宇宙戦艦ヤマトの旧作とリメイクの違い・相違点まとめ【2199 / 2202】

『宇宙戦艦ヤマト』とは、1974年に読売テレビに制作され、日本テレビ系列で放送されたSFアニメである。謎の宇宙人による侵略により人類滅亡まであと1年という危機に瀕した地球。限られた猶予の中で、人類最後の希望を託された宇宙戦艦ヤマトは往復29万6千光年の旅に発つ。『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品として制作された『宇宙戦艦ヤマト2199』では旧作の矛盾点を解消しており、そのために両者にはさまざまな相違点が存在している。
旧作では、木星の大気を浮遊する大陸として第5話に登場。木星のメタンの大気(海)を一定の軌道で回遊している。将来的には、木星の重力で砕かれて飲み込まれる運命にある。オーストラリア大陸程度の大きさを持ち、密林のような植生が存在する。エネルギー伝導管の修理のためにヤマトが着陸し、アナライザーが「おびただしい水蒸気、メタン67%、炭酸ガス21%」と大気を分析している。
リメイク版ではガミラスが木星に移植したガミラス本星外殻
リメイク(『宇宙戦艦ヤマト2199』)
リメイク版ではガミラスが地球へのガミラスホーミングの試験場としてガミラス本星外殻を移植したものであり、表面には地球を蝕む敵性植物とほぼ同じものが繁殖している。面積は旧作のものとほぼ同程度であり、重力制御によって木星表面に浮かんでいる。また、気温も大気圧も木星表面とは著しく異なり、大気成分はメタン67%、窒素6%、二酸化炭素21%他、アセトアルデヒド、エタノールなどで構成されている。
木星浮遊大陸のガミラス基地の司令
●旧作:美男司令
●リメイク:サレルヤ・ラーレタ
旧作では美男司令
旧作(『宇宙戦艦ヤマト』)
木星浮遊大陸のガミラス基地のいわゆる美男司令。
リメイク版ではサレルヤ・ラーレタ

出典: yamato2199.net
リメイク(『宇宙戦艦ヤマト2199』)
木星浮遊大陸補給基地司令官サレルヤ・ラーレタ
第10話「大宇宙の墓場」
旧作の第13話・第15話に相当
異次元断層へとはまり込んでしまったヤマト。そこは難破した異星の船が無数に浮かぶ大宇宙の墓場だった。そんな中、同様に漂流していたがガミラス艦がヤマトに交信を求めてきた。この空間を脱出するためには、互いの協力が必要だという。
旧作の第13話「急げヤマト!!地球は病んでいる!!」での生身のガミラス人との接触と、旧作の第15話「必死の逃亡!!異次元のヤマト」での異次元断層に落ち込んだヤマトの組み合わせ。スターシアの不思議な力で助けられる展開は削除され、次元断層からの脱出を巡るガミラス艦長との男のドラマになっており、戦記物のような印象となっている。
タイトルは『太陽の女王号シリーズ』から引用

