トッケビ~君がくれた愛しい日々~(韓国ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』とは、2016年から2017年に韓国で放送されたテレビドラマ。不滅の命を生き続けている「トッケビ」が、不滅の命を終わらせることの出来る少女ウンタクと出会い、繰り広げられるラブロマンスを描いている。映画のようなスケール感が話題となり、主要ドラマ賞を総なめにした作品。

『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』の概要

『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』とは、2016年12月2日から2017年1月21日まで、韓国のケーブルテレビtvNで放送されたテレビドラマ。tvNの開局10周年特別企画として制作されている。制作したのは、tvNのドラマを多く制作しているドラマ制作会社「STUDIO DRAGON」。脚本は『太陽の末裔 Love Under The Sun』や『シークレット・ガーデン』などのヒット作を世に送り出してきたキム・ウンスク。演出は同じく『太陽の末裔 Love Under The Sun』の演出を手掛けたイ・ウンボクが担当している。

「不滅の命」を終わらせたいと願う「トッケビ」と、唯一それを叶えることが出来る存在「トッケビの花嫁」である女子高生チ・ウンタクのラブストーリーを描いた本作。900年もの間命を終わらせることを望んでいたトッケビだが、それを叶えられるウンタクに出会い恋をしたことで、「生きたい」と願うようになる。ヒットメーカーと呼ばれるキム・ウンスクが脚本を手掛けたこともあり、放送開始前から注目度の高かった作品。ファンタジーらしい映像美と映画のようなスケール感から、放送回を重ねるごとに視聴率が上昇した。

2017年の百想芸術大賞では、TV部門大賞と男性最優秀演技賞を受賞。その他にも、「KOREA DRAMA AWARDS」や「ケーブル放送大賞」などで、作品賞や大賞を受賞している。また各話ごとに異なる挿入歌が使用されたことも注目を浴びた。その中でも特にAileeの「初雪のように君を訪れる」は音楽配信サイトで年間チャート1位を獲得するほどのヒットとなった。

『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』のあらすじ・ストーリー

トッケビとウンタクの出会い

高麗時代の武臣キム・シンは、若き王の嫉妬により謀反の汚名を着せられ処刑された。神により「不滅の命」を得たキム・シンは「トッケビ」となり、それから900年もの間、身分を変えながら様々な地で生活をしていた。「不滅の命」を終わらせる唯一の方法は、「トッケビの花嫁」と呼ばれる存在に、胸に刺さった剣を抜いてもらうこと。キム・シンは「不滅の命」を終わらせるため、「トッケビの花嫁」を探している。

一方、幼い頃に母親を亡くした女子高生チ・ウンタクは、意地悪な叔母とその子どもたちにいじめられながら惨めな生活を送っていた。幼い頃から幽霊が見える体質で、日々話しかけてくる幽霊たちにもうんざりしている。実は以前、キム・シンがウンタクを妊娠中のウンタクの母を交通事故から救ったことで、幽霊が見える体質になったのだ。

↑ウンタク(左)が浜辺で一人誕生日を祝っていたところ、ロウソクを吹き消すと、目の前にキム・シン(右)が現れた

幽霊たちに「トッケビの花嫁」だと言われてきたウンタクは、浜辺にてひとりぼっちで自分の誕生日を祝っていた。ケーキのロウソクを吹き消した瞬間、目の前にキム・シンが現れる。キム・シンは去ってしまうが、ウンタクは火を吹き消すと「トッケビ」を呼び出せることに気づく。ウンタクのことを鬱陶しがるキム・シンに対し、ウンタクは、自分が「トッケビの花嫁」だということを主張する。自分が探し続けた存在の突然の登場に、キム・シンはウンタクが「トッケビの花嫁」だと信じられない。

ある日、キム・シンはドアを使ってカナダに瞬間移動しようとしたところ、自分しか使えないその能力をウンタクも使えることを知る。初めての瞬間移動に、「トッケビ」の力のすごさに驚いたウンタクは、「おじさんと結婚する」と無邪気に笑うのだった。

惹かれあう2人

瞬間移動出来たことに、ウンタクが「トッケビの花嫁」ではないか、と思い始めたキム・シン。数日後、その考えを決定付ける出来事が起こる。代々キム・シンに仕える一族の末裔であるドクファが、キム・シンの家を賃貸に出してしまったことにより、キム・シンの家には死神が住み着いていた。その死神と家にいたところ、これまで鳴ったことの無い呼び鈴が鳴る。

驚いて外に出てみると、そこにはウンタクの姿があった。さらには、「トッケビの花嫁」しか抜くことが出来ない、キム・シンの胸に刺さる剣が見えていると言う。キム・シンは、ウンタクに剣が見えていることを知り、「トッケビの花嫁」であることに確信を持つ。長い間望んでいたにも関わらず、死期が近いことを知り動揺するキム・シン。剣が見えていたのにこれまで言わなかった理由をウンタクに問うと、「口に出すとおじさんが消えてしまいそうで」とウンタクは答える。自分に懐いてくれるウンタクにキム・シンは惹かれていくのだった。

