ボア・ハンコック（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

覇気とは、人間の持つ意志の力を用いた戦闘技術である。全部で「覇王色」、「武装色」、「見聞色」の3種が存在しており、覇王色のみ先天的な才能が必要とされている。
ハンコックは100万人に1人ともいわれる覇王色の覇気の使い手で、さらに武装色と見聞色の覇気も自在に使いこなしている。

ボア・ハンコックの来歴・活躍

屈辱の過去

女性ばかりが暮らすアマゾン・リリーという国に生まれる。しかし12歳の頃、妹たちと共に人買いに連れ去られ、世界政府公認の特権階級である天竜人の奴隷にされる。背中に奴隷であることの証拠である“天駆ける竜の蹄”の烙印を施されるなど、屈辱と絶望の日々を送る。また、この頃に天竜人の戯れでメロメロの実を食わされ、その能力者となる。
4年後、奴隷の救済を掲げて仲間たちと共に世界政府と戦っていたフィッシャー・タイガーにより解放される。レイリーやその知己たちの援助でアマゾン・リリーに帰還し、彼らに深く感謝する一方、「2度と誰にも支配されたくない」との強烈な思いを抱く。

新たなる女王

アマゾン・リリーに帰還した後はメロメロの実の能力も相まって戦士として頭角を現し、強い者をこそ貴ぶ同国の風習に従い新たな女王となる。同時に国の最高戦力である九蛇海賊団の長にも就任し、海の向こうにまでその名を轟かせていく。海賊としての名声が広まるにつれて世界政府からも注目されるようになり、彼らの子飼いとなる代わりに様々な特権を得られる王下七武海への参加を要請され、これを受け入れる。
奴隷だったことはあまりにも深い心的外傷として刻まれており、その証拠となる背中の烙印は「魔獣ゴルゴンの呪いが刻まれており、見た人間は石になって死ぬ」と周囲に伝えていた。

ルフィとの出会い

海賊王を目指して仲間と共に冒険していたルフィは、ある日敵との戦いで仲間とはぐれ、単身アマゾン・リリーへとやってくる。男子禁制のこの国へとやってきたルフィを女王として殺そうとするが、彼の自由奔放な精神、仲間のためなら誇りを投げ捨てる情の深さ、何より自分たち姉妹の苦悩の証である背中の烙印を見るなり無言でこれを庇う度量を見てすっかり惚れ込み、客人として持て成すようになる。
短い交流の中でルフィへの想いをさらに募らせ、異性として愛するようになっていく。その境遇や立場から恋愛経験がまったく無く、自分の心境の変化に戸惑いつつ、ルフィとの結婚を夢見るまでに至る。

当初仲間との合流を目指していたルフィだったが、義兄のポートガス・D・エースが海軍に捕まり公開処刑されると聞いて、これを助けたいと考える。ハンコックはこれに協力し、エースが囚われている特殊監獄インペルダウンへの潜入工作に加担する。一方で自身は世界政府の要請に応じ、エースの処刑が行われる海軍本部マリンフォードへと向かう。

マリンフォード頂上戦争

タッチの差でエースはマリンフォードへと護送されてしまい、ルフィの潜入は無駄足に終わる。マリンフォードで一足早くエースと対面することとなったハンコックだったが、処刑が始まる寸前になって彼の仲間の海賊団がここを襲撃。エースを救うべく、海軍と王下七武海に猛然と攻撃を仕掛ける。
これを適当にあしらう中、インペルダウンから取って返してルフィが戦場に到着。戦場の混乱の中、彼を助けてエースの下へと導いていく。

しかし海軍の卑劣な策略によってエースは死亡し、ルフィも重傷を負って倒れる。それでもルフィの仲間たちと済し崩し的に連携し、ルフィを戦場から離脱させることに成功する。
その後治療のために改めてルフィをアマゾン・リリーへと招待し、「もう2度と仲間を失いたくない」と鍛錬に励む彼を見守る。2年後、再び旅立つルフィを仲間たちとの再集結の場であるシャボンディ諸島まで送り届けた。

王下七武海の廃止

ルフィは仲間たちと共に快進撃を続けていき、その話を聞いては悶える日々を送る。しかし王下七武海に所属する海賊たちが相次いで国家存亡レベルの事件を起こしたことでその廃止論が取り沙汰されるようになり、世界政府がついにこれを承認。公然とその存在を受け入れられた海賊から一転、お尋ね者となってしまう。
かつてルフィと共に旅をしたこともある海軍大佐コビーがハンコックを捕縛しようと部下と共にアマゾン・リリーへと攻め込んだ時、四皇の一角を占めるティーチもハンコックを自身の黒ひげ海賊団に加えようとここに乱入。三つ巴の死闘が繰り広げられる。

ハンコックはここでも大暴れし、海軍と黒ひげ海賊団の戦力の大半を石化させるほどの力を見せつけるも、悪魔の実の能力を中和する力を持つティーチによってついに取り押さえられる。ティーチはハンコックの能力を「男なら防ぐことのできない技」と強く警戒し、手を離せば反撃で自分も石にされると判断。そのまま殺そうとする。
しかしここにレイリーが駆け付け、ハンコックに石化させた海兵や海賊たちを元に戻させる代わりにコビーとティーチには退くよう持ちかける。互いに戦力の大半を失う大損害を受けていた両者は部下たちの命には代えられないとこれを受け入れ、アマゾン・リリーから撤退していく。

侵略者たちは一時撤退しただけで、体勢を立て直せばまたやってくる可能性が大だった。妹たちと共に対策を練る中、ハンコックは「こうなったらもうルフィに嫁ぎたい」と考えるのだった。

ボア・ハンコックの関連人物・キャラクター

モンキー・D・ルフィ

海賊王を目指す新進気鋭の海賊。仲間たちと共に旅を続けていたが、敵との戦いの中ではぐれてしまい、単身アマゾン・リリーへとやってきた。
当初は男子禁制の掟を破った罪人として殺そうとするが、やがてその人柄に惚れ込んで熱烈に愛するようになる。ルフィの側もいろいろと協力してくれるハンコックに感謝しているらしく、人の（特に女性の）名前を覚えるのが苦手な彼が珍しくきちんと名前で呼ぶ人物である。

モンキー・D・ルフィ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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モンキー・D・ルフィとは、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE』の登場人物であり、主人公。左目の下にある傷と麦わら帽子がトレードマーク。「麦わらのルフィ」という異名を持つ。悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者で、全身が伸び縮みするゴム人間である。
海賊王ゴール・D・ロジャーが残した「ひとつなぎの財宝（ワンピース）」を手に入れて海賊王になるという夢を叶えるために17歳で海に出た。そして愉快な仲間達と共に大海原を冒険するのだった。

ボア・サンダーソニア

上の妹。ヘビヘビの実モデル“アナコンダ”の能力者。文字通り蛇のような外見の持ち主だが、これは生来のもの。
妹のマリーゴールドも含めて奴隷にされて以来、3人で力を合わせて様々な困難を乗り越えてきた。ハンコックとはあまり似ていないが、姉妹の絆は強い。