出典: twitter.com
大宇宙の墓場 (ハヤカワ文庫 SF 56 太陽の女王号シリーズ 1)
表紙イラスト松本零士
リメイク版ではアルフレッド・ベスターの傑作小説『我が赴くは星の大海』(別名『虎よ、虎よ!』)をもじって第2話のサブタイトル「我が赴くは星の海原」を命名するような遊びが見られるが、第10話はアンドレ・ノートンの<太陽の女王号>シリーズ『大宇宙の墓場』からそのままサブタイトルにしている。<太陽の女王号>シリーズのイラストを担当したのが松本零士であることと、第10話が松本零士得意の戦記マンガを彷彿とさせることから、センスの光るネーミングとなっている。
デスラー入浴シーン
●旧作:デスラー総統府内にある岩風呂?に入浴(旧13話)
●リメイク:無し。既にリメイク版6話『冥王の落日』のデスラー初登場シーンにて入浴描写あり。
ガミラス人も日本人のように入浴という習慣があるらしい。
ドメル初登場
●旧作:ガミラス星においてルビー戦線から凱旋したドメル将軍がヤマト撃滅の任に就くことを志願。(旧13話)
●リメイク:無し。リメイク版でのドメルの初登場は11話「いつか見た世界」。ガミラス星での勲章授与の描写はリメイク版12話「その果てにあるもの」にて。
ドメルのバラン星ガミラス銀河方面基地赴任
●旧作:ドメラーズⅢ世で降下(旧15話)
●リメイク:無し。リメイク版でのドメルのバラン星基地赴任は第13話「異次元の狼」にて。
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目次 - Contents
- 『宇宙戦艦ヤマト』の概要
- 第1話「イスカンダルの使者」
- 冥王星会戦(海戦)作戦名
- 冥王星会戦(海戦)の目的
- 冥王星会戦参加艦隊(地球側)
- 艦隊旗艦
- 兵装
- イスカンダルの宇宙船
- 火星の古代進と島大介
- イスカンダルからの使者
- イスカンダルからの通信カプセル
- 遊星爆弾
- 「時に西暦2199年…」の有名なナレーション
- 佐渡酒造
- 藤堂平九郎
- リメイク版第1話に登場した旧第1TVシリーズでは登場しない主要キャラクター
- 土方竜(ひじかたりゅう)
- 山南修(やまなみおさむ)
- 芹沢虎鉄(せりざわこてつ)
- 平田一(ひらたはじめ)
- 沈没戦艦大和
- ガミラス人の肌の色
- 旧作では10話までデスラー総統の肌も薄橙色(肌色)
- リメイク版では一等ガミラス臣民と二等ガミラス臣民の肌色に違い
- 第3話「木星圏脱出」
- 木星の浮遊大陸
- 旧作では木星の大気を浮遊する大陸
- リメイク版ではガミラスが木星に移植したガミラス本星外殻
- 木星浮遊大陸のガミラス基地の司令
- 旧作では美男司令
- リメイク版ではサレルヤ・ラーレタ
- 第10話「大宇宙の墓場」
- 旧作の第13話・第15話に相当
- タイトルは『太陽の女王号シリーズ』から引用
- デスラー入浴シーン
- ドメル初登場
- ドメルのバラン星ガミラス銀河方面基地赴任
- 異次元断層
- 異次元断層での敵との遭遇
- ガミラス人捕虜
- ガミラス人捕虜の検査
- ガミラス人を目の前にした古代進の錯乱
- 古代進の中学時代の回想
- ガミラス人捕虜の自殺未遂
- 捕虜からのガミラスに関する情報
- 異次元断層からの脱出
- 共闘したガミラス艦の撃沈
- ガミラス人捕虜の釈放
- 人類滅亡まであと〇日
- ヴァルス・ラング中佐
- 第14話「魔女はささやく」
- 旧作の相当話無しのオリジナルストーリー
- 『魔女はささやく』の元ネタと思われる作品やキャラクター
- 『宇宙戦艦ヤマト 永遠のジュラ編』
- 旧作TV第一シリーズの設定のみの削除ストーリー『23話イローゼ潜入』のガミラス女性兵士イローゼ
- 2010年宇宙の旅ディスカバリー号
- 『2001年宇宙の旅』のボーマンの緊急ハッチ
- 『ウルトラセブン』第43話「第四惑星の悪夢」のオマージュ
- 押井守的魚眼レンズ表現
- 『地球へ』TV版 ミュウの母船シャングリラ
- 『イナズマンF』の敵 デスパー軍団説
- アクエリアス
- 古代の回想
- ミレーネル・リンケ
- 森雪の意味深発言
- 第20話「七色の陽のもとに」
- 旧作の第22話「決戦!!七色星団の攻防戦!!」に相当
- 七色星団
- ドメル艦隊旗艦に座乗するドメルの副官
- 戦闘空母指揮官
- ガミラスドメル艦体によるヤマト発見
- ドメル艦隊・空母一隻の先行単独行動
- ドメル艦隊の第一次攻撃
- ドメル艦隊の第二次攻撃
- 瞬間物質移送器
- ドメル艦隊の第三次攻撃
- ガミラス艦載機の発艦
- 特殊削岩弾(旧作のドリルミサイル)
- 特殊削岩弾(ドリルミサイル)の排除作業
- ガミラス人のヤマト艦内への潜入
- 特殊削岩弾(ドリルミサイル)発射後の重爆撃機の撃墜
- ドメル艦隊バルグレイ(旧作における第1空母)撃沈
- ドメル艦隊戦闘機戦によるゲットー機の撃墜
- ドメル艦隊、第四次攻撃
- 特殊削岩弾(旧作:ドリルミサイル)の起爆装置の解除
- 特殊削岩弾(旧作:ドリルミサイル)の排除
- 旗艦ドメラーズIII世とヤマトの戦闘
- ドメルの最後
- ユリーシャの覚醒
- 人類滅亡まであと〇日