長ぐつをはいたネコと9つの命(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『長ぐつをはいたネコと9つの命』とは、2022年にアメリカで公開されたコンピュータアニメーション・アドベンチャー・コメディ映画。日本では2023年3月に公開された。『シュレック』シリーズのスピンオフ作品で、主人公は長ぐつをはいたネコ/プス。前作『長ぐつをはいたネコ』から10年以上を経た続編だが、映画批評家の評価は概ね高評価である。
長ぐつをはいたネコは、9つ持つ命の内8つを失った。そのため引退を決意。しかし何でも願いを叶えてくれる「願い星」の存在を知り、命を取り戻すための冒険に出るのだった。
3Dの中に織り交ぜられた2D
『長ぐつをはいたネコと9つの命』は、3Dアニメーショだが、ところどころ2Dアニメのような演出が施されている。これは、2018年に公開されたソニー・ピクチャーズ アニメーションの『スパイダーマン:スパイダーバース』からインスピレーションを得て、ドリームワークス・アニメーションが近年挑戦をしている演出である。CGの質が高められたことにより、どうしてもツルッとしたかんじが出て、無機質にも捉えられてしまう。ドリームワークス・アニメーションは、3Dの中にコミックのようなハッキリとしたアナログの色彩や、2次元的な構図を織り交ぜた。それにより他の3D作品とは一線を画す美しくもカッコいい作品に仕上がっている。
ウルフのモチーフは『用心棒』と『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』
本作『長ぐつをはいたネコと9つの命』で欠かすことのできない悪役、死神・ウルフ。赤い目をギラつかせて迫りくるその不気味さは、大人の視聴者からも「普通に怖い」という感想が出てくるほどのものだった。そんなウルフのキャラクターは、日本映画『用心棒』(黒澤明監督)と『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(セルジオ・レオーネ監督)を参考にしているとのこと。ジョエル・クローフォード監督は、「ウルフのキャラクター造形にはマカロニ・ウェスタンと日本の武士道精神に影響を受けている。ラストシーンの彼の仁義ある行動も日本の侍を意識しているんだ」とこだわりを語った。ウルフの黒いマントがたなびく様も侍の着物から着想を得たという。
『長ぐつをはいたネコと9つの命』の主題歌・挿入歌
主題歌:カロルG「La Vida es Una」
コロンビアのシンガーソングライターであるカロルGは、レゲエやラテンのトップアーティストとして知られている。『長ぐつをはいたネコと9つの命』では、自身がダニエル・オビエドと共作した楽曲「La Vida es Una」を描き下ろし。軽快な曲調をカロルGのしっとりとした透明感のある歌声で歌い上げている。
主題歌:アントニオ・バンデラス「Fearless Hero」
ダン・ナバーロとポール・フィッシャーが共作した楽曲であり、ヒーローをテーマに楽曲。スペイン出身の俳優で、『長ぐつをはいたネコと9つの命』の主人公・長ぐつをはいたネコ/プスの声優を務めるアントニオ・バンデラスが力強く歌い上げた。
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目次 - Contents
- 『長ぐつをはいたネコと9つの命』の概要
- 『長ぐつをはいたネコと9つの命』のあらすじ・ストーリー
- 残り1つの命
- レジェンド・長ぐつをはいたネコの引退
- 願い星を求めて
- 最後の決闘
- 『長ぐつをはいたネコと9つの命』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 長ぐつをはいたネコ/プス
- キティ・フワフワーテ
- ワンコ
- ベアー一家
- ゴルディ・ロックス
- パパ・ベア
- ママ・ベア
- ベイビー・ベア
- パイ工場
- ビッグ・ジャック・ホーナー
- エシカル・バグ
- その他
- ウルフ
- ママ・ルナ
- 医者
- デルマー総督
- ジョーとジャン・サーペント
- クッキーマン
- ピノキオ
- 『長ぐつをはいたネコと9つの命』の用語
- 9つの命
- 願い星
- 遠い遠い国
- 『長ぐつをはいたネコと9つの命』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 駆け抜ける走馬灯
- ベアー一家の家族の絆
- 『長ぐつをはいたネコと9つの命』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 3Dの中に織り交ぜられた2D
- ウルフのモチーフは『用心棒』と『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』
- 『長ぐつをはいたネコと9つの命』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:カロルG「La Vida es Una」
- 主題歌:アントニオ・バンデラス「Fearless Hero」
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