マルモイ ことばあつめ(韓国映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マルモイ ことばあつめ』とは、2020年に日本で公開された韓国映画である。監督・脚本はオム・ユナで、第二次世界大戦中の朝鮮で実際に起きた「朝鮮語学会事件」をもとに制作された。日本統治下の朝鮮半島にある京城で貧しい暮らしをしていたキム・パンスは、ひょんなことから朝鮮語の辞書を編纂する朝鮮語学会の代表、リュ・ジョンファンと出会う。反目し合う2人だったが、さまざまな朝鮮語を集めるにつれ同志として固い絆で結ばれていく。この作品は、民族の誇りを胸に賢明に生きる人々を描いた物語となっている。

キム・スンヒ(演:パク・イェナ)

パンスの娘。家族が仕事や学校の時は隣の家に預けられている。素直でかわいらしく、周囲の人を笑顔にするキャラクター。笑顔を見せなくなったジョンファンですら、その表情をやわらかくさせた。父と兄のことをとても慕っており、いつもどちらかにくっついている。

中学生になったスンヒ(演:ユ・ウンミ)

成長して中学生になったパンスの娘。パンスの死後、教師となったドクジンとともに釜山に移り住んでいる。ジョンファンが出来上がった辞典を持ってきた際、道ですれ違っただけにもかかわらず、すぐにジョンファンだと気づいた。ドクジンとパンスからの手紙を読んで涙する。

チャン・チュンサム(演:イ・ソンウク)

パンスの手下の一人。パンスがスリをするときは実行役になることが多い。しかしパンスに忠誠を誓っているわけではなくあくまで「手伝ってやっている」スタンスのため、平気でパンスを裏切る。パンスが朝鮮語学会で働き始めたのをきっかけに、チュンサムもその仕事を手伝うようになる。パンスの死後行方がわからなくなっていた辞典の原稿を探し続け、発見された際はジョンファンに知らせに行った。

パク・ポンドゥ(演:チョ・ヒョンチョル)

画像左がポンドゥ

パンスの手下の一人。パンスがスリをするときはサポート役になることが多い。年上のパンスやチュンサムに雑に扱われることが多く、何かとこき使われている。パンスが朝鮮語学会で働き始めたのをきっかけに、ポンドゥもその仕事を手伝うようになる。パンスの死後行方がわからなくなっていた辞典の原稿を探し続け、発見された際はジョンファンに知らせに行った。

眼鏡屋の社長(演:ユン・ギョンホ)

パンスたち家族が利用した眼鏡屋の社長。パンスが朝鮮語学会からの初給料でドクジンに眼鏡を買ってやろうとしたところを接客した。

朝鮮語学会の協力者

済州島の教師(演:イ・ジョンウン)

朝鮮語学会に資料を提供する、朝鮮半島の南西にある済州島(さいしゅうとう/チェジュとう)の元朝鮮語教師。日本による朝鮮統治が始まってからは教師を辞め、クッパ店を営んでいる。学会が開催した公聴会にも出席した。

郵便配達員(演:チェ・グィファ)

ムンダン書房にやってくる郵便配達員。『ハングル』最終刊で募集した全国からの方言が書かれた手紙を、朝鮮総督府の目を盗んで保管してくれていた。

チョ・ガプユン(演:イェ・スジョン)

朝鮮総督府の暴力によって命を落とした、チョ・ガプインの妻。夫が亡くなった時も気丈な態度をみせる、強い女性。辞典の資料が全て没収されてしまったことに落ち込むジョンファンに、ガプインが書き写していた資料の存在を知らせる。

キム・ドゥボン(演:ユ・ジェミョン)

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