うちはマダラ（NARUTO）の徹底解説・考察まとめ

対象の心臓に呪符を仕込み行動を縛る封印術。対象者は自力での解除が不可能な為、マダラに術をかけられたのはらリンは、はたけカカシに自身の心臓を潰させることで術を解除した。

うちはマダラの来歴・活躍

柱間との出会い

うちは一族当主・うちはタジマの嫡男として生まれ、4人の弟と共に戦乱の時代を忍として育つ。うちは一族は千手一族と争いを続けており、マダラは戦いで3人の弟を亡くしてしまった為、次第に争いのない世界を作るにはどうすれば良いか1人模索するようになる。そんな時、千手一族の嫡男・千手柱間（せんじゅ はしらま）と出会った。お互いの素性を知らぬまま交流を深めた2人は、お互いに同じ夢を持っていることを知り、良き友人、ライバルとなる。しかし、2人の交流に気づいたタジマはマダラに柱間が千手一族の人間だと明かし、柱間を罠にはめて殺そうとする。この時千手側もマダラを罠にかけるつもりだった為、殺害計画の場に両当主が居合わせ未遂に終わるものの、現実に失望したマダラは柱間に決別を宣言し、感情の高ぶりから写輪眼を開眼する。
決別以降は柱間と何度も激突し、戦いは2人が一族の当主になっても続いていたが、うちは一族側が徐々に劣勢となっていき、中には千手一族へ亡命するものも現れ始めていた。さらに唯一生き残っていた弟のうちはイズナが柱間の弟・千手扉間（せんじゅ とびらま）に敗れて死亡し、マダラは窮地に陥る。イズナを殺されたことがきっかけで万華鏡写輪眼を開眼したマダラは、柱間に最後の戦いを挑むが敗北する。彼の手で殺されることを望んだが、柱間からは共に協力し、2人で夢見た争いのない世界を作ることを提案される。マダラは「扉間を殺すか自害するか」と無理難題な条件を突きつけるが、構わず自害を選択した柱間を見て彼の提案は本心であると悟り、「もういい……。お前の腑（はらわた）は……見えた……。」と彼に根負けする形でその提案を受け入れた。

木ノ葉隠れの里を創設

柱間の提案を受け入れたマダラは、共同で木ノ葉隠れの里を創立する。火の国と手を結び、里の規模が拡大するにつれ里を統治する人物が必要だと判断した柱間は、里長を“火影”と命名し、マダラを推薦する。しかし、うちは一族含む里の人々は柱間の方が火影に相応しいと判断し、国や里の上層部と話し合った結果、柱間が初代火影に就任した。柱間はマダラが自身の右腕として里の運営を支えていくと考えていたが、弟の扉間はマダラやうちは一族を信用しておらず、マダラもそれに気づいていた。柱間の次の火影は扉間になることは早い段階から予期されており、マダラは扉間が火影に就任した後、一族ごと里から追放されるのではないかと危惧する。そこでうちは一族全員に里から出るように呼びかけるが、マダラの傍若無人なやり方に辟易としていた一族の中に誰1人従う者はいなかった。
碑から争いのない夢の世界を作る幻術・無限月読の存在を知り、柱間とは違う方法で夢を実現することを彼に仄めかしてマダラは里を抜ける。1年後、マダラは強大な力を持つ九尾の尾獣・九喇嘛（くらま）を連れて里に現れた。無限月読の発動に必要な柱間の細胞を手に入れる為、そして柱間と全力で戦う為にマダラは木ノ葉隠れの里を襲撃する。柱間は「里を守ることが人を守ることになる、だからこそ里に仇なす者は友でも身内でも我が子でも討つ」と決意を固めて戦いに挑み、マダラの瞳力が尽きた隙を付いて致命傷を与え勝利した。マダラは柱間の里を守る為ならば人を犠牲にすることを厭わない考え方を「本末転倒だ」と評し、そのまま絶命する。