叔母が家を売り払ったせいで、住む家が無くなったウンタクに、キム・シンは自分の家に住むことを提案する。提案を受け入れたウンタクは、キム・シン、死神と共同生活を送ることとなった。剣を抜くと自分が死ぬことを知ると、ウンタクが剣を抜いてくれないのではないかと考えたキム・シンは、「剣を抜くことで自分はもっと素敵になれる」と嘘をついた。キム・シンはウンタクに毎日剣を抜くよう迫るが、ウンタクはなかなか剣を抜こうとしない。そんな日々を送るうちにウンタクへの想いは日に日に膨らんでいく。

一方、死神は街の露店でとある指輪を見つける。導かれるようにその指輪を手にしようとした瞬間、もう1人、指輪を手にとろうとする人物がいた。ウンタクがアルバイトをするチキン店のオーナー、サニーだ。死神は過去の記憶を失っており、自分が生前どんな人物だったか覚えていない。しかし、サニーの顔を見た瞬間、なぜか自然と涙が流れてしまう。そのことに驚く死神だったが、突然泣かれたサニーも死神のことを不審に思い、その場を離れてしまう。

ある日、またカナダを訪れたキム・シンとウンタク。そこで突然キム・シンの脳裏に10年後の未来が見える。10年後のウンタクが自分と違う男性と良い雰囲気であることを知ったキム・シンは、ウンタクの元から早く消えるべきだという思いを強める。そして、これまでより強く、剣を抜くことをウンタクに迫るのだった。その様子を不審に感じたウンタクは、キム・シンから過去を聞き出す。900年前の出来事を知ったウンタクは、剣を抜くことを決意。キム・シンが望んだ最期の場所であるそば畑に向かう。

↑そば畑でキム・シン(左)にキスをするウンタク(右)

しかし、いざ剣を抜こうとすると、ウンタクは剣をつかむことが出来なかった。困ったウンタクは、おとぎ話のようにキスをすれば剣がつかめるのではと思いつき、キム・シンにキスをする。しかし、結局剣を抜くことはできなかった。キム・シンは、別れを告げたはずの死神とドクファのもとに帰ってきてしまう。

別の日には、先日全く掴むことが出来なかった剣を掴むことが出来た。しかし、キム・シンは剣を抜こうとするウンタクを反射的に跳ね飛ばしてしまう。危うくウンタクに大怪我をさせてしまいそうになるなど、剣を抜くことを試みるがうまくいかない。そんなある日、キム・シンは、ウンタクが交通事故により死んでしまう未来を見てしまう。放っておくことの出来ないキム・シンは、未来を変えてウンタクを事故から救う。しかし本来、未来を変えることは許されないことである。キム・シンは、神から早く無に帰すよう警告を受ける。

ウンタクは、死神から剣を抜くとキム・シンは死んでしまう、という真実を聞かされる。それを知ったウンタクは、自分が近くにいることでキム・シンが死んでしまうことを恐れ、家を出ていく。遠くはなれたスキー場で働き始めたウンタクだが、倉庫で事故に遭い、またもキム・シンに助けられることとなる。改めてキム・シンへの想いを認識したウンタクは、キム・シン、死神が暮らす家へと戻るのだった。

過去の因縁

一方、死神はサニーのことが気になっていた。しかし名前のない死神は名乗ることも、自分が死神であることも明かすことができない。サニーも死神のことが気になるが、何かを隠している様子の死神の事情を察し、距離を置いている。サニーに出会って涙が流れたこと、またキム・シンの妹の肖像画を見た時も同様に涙が出てきたことなどが気がかりな死神は、キム・シンに妹のことを尋ねた。

するとキム・シンは、自分の妹は王ワン・ヨに嫁いだが、パク・チュンホンという側近から嘘を吹き込まれた王により殺されたことを語った。そして驚いたことに、サニーがキム・シンの妹の生まれ変わりだという。死神は記憶を失っていたが、キム・シンとサニーの過去を知り、自分がワン・ヨである可能性が高いと思い始める。死神の力を使い、前世の記憶がないサニーに前世を思い出させた死神は、サニーから自分がワン・ヨであることを知らされるのであった。

そしてある日、いつものようにウンタクが幽霊たちと話していると、ベテラン幽霊として気味の悪い幽霊を紹介される。その幽霊の正体はパク・チュンホン。ウンタクに接近しようとするが、キム・シンはそれを知り、チュンホンと対峙する。しかし、死神の前世がワン・ヨであることを知らされ動揺してしまう。死神が妹と自分を死に追いやった本人だということを知り、家を出ていくキム・シンだったが、今は親友であり心の底から憎むことは出来なかった。

