バージル(デビル メイ クライ)とは【徹底解説・考察まとめ】

バージルとは『デビル メイ クライ』シリーズに登場するキャラクターで、主人公ダンテの双子の兄。普段は髪をかきあげ、オールバックのような髪型にしているが、髪を下すとダンテと瓜二つの外見となる。ダンテと同様、悪魔と人間のハーフである半人半魔だが、青いロングコートを纏い、銃器を持たず日本刀型の魔剣、閻魔刀(やまと)を駆使した戦闘スタイル、人間ではなく悪魔として生きる道を選ぶなど、様々な点で弟と対照的なキャラクターとなっている。

バージルの双子の弟。スパーダの魂を受け継ぎ、人間としての優しさや正義を重んじるなど、力を求めるバージルとは対照的な存在。

バージルの双子の弟で、彼と同じ半人半魔。悪魔として生きる道を選んだバージルとは異なり、人間として生きる道を選んだ。普段は便利屋「Devil May Cry」を営みながら、悪魔を狩るデビルハンターとして悪魔と戦い続けている。ムンドゥスをはじめ、数多くの強大な力を持つ悪魔を倒しており、スパーダと同様伝説的な存在となっている。バージルとは幼い頃から物の取り合いなどで、数えきれないほど衝突をしてきており、現在でも異なる生き方から対立し、お互いの存在自体が戦う理由と化している。幼い頃、ムンドゥスの配下により家が襲撃された際、母エヴァがダンテをクローゼットに匿った後、バージルを探しに行く途中で還らぬ人となったが、近所の公園にいたバージルはその事実を知らず、生き残ったダンテを目の当たりにした際、母は自分を見捨ててダンテを優先したと思い込むようになる。この出来事がきっかけで、バージルは力が無ければ何も守れないと考えるようになり、力に対して飽くなき渇望と、己の正しさを証明するためにダンテに勝ちたいという思いを抱くようになった。

renote.net

ネロ

若きデビルハンターで、バージルの息子。当初はお互いに親子であることを知らなかった。

『4』以降の主人公を務める青年で、バージルの息子。『4』では城塞都市フォルトゥナに存在する魔剣教団と呼ばれるスパーダを崇める信仰組織に所属する騎士の1人で、『5』ではフォルトゥナを拠点として移動式の便利屋Devil May Cryを営んでいる。『4』でダンテから閻魔刀を託されたが、『5』でユリゼンの襲撃を受けて奪われてしまう。新たな力として対悪魔用の義手兵装デビルブレイカーを装備して、ユリゼンを討伐するために戦いを挑んだネロは、バージル復活後、ダンテから自分がバージルの息子だと知らされる。その事実に葛藤するも、ネロの恋人キリエの激励と、彼女の兄であり家族として育ったクレドを守れなかった後悔を振り切り、もう誰も死なせないと決意したネロは、己自身の悪魔の力を覚醒させる。殺し合いをするダンテとバージルを止めた後、バージルとの親子喧嘩を制して自分の存在を認めさせた。

スパーダ

かつて人間界を救ったダンテとバージルの父親。

「伝説の魔剣士」と呼ばれる悪魔で、ダンテとバージルの父親。約2000年前に、悪魔でありながら正義の心に目覚めて、魔帝ムンドゥスが率いる悪魔の軍勢から人間界を守った。人間界では英雄として崇められているが、魔界では同胞を裏切った逆賊として恨みの対象となっており、これが原因でスパーダの血族であるダンテやバージルは悪魔に命を狙われている。人間の女性エヴァとの間にダンテとバージルをもうけた後、しばらくは家族とともに過ごしていたが、ある日、ダンテにリベリオン、バージルに閻魔刀と2本の魔剣をそれぞれに託した後、消息を絶ち、現在は生死不明となっている。現代ではスパーダの伝説はおとぎ話として扱われているが、城塞都市フォルトゥナでは神として信仰されている。生前振るっていた強大な力を秘めた魔剣スパーダを魔界に封印しており、ダンテとバージルが対立する原因にもなった。

