長ぐつをはいたネコと9つの命(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『長ぐつをはいたネコと9つの命』とは、2022年にアメリカで公開されたコンピュータアニメーション・アドベンチャー・コメディ映画。日本では2023年3月に公開された。『シュレック』シリーズのスピンオフ作品で、主人公は長ぐつをはいたネコ/プス。前作『長ぐつをはいたネコ』から10年以上を経た続編だが、映画批評家の評価は概ね高評価である。
長ぐつをはいたネコは、9つ持つ命の内8つを失った。そのため引退を決意。しかし何でも願いを叶えてくれる「願い星」の存在を知り、命を取り戻すための冒険に出るのだった。

デルマー総督

CV:バーナード・デ・ポーラ

とある町に屋敷を構える総督。長ぐつをはいたネコに家を荒らされたり、船を盗まれたりしている。

ジョーとジャン・サーペント

CV:ベッツィ・ソダロ、アルテミス・ペブダニ

ビッグ・ジャック・ホーナーの依頼で、「願い星」の地図を奪ってきた女盗賊姉妹。

クッキーマン

CV:コンラッド・ヴァーノン

『シュレック』シリーズにも登場していた、アイシングで顔などが描かれた動くクッキー。長ぐつをはいたネコの回想で登場した。

ピノキオ

CV:コディ・キャメロン

『シュレック』シリーズにも登場していた、鼻の長い少年。童話『ピノキオ』の主人公ピノキオをモチーフとしたキャラクター。ビッグ・ジャック・ホーナーの回想で登場した。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』の用語

9つの命

古代エジプトから中世ヨーロッパを経て、いつの間にか言い伝えられるようになった「猫には9つの命がある(猫に九生あり)」が元ネタ。多くは「なかなか死なない」「しぶとい」といった意味で用いられる。主人公の長ぐつをはいたネコは実際に9つの命を持っており、映画冒頭の時点では8つの命を使い切って残り1つになっていた。

願い星

遥か昔に空から降ってきた魔法の星。不思議な魔力を秘めており、願い事を何でも叶えてくれると言われている。

遠い遠い国

『シュレック2』以降、『シュレック』シリーズの舞台となっている国。シュレックの妻フィオナの国である。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

駆け抜ける走馬灯

長ぐつをはいたネコは、残りの命が最後の1つだということを知った。そんな中、バーで死神ウルフと出会い、その圧倒的な力の前に敗北する。死を予感した長ぐつをはいたネコの脳裏に、8つの命を使った今までの冒険の記憶が走馬灯のように駆け抜ける。そして「願い星」を目の前にした、ウルフとの最後の戦い。長ぐつをはいたネコは、またもウルフの前に倒れ、死を予感した。その瞬間、再び今までの記憶が走馬灯のように駆け巡った。しかし、最初の時と違い、流れていく記憶は、最後の命でキティやワンコと共に過ごした日々でいっぱいだった。この記憶の対比は、命がたくさんあれば幸せということでなく、命が1つだからこそ過ごす日々が美しく愛しいものであることを表現している。長ぐつをはいたネコが命の尊さに気が付いた名場面だ。

ベアー一家の家族の絆

ゴルディ・ロックス率いるベアー一家も「願い星」の地図を狙って奮闘する。しかし「願い星」に願う内容はゴルディしか知らなかった。家族はゴルディが願うことならきっとイイことに違いないと一生懸命「願い星」の地図を奪おうとする。そんな中ゴルディに告げられた願いの内容は、家族にとって酷なものだった。ゴルディは今の家族ではなく、”ちょうどいい”新たな家族を望んでいたのだ。ゴルディは家族を愛していたが、自分がクマでなく人間であるため、いつか不具合が生じることを不安に思っていたのだ。家族はその願いを知ってなお、大切な家族ゴルディのために「願い星」の地図を手に入れようとする。しかし最後の戦いの中、ゴルディは今の家族こそが”ちょうどいい”家族なのだと気づく。義弟のベビー・ベアが命の危険にさらされたのだ。ゴルディは目の前にあった「願い星」の地図を放り出してベビー・ベアを助ける。大切なものほど近くにあり、そして気づくことができないことを表した名場面である。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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