獣の奏者エリン(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『獣の奏者 エリン』とは、2009年1月から12月にかけてNHK教育で放映されたアニメ。架空の王国を舞台に、決して人に慣れないとされる獣と心を通わせることができる少女エリンが、国家の思惑に巻き込まれながらも生命の神秘を探究する姿が描かれた。原作は2006年に講談社より刊行された上橋菜穂子による小説『獣の奏者』。青い鳥文庫、講談社文庫からそれぞれ文庫化もされており、シリーズ累計部数は200万部を超えている。シリウスKCにて武本糸会により漫画化もされており、メディアミックスも盛んに行われている。

画像左がハルミヤ

CV:谷育子

リョザ神王国の真王でセィミヤの祖母。
〈血と穢れ〉の襲撃により母と祖母を喪ったことで、王獣規範の由来や先祖の歴史など、継承するべき知識を継承できないまま5歳で真王に即位した。
ダミヤの罠にはまり、カザルムからの帰路で闘蛇軍に襲撃を受ける。頭部を強打し、それが元で脳出血を起こし崩御してしまう。

ダミヤ

CV:石田彰

ハルミヤの甥。セィミヤの従叔父にあたり、セィミヤが最も気を許せる相手でもある。
真王に即位できるのは女性だけであることから、自身は気楽な身の上で、さまざまな身分の女性に手を出すなど、自由奔放な生活をしている。
ハルミヤにとっても良き相談相手であったが、その本性は権力に溺れた陰謀家。
大公家側であったヌガンを自身の配下に引き込んだり、大公の仕業に見せかけてハルミヤを闘蛇に襲わせたりと、権力を掌握するためなら手段を厭わない非情な一面を持ち合わせている。

シィミヤ

ハルミヤの祖母。〈血と穢れ〉により娘ミィミヤを亡くしたことがきっかけで、まだ幼い孫娘・ハルミヤを守るために〈堅き楯〉を作った。

ミィミヤ

ハルミヤの母でシィミヤの娘。〈血と穢れ〉の策略により、火を放たれた王宮で命を落とした。その死が、のちに〈堅き楯〉を結成するきっかけとなった。

リノミヤ

セィミヤの母でハルミヤの娘。馬車の事故により夫と共に命を落としている。

オリヤ

セィミヤの遠い従兄。

大公家

シュナン

画像右がシュナン

CV:花輪英司、堀籠沙耶(少年期)

大公の長男でヌガンの兄。次代大公としてリョザ神王国の行く末を案じ、真王の孫娘・セィミヤと婚姻を結ぶことで国内に生じた歪みを正そうとする。
セィミヤに対して恋心を抱く一方で、リョザ神王国の現実から目を背ける彼女の態度には厳しい態度で接する。
のちに大公の位を継承し、セィミヤと結婚する。

オラン

CV:楠大典

シュガンとヌガンの父親。大公を務めているが病気がちで、実務はシュナン達に任せている。
リョザ神王国の臣民たちが平和に暮らせるのは、国を守っている自分たちのおかげであると自負し、誇りに思っている。
〈降臨の野〉の戦いではシュナンと共に進軍していたが、反乱を起こしたヌガンの闘蛇軍に襲われて戦死する。なお、オランという名前はアニメ版のみの設定である。

ヌガン

画像左がヌガン

CV:川本成、中上育実(少年期)

シュガンの弟。
真王のために大公があえて「穢れ」を被るという関係性が素晴らしいという信念を持ち、その関係性を壊し真王家と婚姻関係を結ぼうとする兄のシュナンに反発する。のちに国への忠誠心をダミヤに利用され、父と兄に対して反乱を起こすことになる。
〈降臨の野〉の戦いでは父を殺し、兄も続いて殺そうとするが、エリンとリランによって阻止される。
原作小説では、ダミヤに利用されていたことを知って絶望し、獄中で自害したと語られている。

大公妃

シュナン、ヌガン、オリの母親。本編に登場シーンはなし。
夫であるオランと次男・ヌガンの悲惨な死により、心を病んだと言われる。

白丁花
白丁花
@littlemy090

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