バーソロミュー・くま（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

バーソロミュー・くまの概要

バーソロミュー・くまとは『ONE PIECE』の登場人物で、世界会議（レヴェリー）で撤廃された世界政府公認の海賊「王下七武海」に所属していた人物。超人（パラミシア）系悪魔の実である「ニキュニキュの実」の能力者で、あらゆるものを弾き飛ばすことができる。肉球で弾いた人間を見知らぬ土地へ飛ばしたり、ダメージを体内から弾き出すことも可能。スリラーバーグで麦わらの一味のもとに現れ、一味を一瞬で気絶させたほどの実力者である。その後シャボンディー諸島で麦わらの一味と再会し、前回とは一転して海軍大将黄猿／ボルサリーノの攻撃から窮地を救った。海軍の科学者であるDr.ベガパンクに体を改造されており、マリンフォード頂上決戦以前に自我を失っている。元革命軍幹部及び元ソルベ王国国王であり、世界会議編では天竜人の奴隷となっている。ワノ国編では、革命軍によって奴隷から解放された姿が描かれた。

バッカニア族という絶滅種の血を引いており、そのせいで両親共々天竜人の奴隷にされる。その時のくまは4歳だった。両親が死んだ後も1人奴隷として生きるくまは、ある時西の海（ウエストブルー）にある世界政府非加盟国家ゴッドバレーという国であった天竜人の先住民一掃大会（殺人ゲーム）に放り込まれる。そこで後に革命軍を共に立ち上げるエンポリオ・イワンコフとイワンコフと行動を共にするジニーという少女に出会った。他の奴隷と協力して、くま達はゴッドバレーを脱出。くまとジニーは故郷の南の海（サウスブルー）のソルベ王国で暮らし始める。後にくまはモンキー・ドラゴンとイワンコフと共に革命軍を立ち上げ、ジニーもくまに着いていった。そしてジニーの娘・ボニーを託され、自身の娘としてくまはボニーを育てていくのだった。

バーソロミュー・くまのプロフィール・人物像

誕生日：2月9日
血液型：X型
年齢：45歳→47歳
身長：689㎝
悪魔の実：ニキュニキュの実
懸賞金：元2億9600万ベリー
肩書き：元王下七武海、元ソルベ王国国王
所属：元革命軍幹部
出身：南の国（サウスブルー）ソルベ王国
好物：はちみつ、サーモン
担当声優：堀秀行

多くを語らない無口な性格で、表情の変化も乏しいため何を考えているのかわからない謎多き人物。約7mもの身長があり、手には常に聖書を持っている。また、能力の暴発を防ぐために普段は手袋をしており、くまの耳のついた帽子をかぶっている。政府から麦わらの一味を抹殺するよう命じられていたにもかかわらず、ゾロの頼みを聞き入れ一味に手を出さなかったり、一味を他の土地に飛ばすことで黄猿から逃がしたりと、一味に加担するような行動をとっていたため海軍からは不信感を持たれていた。海軍の科学者であるDr.ベガパンクに体を改造され、頂上決戦の前に自我を持たない完全な人間兵器となる。人間兵器になる以前に、シャボンディ諸島で一味が再集結するまでの2年間麦わらの一味の船であるサウザンド・サニー号を守れるよう、ベガパンクにプログラミングさせていた。

同じ元王下七武海であるゲッコー・モリアには「政府の命令に忠実で不気味」と認知されている。しかし、革命軍幹部のエンポリオ・イワンコフには「政府嫌い」と認知されており、モリアとは全く逆の評価を受けていた。また、王下七武海に加入する前は暴君と呼ばれるほど残虐な行動をとっていたが、革命軍の参謀総長サボからは「あんなに優しいくま」と言われている。サボが思い出すくまは優しく微笑んでいるため、革命軍内では心優しい人物であったことがうかがえる。『ONE PIECE』61巻のSBSでは、「NINOKIN」と書かれた本を持ち、薪を背に担ぎながら歩く幼少期のくまの姿が描かれている。子供時代のくまは、二宮金次郎を彷彿とさせるような風貌である。頭は坊主で服はところどころ破れており、幼少期のくまは貧乏であった可能性が高い。

