ドンキホーテ・ドフラミンゴ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

ドンキホーテ・ドフラミンゴの概要

ドンキホーテ・ドフラミンゴとは、『ONE PIECE』（ワンピース）の登場人物で、王下七武海（一定の上納金と要請に応じて戦力を提供する代わりに、世界政府からの公認を受けた海賊）の一員。
天竜人という特権階級の生まれで、聖地マリージョアで暮らしていたが、「人間に貴賤などない」と信じる父ドンキホーテ・ホーミングがこの立場を返上したことで生活が一変。奴隷同然の立場で苦しんできた者たちから「天竜人でないなら遠慮はいらない」と激烈な悪意と暴力を受け、自ら父を殺してマリージョアへの帰還を願う。天竜人たちからこれを受け入れられず、以降は自身が受けたものを上回る悪意と暴力を振るう海賊として名を上げていった。

ドレスローザという国の王であるリクを策略で排除して自身がその座に収まり、自身の出自をも利用して世界政府、世界最強の海賊団「四皇」の一角たるカイドウ、新兵器開発のために非道な実験を繰り返すDr.ベガパンクなど様々な勢力と関わり、力を蓄える。その目的は天竜人、世界政府、そしてかつて自分を虐げた人々など“世界の全て”に復讐することにあった。
物語の主人公であるモンキー・D・ルフィに敗れ、この目論見が明らかとなったことで捕縛され、特殊監獄インペルダウンに叩き込まれる。海賊時代に築いた人脈は未だに健在で、独房の中では手に入らないはずの新聞を取り寄せては、世界の動きを今もなお注視している。

ドンキホーテ・ドフラミンゴのプロフィール・人物像

異名：天夜叉
通称：JOKER（闇の仲買人として）
年齢：39歳 → 41歳
身長：305cm
懸賞金：元3億4000万ベリー
肩書き：元王下七武海、元ドレスローザ王国国王
所属：天竜人 → ドンキホーテ海賊団船長
所属船：ヌマンシア・フラミンゴ号
出身地：赤い土の大陸マリージョア
誕生日：10月23日
星座：てんびん座
血液型：X型
好きな食べ物：ロブスター
嫌いな食べ物：バーベキュー（嫌な思い出があるから）
家族：父（ドンキホーテ・ホーミング）、母（名称不明）、弟（コラソン／ドンキホーテ・ロシナンテ）

CV：田中秀幸、半場友恵（幼少期）

苛烈にして残酷、敵ばかりか失敗した部下に対しても容赦のない制裁を加える狂暴な人物。サングラスとアロハシャツ、羽毛を備えた上着がトレードマークである。“身内”と認識する者に対しては情を見せ、弟のロシナンテに裏切られた時は「家族を2度も殺さなければならないのか」と苦悩していた。
特権階級の生まれということもあり、強烈な選民思想の持ち主だが、現在の人格は天竜人としての立場を失って以降に浴びた悪意と暴力による影響が大きい。最終的な目的が「自分を否定した世界を破滅させる」ことにあり、それを果たした先のことをまったく考えていなかった点から、破滅願望的な思想の持ち主であることがうかがえる。

父の下を離れて以降は、現在のドンキホーテ海賊団の幹部となる者たちによって育てられたが、彼らからもその尊大な性格を矯正されることがなかったため異常なまでにプライドが高く、己の意のままにならない事態を前にすると怒りを露わにする。一方で保身のための工作に余念がなく、狡猾ながらどこか小物めいた一面も持つ。
バーベキューが嫌いなのは、かつて父や弟と共に吊るされて火炙りにされた経験があるためである。

ドンキホーテ・ドフラミンゴの能力・必殺技

ドンキホーテ・ドフラミンゴは悪魔の実「イトイトの実」の能力者であり、その能力を使ったたくさんの技を持っている。「イトイトの実」という名前にちなんでか、技の多くは「～糸（～イト）」という名前だ。
ドフラミンゴの悪魔の実の能力は覚醒段階に至っている。超人系悪魔の実の能力者の能力は基本的に自分以外に何かしら影響をもたらすことはないが、覚醒段階に至ると他のものにも影響を与えるようになる。ドフラミンゴの悪魔の実「イトイトの実」の能力は覚醒段階になると、周囲の建物などの無生物も糸に変えることができるようになる。そのためドフラミンゴが覚醒状態で放つ技は、周囲を巻き込む大規模なものが多い。

ドンキホーテ・ドフラミンゴ（ONE PIECE）の能力・必殺技まとめ - RENOTE [リノート]

