十八代目池田夜右衛門(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
十八代目池田夜右衛門(じゅうはちだいめ いけだ やえもん)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、代々幕府に仕えて首切り役人を務めてきた池田家の一員。
先代池田夜右衛門の実子として、池田家の当主を継ぐべく一心不乱に技を鍛える。しかし父が義妹に当主を継がせようとしていることを知ると、周囲に唆されるまま父を捕らえ、これを処刑して自身が十八代目当主となる。朝右衛門も始末せんとするが敗れ、己の過ちと父が自分を当主に選ばなかった理由を悟り、義妹を逃がすために奮戦して力尽きた。
十八代目池田夜右衛門(銀魂)の概要
十八代目池田夜右衛門(じゅうはちだいめ いけだ やえもん)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、代々幕府に仕えて首切り役人を務めてきた池田家の一員。
先代池田夜右衛門の実子として、池田家の当主を継ぐべく一心不乱に技を鍛える。しかし義妹である池田朝右衛門(いけだ あさえもん)の剣才に驚き、「父は自分ではなく朝右衛門を次期当主にするつもりなのでは」との焦りの中で、次第に技の冴えばかりを意識して罪人の首を斬るようになっていく。「首切り役人とは、“鬼となった罪人を人間に返す”仕事である」との家訓を大切にしていた父からはたびたび注意されていたがこの悪癖は治らず、ついには恐れていた通り義妹が次期当主に選ばれそうになる。
これに戦慄する中、次期将軍の座を狙う一橋喜喜(ひとつばし のぶのぶ)に唆され、「不当な罪で死罪を申し渡された囚人たちを勝手に逃がした」という過去の罪で父を捕らえてこれを処刑。喜喜の力を借りて手続きを強引に推し進め、自身が十八代目当主となる。
最後の障害だった朝右衛門も始末せんとするが、父が逃がした囚人の1人でもある坂田銀時の助力を得た彼女に敗れ、ここでようやく当主の座に目がくらんだ己の過ちと、「処刑を待つ罪人を“試し切りの材料”程度にしか見ていなかった」という父が自分を当主に選ばなかった理由を悟る。その後は一連の工作が表沙汰にならないよう襲い来る喜喜の部下から朝右衛門を守り、彼女と銀時を逃がすために奮戦し、力尽きたところで喜喜に首を刎ねられて死亡した。
十八代目池田夜右衛門(銀魂)のプロフィール・人物像
CV:千葉一伸/齋藤綾(幼少期)
穏やかな笑みをたたえた青年。言動は丁寧で、初対面の相手にも礼節を尽くす。しかし内心では実の父と義妹を葬るためのおぞましい計画を進めており、極端に二面性のある性格である。
池田家の技と責務に誇りを持ち、それを継ぐことを目標に努力を重ねてきた。しかし焦りから“鬼となった罪人を人間に返す”という首切り役人としてもっとも大切にするべき精神を忘れ、ただ卓越した技を振るって愉悦に浸る剣鬼と成り果てる。この気質を父に見抜かれて次期当主の座を義妹の朝右衛門に奪われたことが暴走のきっかけとなった。
自ら謀殺してなお父を敬愛しており、その技と池田の名を何よりも大切なものだと認識している。朝右衛門に対しても“池田家の当主”の座を巡って剣呑な間柄ではあるがそれ以上の悪感情は無く、自らの過ちに気付いた後は命懸けで彼女を逃がしている。
十八代目池田夜右衛門(銀魂)の来歴・活躍
池田家の内紛
十七代目池田夜右衛門の実子として生まれる。池田家が受け継いできた技にも、その役目にも誇りを持ち、次期当主となるべく修練に励んだ。
ある時、父が自ら首を斬った囚人の娘だという幼い女の子を連れてきて、彼女に朝右衛門(あさうえもん)との名を与えて池田家の養女とする。突然できた義妹に戸惑うも、すぐに本当の兄妹のように親しくなり、共に剣術修行に精を出す日々を送った。しかし朝右衛門が自身に勝るとも劣らぬ剣才の持ち主であることを知り、「父は義妹を次期当主にするつもりなのでは」との疑念と焦燥を抱く。
この結果ひたすら技の冴えばかりを重視するようになり、“鬼となった罪人を人間に返す”という池田家の家訓を蔑ろにするようになってしまう。父からはたびたび諫められるも、この悪癖を治すことができず、結果恐れていた「朝右衛門の次期当主選出」が現実味を帯びてくる。
これに恐慌したところで、次期将軍の座を狙う一橋喜喜(ひとつばし のぶのぶ)がらの接触を受ける。喜喜は自身の野望のために幕府内に味方勢力を増やそうと画策しており、池田家の内紛を利用しようと考えたのだった。
死神たちの戦い
喜喜の情報網を利用して、父がかつて「死罪が妥当とは思えない」と判断した囚人を自身の判断で逃がしていたことを知ると、これを咎める形で彼を死罪に追い込む。喜喜側の協力もあり、強引に手続きを推し進めた結果、正式に十八代目池田夜右衛門に就任する。この時父の首を落としたのは朝右衛門で、尊敬する師であり敬愛する父を殺めたショックで、彼女は出奔。「謀反人が先代を殺した」という体裁を取ることで十七代目の名誉を守ろうという意図のものだったが、夜右衛門はこれを利用して池田家の罪を全て抹消しようと思いつく。
どうせ一度は死罪になった連中だという判断から、先代が逃がした囚人を追跡して、これを自ら斬殺。これを“朝右衛門の仕業”とすることで彼女も始末しようという計画だったが、自身に匹敵する剣士である彼女はなかなか捕まらず、計画の変更を余儀なくされる。父が逃がした囚人の名簿の中に坂田銀時(さかた ぎんとき)という名を発見した夜右衛門は、彼が攘夷戦争で活躍した歴戦の猛者であることから、これを朝右衛門の始末に利用することを計画する。