バーソロミュー・くまの能力

悪魔の実：ニキュニキュの実

バーソロミュー・くまは超人（パラミシア）系悪魔の実である「ニキュニキュの実」の能力者である。「ニキュニキュの実」の能力者は、掌にある肉球であらゆるものを弾き飛ばすことができる。大気をはじくことで、高速移動をすることも可能である。実際に目の当たりにすると、まるで瞬間移動をしたかのように見える。また、人間の疲労や痛みといったダメージを弾き出すことも可能。スリラーバーグでは、モンキー・D・ルフィのダメージを弾き出し、実体化させた。実体化した肉球型のダメージの中に入ると、ダメージがそのまま入った人間に与えられる。人間に対し能力を使うと、その人間をはるか先の地まで飛ばすことができる。シャボンディ諸島では、その能力を使うことで麦わらの一味を救った。また、能力を使う際には、「旅行するならどこに行きたい？」と問いかけることが多い。スリラーバーグで問いかけられたペローナが「呪われた古城」と返答したところ、彼女を望んだ場所と似た土地（シッケアール王国跡地）に飛ばした。

バーソロミュー・くまの必殺技

圧力砲（パッド砲）

大気を弾き衝撃波を発射させる技。衝撃波は物体を貫通するため、さらに後ろのものにまでダメージを与える。

つっぱり圧力砲（つっぱりパッド砲）

足を地面にめり込ませて固定し、目に見えない衝撃波を両手で次々に発射させる技。

熊の衝撃（ウルススショック）

周囲の大気を手の中に包み込み、相手に投げる技。手から解き放たれた大気が元に戻ることですさまじい威力の衝撃波となり、大爆発を起こす。スリラーバーグではこの技を使い、一味を一瞬で気絶させた。

バーソロミュー・くまの来歴・活躍

過去

南の海・ソルベ王国で誕生

47年前、バーソロミュー・くまは、南の海（サウスブルー）のソルベ王国で生まれた。父・クラップと母に祝福され、幸せになるはずだった。しかしくまを取り上げてくれた先生がいる病院に世界政府の手先がおり、くまにバッカニア族の血が流れていることが世界政府にバレてしまった。バッカニア族とは、かつて世界に対して大罪を犯した一族の末裔・絶滅種。くまの父・クラップはそのバッカニア族だったのだ。くまが4歳の時、くま一家は天竜人（世界貴族）の奴隷にされ、過酷な生活を強いられる。そんな生活の中で母は死に、父・クラップも天竜人に殺されてしまった。くまは、自分も死んだほうがいいのではと考えたが、クラップに言われた”耐えて耐えて生き延びろ”という言葉を胸に1人で生き続けることとなった。

ゴッド・バレーでの先住民一掃大会（殺人ゲーム）

両親が死んでからもくまの奴隷生活は続いた。そして38年前のある日、西の海（ウエストブルー）にあるゴッド・バレーという国で天竜人による先住民一掃大会が開かれた。ようは天竜人による人狩りである。ゴッド・バレーは世界政府非加盟国家だったため、今回人狩りの舞台に選ばれてしまったのだ。ゴッド・バレーの国民は狩られる側、ターゲットとなり、天竜人に殺されるのを待つばかり。そしてターゲットは国民だけではなく、問題のある奴隷もだった。くまはその問題のある奴隷の1人としてゴッド・バレーに送られた。そして脱獄した。しかし脱獄は奴隷達の連帯責任になってしまう。そのため同じ奴隷により、捕まってしまう。そんなくまの前に現れたのは、同じ奴隷のエンポリオ・イワンコフという少年とジニーという少女だった。

イワンコフとジニーの作戦に乗り、くまはゴッド・バレーからの脱出作戦に参加する。その中で悪魔の実「ニキュニキュの実」を食べて能力者となった。くまは「ニキュニキュの実」の能力を使って混乱の中500人もの奴隷の命を救い、自身もまたイワンコフやジニーと共にゴッド・バレーから脱出するのだった。