ブラッククローバー(ブラクロ)の紫苑の鯱まとめ
『ブラッククローバー』は『週刊少年ジャンプ』連載の、田畠裕基によるファンタジー漫画である。魔力が重視される世界で生まれた、魔力のない少年アスタが魔法使いの頂点である「魔法帝」を目指す姿が描かれる。
「紫苑の鯱」はアスタが住むクローバー王国に9つある魔法騎士団の1つ。魔法騎士団の中でもモラルが低く、横暴な振る舞いをする団員や、退団後に盗賊・テロリストに身を落とす者がいるほどである。
アスタが黒の暴牛に所属した後に行われた戦功叙勲式の最中に、王都が白夜の魔眼の襲撃を受けた。この事件で魔法騎士団はフエゴレオンが意識不明の重体となるなど、多くの被害を受けた。しかし白夜の魔眼のメンバーの拿捕といった収穫もあった。捕まえた白夜の魔眼のメンバーを尋問したことで、魔法騎士の中に裏切り者がいることが判明する。その裏切り者は紫苑の鯱の団長に就任していたゲルドルであった。団長たちの前で裏切り者だと暴露されたゲルドルは逃走を試みるものの、アスタによって透過魔法を解除されて捕縛された。そして他人の記憶を見る「記憶交信魔法」で、数々の悪事が白日の下にさらされる。これにより紫苑の鯱の評価は大きく落ち込むことになった。
国境地帯から戻るザクス
クローバー王国では白夜の魔眼のアジトを襲撃する王撰騎士団(ロイヤルナイツ)が組織されることになった。その選抜試験のため、国境地帯に駐屯していた副団長のザクスが王都へと戻ってくる。しかし自分に嘆願に来た老婆に暴行を加えようしたところで、ゾラの襲撃に遭う。父親の死でゾラは権力を悪用して横暴に振舞う魔法騎士を嫌うようになり、民衆を苦しめる悪徳魔法騎士を見つけ出して退治する活動を行っていた。ザクスはゾラを公務執行妨害で攻撃するが、罠魔法により返り討ちに遭う。そしてローブも奪われてしまった。ゾラはザクスの名前で、王撰騎士団の選抜試験に参加した。
エルフの襲撃と脱走
王撰騎士団による白夜の魔眼アジト襲撃は順調に行われた。しかし白夜の魔眼頭首のパトリが転生魔法を発動したことで状況が一変する。転生魔法により、人間を憎むエルフの魂が取りついた魔導士たちが暴れ始めたのだ。紫苑の鯱では新しく団長となったカイゼルと、恵外界のパトロールを行っていたジギトが転生魔法の影響を受けて人間を攻撃し始めた。またその騒動で牢が壊れ、ゲルドルとレブチは脱走を果たした。2人の間には因縁があったものの、アスタへの恨みで意気投合を果たし、エルフを倒して宝目当てであの世とこの世を結ぶ「影の王宮」に侵入した。
転生魔法の影響を受けたジギトは黒の暴牛の活躍により、元の人格を取り戻した。カイゼルは影の王宮でフエゴレオンと交戦し敗れる。
その後、人間とエルフの争いには悪魔ザグレドの暗躍があったことが判明。顕現したザグレドを前に人間とエルフが和解する。アスタやパトリといった面々の活躍でザグレドが討たれた後、人間の器に宿ったエルフの魂は天に還った。またザグレドの魔法から逃げて影の王宮から退避する際に、ゲルドルとレブチはヤミに見つかってしまい、そのまま捕らえられた。2人は荒れた王都の復興作業に従事させられることになった。
スペード王国の魔神との戦い
白夜の魔眼との戦いが終わった後、クローバー王国では悪魔の存在が問題視されるようになった。そしてスペード王国が悪魔憑きによって恐怖支配されていることが明らかとなる。スペード王国はより悪魔の力を自由に扱えるようになるため、黒の暴牛団長のヤミと金色の夜明け団長のウィリアム・ヴァンジャンスを誘拐する。これを受け、黒の暴牛副団長のナハト・モルゲン主導のもと、精鋭がスペード王国へ侵入する計画が立てられた。
精鋭がスペード王国へ向かったのと同時期に、クローバー王国にはスペード王国から魔神が差し向けられる。魔神は作中の世界で古くから語り継がれてきた巨大な怪物だ。巨大な敵を相手に、カイゼルは渦魔法「螺旋結界(エリアヘリックス)」を発動。その歩みを止めようとするが、一時的な足止めが限界だった。しかしおかげでアスタが間に合い、五つ葉の魔導書に棲む悪魔と力を合わせて魔神を斬り伏せることができた。
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