「池田家の名誉のために、父が逃がした囚人を殺して回っている朝右衛門を連れ戻してほしい」という形で依頼すると、銀時はこれを引き受けて朝右衛門を護送。あとはこの2人を殺してしまえば池田家の罪も、自身の当主の座を脅かす者も消えてなくなるはずだったが、夜右衛門の謀略を大筋で見切った銀時は、自身の命の恩人である先代に報いるために朝右衛門に協力。喜喜から借り受けた兵を蹴散らし、夜右衛門も打ち破る。
ここに至って、夜右衛門は「当主の座欲しさに父を謀殺したのも、“鬼となった罪人を人間に返す”という家訓を忘れたまま技の冴えばかりに囚われたのも間違いだった」とようやく悟る。それでもなお一緒に池田家を継いでいこうと手を差し伸べる義妹を見た夜右衛門は、「彼女をここで死なせてはならない」と考え、満身創痍の朝右衛門と銀時を逃がし自身は喜喜の部隊の前に立ち塞がる。
自身も傷だらけになりながら追手を叩きのめした夜右衛門だったがそこで力尽き、動けなくなったところを喜喜に首を刎ねられて死亡。しかしその最期の奮戦は無駄ではなく、朝右衛門が十九代目の池田夜右衛門となり、義父と義兄から受け継いだ技と精神を未来に伝えていくのだった。
十八代目池田夜右衛門(銀魂)の関連人物・キャラクター
十七代目池田夜右衛門(じゅうななだいめ いけだ やえもん)
実父。厳格で実直な人物。首切り役人という仕事に誇りを持ち、“鬼となった罪人を人間に返す”という家訓を何よりも大事にしている。攘夷の嵐吹き荒れる中、不当に死罪を与えられた囚人を密かに逃がすことを繰り返していた。
次期当主に選ばれたいという焦りから、技の冴えばかりを意識して家訓を見失った息子に失望し、義理の娘である朝右衛門に期待するようになるが、これが悲劇のきっかけとなった。
十七代目池田夜右衛門(銀魂)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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十七代目池田夜右衛門(じゅうななだいめ いけだ やえもん)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、代々幕府に仕えて首切り役人を務めてきた池田家の一員。
首切りとは“鬼となった者を人間に戻す”仕事であるとの家訓を胸に、誇りと共に職務を全うする人格者。犯罪者に対しても不当な尋問を決して許さなかった。自身が活躍した時代は天人(宇宙人)による混乱期で、不当に死罪とされた囚人たちを殺すに忍びなく、密かに逃がし続ける。これを咎められて死罪を申し渡され、弁解することなく刑場の露と消えた。
池田朝右衛門(いけだ あさえもん)
義妹。幼い頃に十七代目夜右衛門の養女となり、池田家の技と精神を叩き込まれた。
次期当主の座を巡って義兄とは剣呑な関係にあるが、それを別にすれば悪感情は無い。
池田朝右衛門(銀魂)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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池田朝右衛門(いけだ あさえもん)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、代々幕府に仕えて首切り役人を務めてきた池田家の一員。先代である十七代目池田夜右衛門とは血のつながりはなく、彼の養女である。
義父の期待に応えるべく一心不乱に技を鍛え、手練の剣士へと成長する。しかしその義父が囚人を何人も逃がしていたことが明らかとなり、自らその首を落とすこととなる。義父の名誉を守るため出奔し、義兄との対決を経て池田家を継いで十九代目池田夜右衛門となるも、なぜか編集者を兼任する。
一橋喜喜(ひとつばし のぶのぶ)/徳川喜喜(とくがわ のぶのぶ)
次期将軍の座を狙う野心家。苛烈にして傲慢、役に立たないと見れば容赦なく斬り捨てる残忍かつ冷酷な人物。
幕府内に味方を増やすための工作の一環として夜右衛門に接触し、池田家の当主を力づくで奪うよう唆す。最終的にこの計画が失敗した後、追手を食い止めて力尽きた彼の首を自ら斬り落とした。
一橋喜喜/徳川喜喜(銀魂)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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一橋喜喜(ひとつばし のぶのぶ)とは、SF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)の登場人物で、江戸幕府の次期征夷大将軍の座を狙う野心家。将軍就任以降は徳川喜喜(とくがわ のぶのぶ)と名乗るようになる。
非道で冷酷、高慢で残忍な人物。政敵の徳川茂茂を排除するために様々な謀略を進め、幕府を裏で操る天導衆と結託。犠牲を厭わぬ姿勢でついに将軍となるも、そこでようやく天導衆によって国が滅びかけていること、自分に味方がいないことに気付く。以降は主人公坂田銀時たちと共に命を賭して事態の幕引きを図った。
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