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ドンキホーテ・ドフラミンゴとは、海賊漫画『ONE PIECE』（ワンピース）の登場人物。ドンキホーテ海賊団（ファミリー）船長。元天竜人という異色の経歴を持ち、王下七武海の一角を担っていた。新世界にあるドレスローザ王国の国王もしていたが、主人公モンキー・D・ルフィ達により、裏で行っていた悪行の数々が露見。ルフィに敗れた後、海軍に逮捕され、大監獄インペルダウンに収容された。悪魔の実「イトイトの実」の能力者で、その実力は覚醒段階に至っている。ドレスローザでの戦いでは様々な技でルフィ達を苦しめた。

ドンキホーテ・ドフラミンゴの来歴・活躍

マリージョアとの因縁

世界最高の特権階級である天竜人の子として生まれ、弟のロシナンテと共に意のままにならないことなどない幼少期を過ごす。しかし彼らの父であるホーミングは「人間に貴賤などない」という高潔な思想の持ち主で、我が子が天竜人の思想に毒されるのを避けるため、その地位を返上して家族と共にマリージョアを去る。
しかしそこで彼らを待っていたのは、天竜人の横暴によって迫害を受けていた人々による悪意と暴力の嵐だった。拷問同然の日々の中で母は死に、父は理想を捨ててマリージョアへの帰還を願うも叶わず、ドフラミンゴは親を見限って独自の行動を始める。

幼い子供に1人で生きていく力があるわけもなく行き倒れるが、後にドンキホーテ海賊団の幹部となるヴェルゴやトレーボルと出会い、その苛烈にして傲慢な気質と元天竜人という出自を評価されて保護され、イトイトの実を与えられる。回復した後にホーミングの下へと向かい、自らの手でこれを殺し、その亡骸を手土産にしてマリージョアに赴き天竜人への復帰を乞う。
しかしこれは聞き入られず、そればかりか“マリージョアの重大な秘密”を知ってしまったことで命を狙われる。からくも逃げ延びてヴェルゴたちと合流し、彼らから「世界に否定され、それでもなお生き延びた逸材」、「いずれとんでもない大悪党になる」と期待され、甘やかされつつも海賊となるべく鍛え上げられる。

ドンキホーテ海賊団の結成

成人する頃にはヴェルゴたちを超える猛者として成長しており、自身を中心としてドンキホーテ海賊団を結成。生き別れていたロシナンテとも、この頃に再会する。ヴェルゴはスパイとして海軍に送り込み、唯一残った血族であるロシナンテと子供の頃から育ててくれたトレーボルたちを大幹部に据え、彼らに対しては特に信頼を寄せていた。
しかしロシナンテはホーミングに似て高潔な意志の持ち主で、海軍のスパイとしてドフラミンゴに接触しており、「父を殺し、己の意のままにならないというだけで簡単に人を殺す兄をこのままにはしておけない」と考えて彼を捕らえる計画を進める。この企みは結局は見抜かれ、「2度も家族を殺さなければならないのか」と苦悩しながらもロシナンテを始末する。この時ロシナンテは、後に新進気鋭の海賊として名を馳せるトラファルガー・ローの命を救っており、以後ローは恩人であるロシナンテの仇としてドフラミンゴを付け狙う。

ドンキホーテ海賊団の拡大に伴い、しっかりした拠点が必要だと考えたドフラミンゴは、ドレスローザ王国に目を付ける。国王のリクを寄生糸で操って戦争犯罪者に仕立て、これを討つ名目で王国に突入。国民に対しては「救国の英雄」という立場で、首尾よく同国の新たな王となる。
これらの活躍から世界政府にその実力を評価され、首輪をつけておく意味も含めて王下七武海にスカウトされる。これを引き受け、さらに四皇カイドウと接触。非道な実験を繰り返す科学者Dr.ベガパンクを紹介し、彼の作る新兵器を自分の立場を利用して極秘裏に仲介する話を取り付ける。さらに人身売買などの非合法な活動で、巨万の富を集めていく。その最終的な目標は、自分を否定した世界の全てに復讐を果たすことにあった。

マリンフォード頂上戦争

四皇の一角である白ひげことエドワード・ニューゲートの幹部が海軍の捕虜となり、公開処刑されることが決定する。白ひげがこれを取り返しに海軍本部マリンフォードへと乗り込んでくることが予想されたため、迎え撃つための戦力として王下七武海にも召集が掛けられる。
これに応じてマリンフォードに向かい、予想通りに現れた白ひげ海賊団を相手に、海軍と共に奮戦。しかし真面目に白ひげ海賊団だけを相手にしていたわけではなく、海軍の兵士を寄生糸で操って同士討ちさせるなど、好き勝手に振る舞っていた。

