Coo 遠い海から来たクー(アニメ映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『Coo 遠い海から来たクー』(クー とおいうみからきたクー)とは、景山民夫による小説『遠い海から来たCOO』を原作とした劇場版アニメ映画。1993年に東映洋画系で全国公開された。相次ぐ製作関係者の不祥事の影響か、公開から30年以上経ってもDVD・Blu-ray化されていない。
主人公の小畑洋助は、父・徹郎と共にフィジー諸島のパゴパゴ島で暮らす12歳の少年。ある時、洋助は海で生まれ落ちたばかりのプレシオサウルスの子供を拾いクーと名付けて育てることになった。この物語は洋助とクーの絆の物語である。
CV:家弓家正
クーを狙うフランス軍に所属する軍人。階級は大佐。子供に乱暴はしたくないと言いながら、洋助に機関銃を平気でぶっ放す非道な人間。
Dr.ダヴァル
CV:岸野一彦
クーを研究しようとしていたフランスの機関の研究者。生きたプレシオサウルスを解剖して学会のトップに立とうとしていた。
ルースラン艦長
CV:青野武
フランス海軍に所属する軍人。紳士的な見た目通り、優しい。
傭兵(赤帽)
CV:千葉繁
パゴパゴ島にクーを攫いに最初にやってきた傭兵の1人。
傭兵(黒帽)
CV:堀之紀
パゴパゴ島にクーを攫いに最初にやってきた傭兵の1人。
『Coo 遠い海から来たクー』の用語
パゴパゴ島(パゴパゴとう)
本作前半の舞台となる島。主人公の小畑洋助やその父・徹郎が住むフィジー諸島の島の内の1つである。実際にパゴパゴという名の街がアメリカ領サモアにあるが、作中のパゴパゴ島とは無関係である。
島はフィジー政府の所有するものだが、それとは関係なく、トンベルア酋長が島民を治めている。島に住むには酋長の許可が必要であり、カバという強いお酒を回し飲みする儀式がある。
プレシオサウルス
中生代ジュラ紀に生息していたとされる首長竜の一種。化石が発掘された当初は、水棲生物であることから「魚類と爬虫類の中間的生物、その中でも爬虫類により近い」と考えられていた。その後、「plesiosaurus」 = 「爬虫類に近似した」を意味する属名がつけられている。
本作に登場するクーは、このプレシオサウルスの幼体であり、産まれて初めて見た動く生き物が主人公の小畑洋助だったため、洋助を母親だと思って慕うようになる。クーの登場により、何千年も前に絶滅したはずのプレシオサウルスが生きているのでは、という仮説が作中では登場し、その仮説通り、プレシオサウルスは何千年という時を地球のどこかで生き延びていた。
『Coo 遠い海から来たクー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
洋助とクーの出会い
フィジー諸島のとあるラグーン(砂州やサンゴ礁によって外海から隔てられた水深の浅い水域)で、主人公の小畑洋助はクーと出会った。産まれたばかりのクーは、小さく丸まってジッと動かない。しかし洋助の気配を感じてか、ゆっくりとその大きな目を開けて、洋助を見上げた。クーと目が合った洋助は何か神秘的なものを感じ取ったのか優しくほほえみ、クーを抱き上げる。『Coo 遠い海から来たクー』の物語が動き出す最初のシーンである。
洋助とクーの別れ
主人公の小畑洋助は、クーを育てる際に父である海洋学者の徹郎と約束をしていた。クーが大きくなって自分でエサを取れるようになったら海へ返す。洋助と徹郎はそう約束していたのだ。しかし思っていたよりもその時は早く訪れる。クーの存在がフランスの研究機関などにバレ、クーは攫われてしまったのだ。その後、無事にクーを救出することはできたが、クーは洋助の前から突然姿を消した。そして大勢の仲間を引き連れて戻ってきたクーは、事件が落ち着いてすぐに仲間と共に海へと帰っていく。フランス軍などの介入さえなければクーと洋助はもっと一緒にいることができた。しかしそれでもこの瞬間がクーを海に返す最大最高のタイミングであることは洋助も理解していた。洋助は最後にクーに手を差し伸べようとしたが、それも徹郎に止められてしまう。そしてクーはしばし洋助の目を見つめてから、洋助に背を向けた。洋助は去っていくクーの背中に向かって、涙を浮かべて「クー!」と叫んだ。クーはそれに応えて「Coo!」と一鳴きする。洋助とクーの悲しくも美しい、この最後の別れのシーンは、作中屈指の名場面である。
『Coo 遠い海から来たクー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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目次 - Contents
- 『Coo 遠い海から来たクー』の概要
- 『Coo 遠い海から来たクー』のあらすじ・ストーリー
- 産まれたばかりのクー
- 狙われたクー
- プレシオサウルスの群れ
- 『Coo 遠い海から来たクー』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 小畑洋助(おばた ようすけ)
- クー
- 小畑洋助の家族
- 小畑徹郎(おばた てつろう)
- 洋助の母親
- クストー
- ブルー
- ホワイトチップ
- 洋助・徹郎の友人
- トニー・ボトムズ
- トンベルア酋長(トンベルアしゅうちょう)
- 環境保護団体の人間
- キャシー小野(キャシーおの)
- マクドネル船長
- ジャン
- 軍の関係者
- ノルベール大佐
- Dr.ダヴァル
- ルースラン艦長
- 傭兵(赤帽)
- 傭兵(黒帽)
- 『Coo 遠い海から来たクー』の用語
- パゴパゴ島(パゴパゴとう)
- プレシオサウルス
- 『Coo 遠い海から来たクー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 洋助とクーの出会い
- 洋助とクーの別れ
- 『Coo 遠い海から来たクー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 様々ないわくつきの作品
- 『Coo 遠い海から来たクー』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:松任谷由実「ずっとそばに -Always By Your Side-」
- 挿入歌:ジュリアン・レノン「CHILDREN OF THE WORLD」