シュライヤ・バスクード（ONE PIECE）とは【徹底解説・考察まとめ】

シュライヤ・バスクードの概要

シュライヤ・バスクードとは、海賊漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版第4弾『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』（ワンピース ザ ムービー デッドエンドのぼうけん）の登場人物。

目深に被った黒い帽子に山吹色のジャージのような服、赤みを帯びた緩くウェーブのかかった髪が特徴。徒党を組まずに己の腕一つで海賊を狩る賞金稼ぎで、海賊達には「海賊処刑人」という異名で恐れられている。身体能力が高く、椅子やスコップなど周囲にあるものを武器として使って柔軟に戦う。悪魔の実の能力者ではない。

造船の街エレナで妹のアデルや両親と幸せに暮らしていた。しかし8年前に街はガスパーデ海賊団に襲われ、シュライヤの両親や友人がたくさん殺された。当時3歳だった妹のアデルもその時死に、以来シュライヤはガスパーデに復讐するために人生を歩みだす。偉大なる航路（グランドライン）のハンナバルという島でガスパーデに接触することに成功し、仲間になるフリをして一味に潜入。満身創痍になりながらガスパーデに挑もうとしたところを、主人公モンキー・D・ルフィに成り行きで助けられた。復讐という人生の生きる目的がなくなったが、アデルが生きていたことがわかり再会。アデルと共に新たな人生を歩みだすのだった。

ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険（ワンピース）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】 - RENOTE [リノート]

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『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』（ワンピース ザ ムービー デッドエンドのぼうけん）とは、少年漫画『ONE PIECE』を原作とした劇場版。『ONE PIECE』の劇場版第4作品目。シリーズ初となる長編映画で、麦わらの一味の考古学者ニコ・ロビンが始めて登場する作品となっている。公開は2003年3月。
主人公モンキー・D・ルフィ達麦わらの一味は深刻な金欠に陥る。そこで資金調達のため、優勝賞金3億ベリーの何でもありのデッドエンドレースに参加するのだった。

シュライヤ・バスクードのプロフィール・人物像

名前：シュライヤ・バスクード
異名：海賊処刑人
出身地：造船の街 エレナ

CV：宮本充

黒い帽子を目深に被っており、山吹色のジャージのような上着を着ている。赤みを帯びた緩くウェーブのかかった髪と左目の下に走る鉤のようなタトゥーが特徴。スラッとした体型をしている。

性格はクールで冷静。飄々としている時もあるが、どこか闇が深そうな雰囲気を持つ。家族や友人の復讐のために生きており、自分の生き方を皮肉ることも多々。生き方に納得しているのと同時に疲れている。

シュライヤ・バスクードの能力

柔軟性と対応力

シュライヤ・バスクードは自身の固有の武器を持っておらず、戦いになった時、その場にある適当なものを武器として使う。その動きに一切戸惑いがない。手を変え品を変え的確に敵を倒していくのを見るに、高い柔軟性と対応力を兼ね備えていると思われる。

シュライヤ・バスクードの武器

シュライヤ・バスクードは自身の固有の武器を持っておらず、戦いになった時、その場にある適当なものを武器として使う。作中では酒場のテーブルや椅子、相手の剣、シャベルなど様々なものを武器として使用して戦っていた。

シュライヤ・バスクードの来歴・活躍

過去

ガスパーデ海賊団の襲撃

シュライヤ・バスクードは造船業が盛んな造船の街エレナで、年の離れた妹のアデルや両親、友人達と幸せに暮らしていた。

映画の物語から8年前（新世界編から10年前）。エレナに蒸気船「サラマンダー号」が修理のためにやってきた。シュライヤはアデルを連れてそれを見に行く。そこで悲劇が起きた。エレナがガスパーデ海賊団の襲撃を受けたのだ。住人の多くが殺され、街は焼かれてしまった。シュライヤとアデルは船長であるガスパーデや側近のニードルスに出くわし、シュライヤは背中を斬りつけられ、吹き飛ばされた衝撃でアデルは側を流れる川に転落してしまった。そしてガスパーデは「サラマンダー号」を奪って去っていった。

シュライヤは一命をとりとめたが、両親や友人がたくさん殺された。川に流されたアデルも死んでしまったに違いないと思ったシュライヤは、それ以来ガスパーデに復讐するために生きていくのだった。

『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』

ハンナバルの酒場にて

シュライヤ・バスクードは偉大なる航路（グランドライン）のハンナバルという島に辿り着いた。この頃のシュライヤは一匹狼の賞金稼ぎとして名前が広まってきており、海賊の間では「海賊処刑人」という異名で恐れられていた。