↑胸の剣が抜かれ消滅する直前のキム・シン

同時に、チュンホンの狙いがサニーであることを知ったキム・シンは、自らの胸に刺さる剣を使ってチュンホンを葬ることを決心する。チュンホンが憑依したウンタクの手を使い、剣を引き抜いたキム・シンはチュンホンを葬ることに成功。しかし、ウンタクの意識が戻ったときにはキム・シンは消えてなくなろうとしていた。目の前から消えてしまったキム・シンのことを忘れないために、ウンタクは「あなたの名前はキム・シン。あなたのことを忘れない。私はあなたの花嫁」と書き留めるのだった。

9年後の再会

9年後。ウンタクは念願だったラジオプロデューサーになっていた。キム・シンは消滅して以来、どこでもない虚無の世界を彷徨っていた。ウンタクは「何か大事なことを忘れている」という思いに日々駆られながら過ごしている。初雪の日、自分の誕生日を祝うためにロウソクの火を吹き消す。すると、以前交わした「初雪の日の召喚に応じる」という契約によって、武士の姿をしたキム・シンはウンタクの元へ再び召喚された。しかし、ウンタクはキム・シンのことを覚えていない。ウンタクだけではなく、すべての人がキム・シンのことを忘れていたが、死神だけ記憶が残っていた。改めて過去について謝罪する死神を許すキム・シン。

ウンタクは記憶を失っていたが、目の前に現れた男性が、メモ帳に書いてある「キム・シン」なのではないかと考える。失われた記憶を取り戻すため、ウンタクは手がかりがありそうなカナダへ向かう。こっそりついて来たキム・シンとカナダで遭遇したウンタクは、行動を共にする。レストランに入ったキム・シンは、9年前に見た未来の光景と同じ状況であることに気づく。9年前、ウンタクと良い雰囲気だと思った男性は、なんと自分だったのだ。

外を1人で歩いていたウンタクは、何か思い出せそうで思い出せない。しかし、落ちてきた楓の葉を掴んだ瞬間、すべての記憶がよみがえる。ウンタクはキム・シンを呼び出すため、キャンドルの火を吹き消した。すると、目の前にはキム・シンの姿があった。2人は再会を喜びキスをする。

一方、死神はサニーのことがずっと気になっていた。以前、死神はサニーの記憶から自分を消していたので、サニーと会うことは出来ない。ある日、死神がラジオを聞いていると、サニーが書いた手紙が読まれる。その内容は、死神に対し、末永く幸せでいることを願う内容だった。それを聞いた死神は、サニーに記憶が残っていることを知る。サニーは神が憑依した少年と出会ったことで、死神やキム・シンの記憶を残したまま生活していたのだ。

帰国したウンタクとキム・シンは婚約し、結婚式をあげる。幸せの中にいた2人だったが、ある日事故が起きる。ウンタクが車を運転していると、トラックが子どもを乗せたバスに突っ込みそうな場面に遭遇する。自分が車ごとトラックを止めない限りは、大惨事が起きてしまう。そう考えたウンタクは自らを犠牲にし、惨事を食い止めた。

死んだ人が最後の時間を過ごす死神の茶房に、ウンタクがやってくる。そしてキム・シンも駆けつける。「何百年かかっても、必ず生まれ変わってあなたのことを見つける」と言い残し、ウンタクは死後の世界へと旅立ってしまう。

何十年もの歳月が流れた。散歩をしていたキム・シンがふと目をやると、女優になったサニーと刑事になったワン・ヨが撮影をしている。ウンタクが亡くなって30年ほど経った頃、サニーは老人となり病死した。一緒に死後の世界へ向かったサニーと死神は、新たな人生の中で再会していた。

キム・シンはカナダへ向かう。ケベックの墓地で読書をしていると、そこに韓国人の女子高生が現れる。名前は「パク・ソミン」となっていたが、紛れもないウンタクの顔だ。ウンタクは「おじさん、私が誰か分かる?」と聞く。そしてキム・シンは「最初で最後のトッケビの花嫁」と答えた。

『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』の登場人物・キャラクター

主要人物

トッケビ/キム・シン(演:コン・ユ)

吹き替え:諏訪部順一。麗時代の武臣。王の嫉妬により処刑される。神によって「不滅の命」を得て以来、「トッケビ」として900年生き続けている。命を終わらせることが出来る存在「トッケビの花嫁」を探している中で、ウンタクと出会う。「不滅の命」を終わらせることを望んでいたが、ウンタクに恋をし、ウンタクと一緒に生きていきたいと願うようになる。ウンタクのこととなると周りが見えなくなり、ウンタクの憧れの先輩であるテヒに対しては子どものような嫌がらせを行う。

チ・ウンタク(演:キム・ゴウン)

tagawa12219
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@tagawa12219

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