82年生まれ、キム・ジヨン(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『82年生まれ、キム・ジヨン』とは、2019年に韓国で公開されたヒューマンドラマ系映画作品。韓国では、公開初登場1位を獲得。1982年生まれの主婦ジヨンの学生時代から結婚、育児を通した日々の生活の中で女性であるが故に受ける差別や生きづらさが描かれている。優しい夫と愛娘と幸せな結婚生活を送っているはずが、ジヨンが感じる違和感が気づかないうちに心を蝕んでいく。ジヨンの心情に多くの女性が共感し、大ヒットした。原作は韓国で130万部を発行、日本でもベストセラーとなった。

塾の帰りのバスで、男子学生に言い寄られるが、父親に隙があるからだと逆に叱られ、父親に反発心を持つ。

12歳のジヨン(演:キム・ハヨン)

ジヨンの12歳の頃。母親を手伝うと笑顔で言う明るく素直な女の子。

14歳のウニョン(演:イ・ナユン)

ジヨンの姉の少女時代。自立心が高い。

チェ・ソヨン医師(演:キム・ジョンヨン)

ジヨンが通う精神科の医師。夫デヒョンの話を親身になって聞いてくれ、女性の立場からもジヨンに寄り添ってくれる。

ヨンホの母親(演:チェ・ヒジン)

ジヨンの娘アヨンの友達ヨンホの母。

果物店の娘(演:ウ・ドイム)

町の果物店の店員。

広告主の男性社員(演:イ・ヘウン)

広告主の男性社員。

スビンの母親(演:キム・グニ)

ジヨンの娘アヨンの友達スビンの母。

過去のスカーフの女 (演:ヨム・ヘラン)

ジヨンが高校生の時にバスで帰宅途中、同じ塾の男の子につきまとわれていることに気付き、携帯電話を貸してくれた上に、バスを降りてジヨンに声をかけて助けてくれた優しい女性。

『82年生まれ、キム・ジヨン』の用語

韓国の育児休暇制度

娘のアヨンを抱きながら家事をするジヨン

韓国で育児休業制度が導入されたのは1987年。導入当初は1歳未満の乳児を持つ女性だけが対象の制度だった。1995年の法改正で、女性だけではなく男性も育休を取れるようになる。さらに2001年の改正で、育児休暇の期間が延長され、給付金も支給されるようになった。日本と同じく制度が導入されても、韓国でも制度を利用する男性は少なかった。2014年の法改正で法律の名称が「父母育児休業制度」に変更され、男性の利用がようやく増えはじめるようになった。育児休暇制度は整ってきたものの、韓国ではまだ男尊女卑の風習が強く、会社での休暇取得よりも、親族からの反発などで取得をしない夫婦も多い。

韓国の男尊女卑の考え

haru_st6
haru_st6
@haru_st6

Related Articles関連記事

新感染 ファイナル・エクスプレス(Train to Busan)のネタバレ解説・考察まとめ

新感染 ファイナル・エクスプレス(Train to Busan)のネタバレ解説・考察まとめ

『新感染 ファイナル・エクスプレス』とは、韓国のゾンビ映画である。監督は、アニメーション監督であるヨン・サンホ。高速鉄道の中でゾンビのパンデミックが起き、そこに居合わせた人々の人間関係を描いた作品である。韓国では2016年、日本では2017年に公開され、数々の賞を受賞。車内という閉ざされた場所でパンデミックが起こる恐怖と、親しい人間がゾンビに感染することで変化していく感動的な人間関係が話題を呼んだ作品である。

Read Article

保健教師アン・ウニョン(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

保健教師アン・ウニョン(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『保健教師アン・ウニョン』とは韓国のホラーファンタジードラマである。作家チョン・セランの「保健室のアン・ウニョン先生」がNetflixオリジナル作品として映像化され、2020年9月25日より配信されている。人間の欲望から生み出される「ゼリー」が見える保健教師のアン・ウニョン。おもちゃの剣とBB銃で、人間に悪影響を及ぼすゼリーと戦う。ウニョンは、漢文教師のホン・インピョとともにゼリーが引き起こす問題に立ち向かっていく。

Read Article

トッケビ~君がくれた愛しい日々~(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

トッケビ~君がくれた愛しい日々~(韓国ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』とは、2016年から2017年に韓国で放送されたテレビドラマ。不滅の命を生き続けている「トッケビ」が、不滅の命を終わらせることの出来る少女ウンタクと出会い、繰り広げられるラブロマンスを描いている。映画のようなスケール感が話題となり、主要ドラマ賞を総なめにした作品。

Read Article

韓国・韓流ドラマの主題歌・挿入歌・OSTまとめ

韓国・韓流ドラマの主題歌・挿入歌・OSTまとめ

韓国・韓流ドラマとは、韓国で制作されたテレビドラマである。「韓ドラ」とも呼ばれ、日本では2003年に放送された『冬のソナタ』が一世を風靡して以来、根強い人気を誇っている。1話につき1時間以上の見ごたえのあるストーリーや斬新な演出も人気の理由として挙げられるが、中でも注目されるのが「OST」と呼ばれるサウンドトラックである。K-POPアイドルや歌手が担当する主題歌は、特に話題となることが多い。

Read Article

目次 - Contents