オビトとの入れ替わり

柱間との戦い後、マダラの遺体は写輪眼を秘密裏に研究していた扉間によって山中へ隠されていたが、死ぬ前に仕込んでいた究極瞳術・イザナギが発動し、現実を“マダラが死ななかった世界”へ作り替えて復活を果たす。遺体を影分身で偽装し、自らのアジトへ戻ると戦いの中で柱間から食いちぎった肉を吐き出し自分の胸に移植させる。そして元来持つうちは一族由来のインドラのチャクラと、千手一族が持つアシュラのチャクラが完全に融合して六道のチャクラを手に入れたマダラは、更に強力な瞳術を使える輪廻眼を開眼した。マダラは千手とうちはの力の両方を持つ者が口寄せできる、チャクラを持った木像・外道魔像（げどうまぞう）を呼び出して自らの身体に接続し、そこからチャクラを享受し続けることで寿命を超えて生き延びることを可能にした。
その後は地下深くに潜伏し、地球に住む全ての人々に幻術をかけ、争いのない世界を作る「月の眼計画」の実行を目論むも身体が思う様に動かなくなっていたマダラの前に、任務中の戦闘で瀕死状態になったうちはオビトが地上から落下してくる。動けない自分の代わりに計画を実行する駒になりうると考えたマダラは、オビトが好意を寄せていたチームメイト・のはらリンを人柱力にし、彼女を同じくチームメイトのはたけカカシに殺させてオビトを絶望の淵に落とした。リンのいる世界をもう一度作る為オビトは「月の眼計画」に賛同し、うちはマダラを名乗って計画に必要な尾獣を集める「尾獣狩り」を開始する。一方本物のマダラは、オビトに計画の全てと進め方を伝えた後、身体から外道魔像を切り離して死亡した。
オビトはうちはマダラとして犯罪者で結成された組織・暁のリーダーとなり一尾～七尾の尾獣を回収すると、残る八尾と九尾を手に入れる為、忍五大国を相手に第四次忍界大戦の開戦を宣言する。
当初オビト側の戦力は残る暁のメンバー・ゼツのみだったが、本物のマダラの死体を手に入れ、取引を持ちかけてきた音隠れの里の忍者・薬師カブト（やくし かぶと）と彼の死者を蘇らせる禁術・穢土転生によって蘇った歴戦の忍達を含めて戦いに挑む。

穢土転生による復活

忍連合軍と穢土転生によって蘇った忍達の戦いが熾烈を極める中、増援として現れたのが柱間と戦っていた当時のうちはマダラだった。同時にこれまでマダラとして第四次忍界大戦を引き起こしていた人物の正体がうちはオビトだったことが明らかとなる。カブトはマダラを戦争の切り札として用意し、全身を改造して全盛期以上の力を出せる様に強化していた。その為マダラを止めようと戦場へ集結した火影、土影、雷影、水影、風影を圧倒し、更には術者に逆らえない穢土転生の契約を強引に解除すると五影を瀕死状態にまで追い込み、そのままオビトの元へと向かった。
オビトと合流したマダラは彼が集めた尾獣チャクラを使用して不完全ながら十尾を口寄せし、強大な力で忍連合軍の士気を下げ「月の眼計画」の実行を目論む。丁度その頃、うちは一族の末裔で抜け忍のうちはサスケが、木ノ葉隠れの里やうちは一族の真実を知る為同じく木ノ葉の抜け忍・大蛇丸（おろちまる）に頼んで柱間と扉間、三代目火影・猿飛ヒルゼン（さるとび ヒルゼン）、四代目火影・波風ミナト（なみかぜ ミナト）を穢土転生の術で蘇らせており、戦場に来ていた。柱間を見つけたマダラは興奮し、すぐに戦おうとするも柱間は十尾を止めることを優先し、マダラとの戦いは後回しだと宣言する。柱間が十尾と戦っている間、マダラの元には彼の分身体が来ていたが、「分身と戦ってもつまらん」と座り込み戦闘を放棄した。1人戦い続けるオビトは次第に追い込まれ倒れてしまうが、マダラにとってオビトは自身を完全に生き返らせる為の捨て駒に過ぎず、彼の命と引き換えに輪廻転生の術を発動しようとする。オビトが反抗したことでその計画は失敗したが、柱間本体がやって来たので特に気にすることもなく戦闘を開始する。

人柱力化と輪廻眼

マダラの計画に背いたオビトは十尾を吸収して十尾の人柱力となり戦い続けようとするが、ナルトの懸命な説得で戦いを止め、自身から十尾を引き剥がした後、輪廻転生の術で戦争の犠牲者を蘇らせようとする。そこへマダラの意志を持つ黒ゼツが現れ、オビトの体を乗っ取ると輪廻転生の術でマダラを蘇らせた。穢土転生体のマダラが持つ輪廻眼は再現された作り物だった為、生き返ると同時に消滅し盲目となってしまうがそんなハンデを物ともせずにナルトやサスケを圧倒する。オビトが隠し持っていた右目の輪廻眼を手に入れ、視力を回復すると今度はマダラが尾獣達を吸収して十尾の人柱力となった。輪廻眼と十尾のチャクラが揃ったことで六道仙人の力を手にしたマダラは、忍術や幻術を無効化させることが可能になり、体術使いのマイト・ガイとの1対1での戦いとなった。ガイは自らの命と引き換えに強大な力を手にすることの出来る「八門遁甲の陣」で挑み、その強さはマダラも「このマダラが、お前を『最強』と呼んでやる！！」と認めざるを得ないほどだった。それでも六道仙人の力を得たマダラはガイの猛攻を耐え忍び、八門遁甲の陣の代償で廃人となったガイと代わって戦場に現れたナルト、サスケと戦うことになる。無限月読を発動するには輪廻眼を両目に揃える必要があり戦いの途中でオビトの元へ向かうと、彼が所有していた左目の輪廻眼を奪い、最後にリンが人柱力となって死ぬ事になったのは自分が仕組んだと自白し、たた利用されていただけのオビトを嘲った。
輪廻眼が揃ったマダラは更に六道仙人の力を強め、額に輪廻写輪眼を開眼すると、その眼を月に投影し遂に無限月読を発動させる。無限月読によって世界中に幻術がかけられ、マダラと黒ゼツ、穢土転生体の火影達、サスケと彼の輪廻眼によって守られていたナルト、カカシ、春野サクラ（はるのさくら）ら第七班メンバーを除く全ての人々がマダラの術中に堕ちる。