ハンナバルでは、海賊だけで行われる何でもありのレース「デッドエンド」が行われる。ゴールは毎回違うがスタートは決まってハンナバル。シュライヤは、海賊だけが通される酒場で食事をしていた。そこには主人公モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味も来ており、ルフィは他の人に運ばれる予定の料理も横取りしていろいろな料理を楽しんでいた。シュライヤも食い意地が張っており、他人の料理を取ろうとしたが、シュライヤが取る前にルフィがどんどん料理を取っていってしまう。それに腹を立てたシュライヤはルフィが何者かも知らずにケンカをふっかけた。ルフィもそれを受けて立つ。すると、2人に料理を取られた他の海賊達も怒り出した。怒り出した海賊達は、自分達は「将軍」という異名で名高いガスパーデ海賊団のメンバーだと名乗る。険悪なムードがその場に流れ、ついにシュライヤ、ルフィ、ガスパーデ海賊団の三つ巴の戦いが始まった。

シュライヤはその場にある椅子やテーブル、相手から奪った剣などを使って戦いながら逃げる。それをガスパーデ海賊団が追いかけ、そのさらに後ろをルフィが追う。そうこうしていると、シュライヤ達はとある酒場の前に出た。そこでは酒場にいた人間を皆倒して酒を飲むガスパーデと側近のニードルスがいた。ガスパーデはシュライヤとルフィの戦いっぷりを見て、自分の仲間にならないかと勧誘。ルフィは嫌だと即答したが、シュライヤは答えなかった。ガスパーデはその気があるなら船に来いと言い残して、その場から消える。そしてシュライヤもまたその場を後にした。

ガスパーデ海賊団に加入

翌朝、「エッドエンド」がスタート。シュライヤはガスパーデ海賊団の船に乗っていた。酒場を後にしたシュライヤは、ガスパーデの船に赴き、仲間になると言って船に乗り込んだのだ。もちろん、本当に仲間になるつもりはなく、復讐を成し遂げるためにガスパーデに近づく必要があったから船に乗り込んだだけである。

シュライヤはなんとなく、「サラマンダー号」のボイラー室に足を向けた。そこでボイラーマンをしているビエラ（通称：モグラ）と出会う。ビエラは8年前に「サラマンダー号」がガスパーデに奪われた時、ボイラーの面倒をみるために船と一緒に連れ去られ、以来ずっと働かされている。そのためガスパーデに忠誠などあるわけもなく、もう少し若ければガスパーデに立ち向かっていたと零した。そしてビエラはシュライヤもまたガスパーデに敵意を抱いていることを見抜いた。シュライヤは8年前に自身の故郷でこの「サラマンダー号」を妹と見に行ったことや、ガスパーデに故郷を滅ぼされたことを語る。その語りから、ビエラはシュライヤが相打ち覚悟でガスパーデに挑もうとしていることがわかってしまった。ビエラは「生きていれば」とシュライヤを止めようとしたが、シュライヤは「血の匂いがたっぷり染みついちまってる。技も磨いた、人も騙した。こんな自分にもケリをつけてぇんだ」と言ってビエラの話に聞く耳を持たない。シュライヤは復讐のためだけに生きている自分の人生に疲れていたのだ。

シュライヤはボイラー室にあるシャベルを持つと、ガスパーデと戦うためにボイラー室を1人去った。

復讐の遂行

シュライヤが甲板に出ると、ガスパーデとニードルスが待ち構えていた。先程シュライヤがビエラと話していた内容を聞いていたのだ。ガスパーデは自分と戦う前にまずニードルスと戦うようにシュライヤに言う。ニードルスはガスパーデの側近である。しかしニードルスもシュライヤ同様、ガスパーデと因縁があり、ガスパーデを殺すために側近をしているに過ぎなかった。ニードルスは自分がガスパーデを殺すためにシュライヤと戦う。シュライヤとニードルスの戦いが始まった。

シュライヤとニードルスの実力は互角だった。互いに傷を負いながら戦いを続け、シュライヤはなんとかニードルスを倒すことができた。しかしその後すぐにガスパーデと戦うには、シュライヤは傷を負いすぎていた。ガスパーデは悪魔の実「アメアメの実」の能力者で、自身の体を水飴に変えることができる。打撃も斬撃も効かないガスパーデに、シュライヤはあっという間に倒されてしまった。

そこに荒波を超えてルフィ達が乗るゴーイング・メリー号が現れた。ガスパーデは「デッドエンド」の主催者と手を組み、出場者達を汚い罠にハメていた。それも気に食わないが、ルフィは酒場でガスパーデと出会った時からガスパーデのことが大嫌いだった。だからガスパーデをぶっ飛ばすためにやってきたのだ。ルフィがガスパーデと戦いを始めようとした時、シュライヤは起き上がりガスパーデと自分の戦いはまだ終わっていないとルフィを止めた。しかしルフィはそんなシュライヤを邪魔だと殴り飛ばし、シュライヤは気を失った。

新たな人生