアイドゥル」が解散後、アメリカや日本のアイドルグループを参考にした「H.O.T.」のデビューをもって第1世代が始まったと言われている。「H.O.T.」の爆発的人気によってファンダム文化も形成され、ファングッズや楽曲への掛け声などの応援方法が確立された。

第1世代K-POPの男性アイドルグループ

ソテジワアイドゥル

デビュー日：1992年3月14日
所属事務所：Banana Culture

ソ・テジ、イ・ジュノ、ヤン・ヒョンソクの3人で結成され、グループ名は「ソ・テジと仲間たち」という意味。それまで「トロット」と呼ばれる韓国演歌やバラードがメジャーだった中で、ヒップホップとR&Bを融合させた音楽性で韓国音楽業界に革命を起こしたと評価される。1996年、人気絶頂の最中に解散。その後ヤン・ヒョンソクは芸能事務所YG Entertainmentを設立した。

H.O.T.（エイチオーティー）

デビュー日：1996年9月7日
所属事務所：SM Entertainment

「ソテジワアイドゥル」と入れ替わるように、ムン・ヒジュン、チャン・ウヒョク、トニー・アン、カンタ、イ・ジェウォンの5人でデビューした。グループ名は「High-five Of Teenagers（10代の勝利）」の頭文字を取ったものである。日本やアメリカのアイドルグループを参考に、芸能事務所がプロデュースする大量消費アイドルは当時珍しく、ティーン世代を中心に絶大な人気を誇った。2001年に解散後、チャン・ウヒョク、トニー・アン、イ・ジェウォンはYejeon Mediaに移籍してボーイズグループ「jtL」を結成したが自然消滅。2017年に「H.O.T.」として再結成が実現した。

Sechs Kies（ジェクスキス）

デビュー日：1997年4月15日
所属事務所：YG Entertainment

ウン・ジウォン、イ・ジェジン、キム・ジェドク、チャン・スウォン、カン・ソンフン、コ・ジヨンで結成され、DSP Mediaからデビュー。「H.O.T.」と並ぶ第1世代の大人気グループだったが、2000年に突如解散を発表する。正確な理由は明らかにされなかったが、メンバーと所属事務所との不和があったとされ、ファンたちの抗議デモもむなしく解散。2016年にテレビ番組の企画で再結成し、YG Entertainmentの所属となった。なおコ・ジヨンは再結成メンバーに参加せず、カン・ソンフンは2018年にグループを脱退している。

神話（シンファ）

デビュー日：1998年3月24日
所属事務所：SHINHWA COMPANY

「H.O.T.」の弟分としてSM Entertainmentからエリック、イ・ミヌ、キム・ドンワン、シン・ヘソン、チョンジン、エンディの6人でデビューしたが、その後GOOD Entertainmentにグループごと移籍。日本でも精力的に活動し、2007年には日本ゴールドディスク大賞でザ・ベスト・エイジアン・アーティスト賞を受賞した。2011年にメンバーたち自ら芸能事務所SHINHWA COMPANYを設立した。

god（ジーオーディー）

デビュー日：1999年1月13日
所属事務所：iHQ

メンバーはパク・ジュンヒョン、ユン・ゲサン、デニー・アン、ソン・ホヨン、キム・テウの5人。秘密主義で社会に対して反抗的なコンセプトを持つグループが多かった中、バラエティ番組に数多く出演して親しみやすい雰囲気が老若男女問わず人気を集め、全国民的アイドルとして知られるようになる。2004年にJYP Entertainmentに移籍するが、2005年に活動休止。2014年に再びiHQに戻って再始動した。

第1世代K-POPの女性アイドルグループ

Baby V.O.X（ベイビーボックス）

デビュー日：1997年7月10日
所属事務所：DR Music

第1世代を代表するガールズグループの1つであり、「S.E.S.」、「Fin.K.L」と並ぶ3大グループとして知られる。メンバーの入れ替えが激しく、第1期メンバーとしてキム・イジ、イ・ヒジン、チャ・ユミ、カン・ミヨン、ジョン・シウン、ジャン・ヒョンジョン、シム・ウンジン、イ・ガイ、ユン・ウネ、第2期メンバーとしてヤン・ウンジ、ハン・エリ、ミョン・サラン、アン・ジンギョン、ファン・ヨンギョン、オ・ミンジン、バク・ソリが活動した。セクシーなコンセプトとメインラッパーがいる点で当時の他のグループと差別化され、特に中華圏やタイなどの韓国国外での人気が高かった。