マダラの最期

「月の眼計画」が成功し、残った第七班メンバーを始末しようとするマダラだったが、オビトの体を乗っ取った黒ゼツが裏切り、背後からマダラの左胸を突き刺す。驚くマダラに対し彼は「オレの意思はカグヤだ」と言い、マダラのコピーではなく十尾の正体ですべてのチャクラの祖とされる伝説の人物・大筒木カグヤ（おおつつき カグヤ）が生んだ子供で、その意思を継いだ存在であることを明かす。黒ゼツはカグヤを復活させる為に輪廻眼を開眼したマダラに目を付け、黒ゼツの意思が自分のものであると思い込ませて誘導し、利用していた。愕然とするマダラに黒ゼツは、無限月読で集めた全ての忍のチャクラを流し込み、彼の体を触媒としてカグヤを復活させた。マダラは薄れていく意識の中で「何故だ……何故、こんな……柱間……オレは、何処で……間違えたんだ……」と後悔の言葉を口にすると、完全に取り込まれ消滅した。
激しい戦いの後、ナルトとサスケによってカグヤと黒ゼツは完全に封印され、媒体となっていたマダラの体は吐き出されるがすでに瀕死の状態で動くこともままならず、駆け付けた柱間にかつて共に見た夢、後悔、本音を語り、最期にお互いを戦友と認め亡くなった。

うちはマダラの関連人物・キャラクター

千手柱間（せんじゅ はしらま）

誕生日：10月23日
身長：185.1cm
体重：74.0kg
星座：てんびん座
血液型：B型
性格：豪快、温厚、理想主義
好きな食べ物：きのこの雑炊
好きな言葉：天衣無縫
趣味：自然鑑賞、盆栽の世話
忍道：今を見据えるために忍び耐える
CV：菅生隆之、泰勇気（少年期）

木遁を使う千手一族に生まれ、マダラと共に木ノ葉隠れの里を創設し、初代火影に就任した。マダラとは千手一族と敵対するうちは一族であると知らずに仲良くなり、お互いに争いのない世界を目指す夢を持っていた為、幾度の戦いを経て和解し、後の里作りに繋がっていく。非常に愛情深くおおらかな性格で、反対に冷静で現実主義な弟の扉間のサポートを受けつつ、里のシステムを完成させていった。マダラのことも信頼しており、火影に就任した後もやはりマダラが火影になるべきだと考えていた。しかし、マダラは里を抜けて木ノ葉隠れの里を襲撃し、柱間も里を守る為彼と全力で戦い勝利する。
第四次忍界対戦では歴代の火影達と共に穢土転生の術で蘇り、同じく復活したマダラを止める為に戦場へ向かう。生前以上に強化された力を持つマダラと戦い、ナルト達の活躍もあり戦争に勝利し、マダラの最期を看取る。柱間も戦争の終結と共に穢土転生の術が解除され、自身やマダラと似た関係のナルトとサスケに自分たちと違う結末が訪れることを望みながら昇天する。

千手柱間／初代火影（NARUTO）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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千手柱間（せんじゅ はしらま）とは、『NARUTO-ナルト-』の登場人物で、木ノ葉隠れの里を治める初代火影である。腰まで届く長い黒髪が特徴で、戦闘時には赤い甲冑服を着用する。高い戦闘能力を持ち、柱間固有の木遁忍術、圧倒的なチャクラ量や自然治癒能力から「忍の神」と謳われ、作中では伝説的な存在。戦友のうちはマダラと里を立ち上げ、国との連携や里の運営システムの基盤を作り上げた。火影に相応しい器の大きさと愛情深い性格から多くの人々に慕われ、本編開始時点では既に故人ながらその人柄や功績は語り継がれている。

千手扉間（せんじゅ とびらま）