この際、元王下七武海のサー・クロコダイルが白ひげの側に加担しており、戦場でこれを散々にからかっている。ドフラミンゴはクロコダイルの実力と才知を評価しており、自分の下に来るようにも誘っているが、海賊としての高みを目指すクロコダイルからはあっさりと断られている。
マリンフォード頂上戦争は様々な勢力入り乱れる有り様となり、混沌を極めた末に双方に多大な損害を生み出すも、最終的には白ひげ側の敗北に終わる。その後、世界政府からの依頼を受け、この時共に戦った王下七武海のゲッコー・モリアを始末しに向かう。仕留め損ねるもモリアは大きなダメージを負い、その後長く療養と潜伏の日々を送ることとなった。

パンクハザードの争乱

マリンフォード頂上戦争から2年後、ロシナンテの仇を討つために地道な活動を続けていたローが、Dr.ベガパンクの研究所があるパンクハザードで行動を起こす。事前にドンキホーテ海賊団の一員となった上で、この地で同盟を組んだルフィ率いる麦わら海賊団らと共に、Dr.ベガパンクの研究を続行不可能な状態に追い込んだのである。
この際にヴェルゴは死亡し、ローは自分の真意を明かした上で「これでお前はカイドウに潰される、今の地位を捨てて逃げるなら海軍がお前を追う」とドフラミンゴを脅迫。その才覚を見込んで期待していたローの裏切りに激高する。

ローの指摘通り、このままでは自分たちはカイドウに攻め滅ぼされると判断し、慌ててパンクハザードへと急行。この時にはすでにローたちは出航していたが、彼らの行方を聞き出そうとその場にいた海軍の将兵に襲い掛かる。
しかしトドメを刺す直前、かつて海軍の最高戦力として活躍した元大将クザンがこの場に現れる。クザンと直接戦えば自分も無事では済まないと考え、ローたちの行方について聞き出すことを諦めて引き上げていく。

野望の終焉

カイドウへの対応に動き回る中、ドレスローザにルフィたち麦わら海賊団が上陸。ローもここに合流し、ドフラミンゴ討伐の準備を進めていく。これを察知し、謀略を駆使して彼らを追い詰めていく。
しかし裏切りの発覚したローを執拗に狙ったことが仇となり、世界政府打倒を目指す革命軍や横暴な政策に不満を溜めていたドレスローザの国民がルフィたちに協力。状況を一気に引っ繰り返され、一転して窮地に陥る。

この騒ぎが外部に知られれば破滅は避けられないと考えたドフラミンゴは、「鳥カゴ」を発動してドレスローザにいる全ての人間を抹殺することを企てる。しかしこれは海軍までをもルフィたちに協力させる結果となり、激闘の末に敗北。ドンキホーテ海賊団も壊滅し、築き上げた全てを失うこととなった。
その後は海軍に捕らえられ、特殊監獄インペルダウンに収監。それでもなお不敵な態度を崩さず、どのようなツテを利用してか監獄の中では手に入らないはずの新聞を取り寄せ、世界の情勢に注目し続けている。

ドンキホーテ・ドフラミンゴの関連人物・キャラクター

ドンキホーテ・ホーミング

実父。天竜人として生まれ育つも、その特権を異常なものとして捉え、「自分たちは人間であり、天竜人だからといってそうでない者を差別するのは間違っている」との高潔な思想を持っていた。
幼いドフラミンゴが天竜人の悪しき思想に染まっていくのを見ていられず、家族と共に特権を捨ててマリージョアを立ち去る。そこで“天竜人に虐げられた人々”から「元天竜人ならどれだけ怒りと恨みをぶつけても罰せられない」と容赦のない悪意と暴力を浴びて、自身の判断が甘かったことを痛感する。最後はドフラミンゴによって殺された。

ドンキホーテ・ホーミング（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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ドンキホーテ・ホーミングとは漫画『ONE PIECE』に登場するキャラクターであり、ドンキホーテ・ドフラミンゴ及びロシナンテの実の父親である。天竜人だったが、妻と共に「人間らしい暮らし」を望んで身分を示すICチップを返却し、世界政府非加盟国に移住した。だが横暴な天竜人のふるまいに深い恨みを抱く人々から苛烈な暴行や差別を受ける。妻は病死し、その死から2年後自身もドフラミンゴから銃を向けられる。死の間際彼は「私が父親でごめんな」と二人の息子に謝罪した。

コラソン／ドンキホーテ・ロシナンテ