V

バージルが閻魔刀の力で切り離した「人」の部分。切り離されたことで僅かな魔力しか残っておらず、少しずつ肉体が崩壊し続けている。

『5』の主人公の1人。常に杖と詩集を抱えている。ダンテとネロにユリゼンの討伐を依頼した人物で、2人が敗北した後は、3体の悪魔「グリフォン」「シャドウ」「ナイトメア」を使役して戦闘を行いつつサポートを行うようになる。その正体は閻魔刀の力によって、人と魔に分かたれたバージルの人の部分となる存在。ユリゼンは魔の部分となる存在でVの半身でもある。使役する3体の悪魔は、バージルがネロ・アンジェロだった頃の負の記憶が具現化した存在となっている。バージルから切り離されたことで抜け殻と化しており、僅かな魔力しか残っておらず、肉体が徐々に崩壊し続けている。その結果、バージルだった頃に弱さとして切り捨てた人間性こそが、本当に大切なものだったことに気づき、正しき心を持つ者として成長し、魔の半身であるユリゼンを止めようとしている。しかし、切り離される前に抱いていた力への渇望は失っておらず、ダンテに敗北したユリゼンに、自らがトドメを刺すことで再融合を果たし、バージルとして再び復活した。

ユリゼン

魔王と呼ばれる悪魔で、バージルが閻魔刀の力で切り離した「魔」の部分。

『5』に登場した魔王と呼ばれる悪魔で、ダンテとバージルの故郷であるレッドグレイブ市に魔界の大樹クリフォトを出現させた。口数は少なく、感情も希薄。ひたすら力を求めており、クリフォトの頂上に実る、食べたものに絶大な力を与える「禁断の果実」を得ることを目的としている。ユリゼンという名前はVの呼称であり、本人は「名前など無い」と告げている。クリフォトの樹の奥底に鎮座しており、そこに集められた魔力を供給している。ネロの悪魔の腕と閻魔刀を奪ってその力を吸収し、クリフォトが集めた魔力と合わせて強大な力を得ている。その力はムンドゥスを遥かに凌駕し、魔剣スパーダを用いたダンテすらも軽くあしらうほどだが、Vを除き誰1人その存在を知らず、どの文献にも記されていない。

その正体は閻魔刀の力によって、人と魔に分かたれたバージルの魔の部分となる存在。人間としての肉体を捨てたことで純粋な悪魔となっており、同時に人間性を失ったことで、かつて求めた魔剣スパーダや、エヴァが自分を助けようとしたというダンテの話にも「興味がない」と一蹴している。ストーリー終盤、禁断の果実を食し、神に等しい力を得てダンテと決着をつけるべく、激戦を繰り広げるが、敗北する。人間性を捨ててでも得た力でダンテに勝つことができなかったユリゼンは、Vの手によって再び融合され、バージルとして復活した。ユリゼンとして得た力はバージルにも受け継がれ、真魔人になる力を覚醒させている。

バージルの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ジャックポット!」

ダンテ(右)と共闘するバージル(左)。

ダンテの決め台詞として、各シリーズで用いられる台詞だが、『3』ではスパーダの力を得て暴走した男アーカムを討つために、ダンテとバージルが共闘し、トドメの一撃を放つ際に2人で同時にこの台詞を言っている。あらゆる面で相反する存在となっているダンテとバージルだが、この戦いでは息の合った兄弟同士の連携を見せる。普段は銃を使わないことをポリシーとしているバージルが、ダンテの使用している銃の1つを借りて、彼の決め台詞である「ジャックポット!」を2人で同時に言ってアーカムにトドメを刺した。

「悪いが俺の魂はこう言っている。もっと力を!」

スパーダの誇り高き魂を受け継ぐことを決意したダンテに対する、バージルの意志を表した一言。

『3』でダンテに対してバージルが告げた言葉。父スパーダの誇り高き魂を受け継ぐことを決意し、正義に目覚めていったダンテとは異なり、悪魔として生きることを選び、ひたすら力を求め続けるバージル。己の意志を表すかのように「悪いが俺の魂はこう言っている。もっと力を!」とバージルはダンテに告げる。対極の存在となった2人は己の正義を証明するために、戦いを始めるのだった。

「算数からやり直せ」

1カ月以上、力比べをし続けるダンテ(左)とバージル(右)。

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@3lbsyuma0905

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