モンキー・D・ドラゴン（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

モンキー・D・ドラゴンの概要

モンキー・D・ドラゴンとは『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物で、世界政府に反旗を翻す革命軍の総司令官。主人公モンキー・D・ルフィの父親であり、海軍本部ガープ中将の息子。世間では誰もがその名を知るほど悪名高い人物であり、「反逆竜」や「世界最悪の犯罪者」と呼ばれている。顔の左半分には赤い刺青があるのが特徴的。初登場話ではスモーカー大佐に捕らわれていたルフィを救い出し、ルフィの船出を後押ししていた。この時点ではなぜルフィを救いだしたのか謎に包まれていたが、後のマリンフォードにおける頂上戦争において元元帥センゴクからドラゴンの息子であると公表され世界中を驚かせた。幼少の間はルフィを気遣う一心から親子であることを隠していた。クールな印象のドラゴンだが、ルフィとの親子関係が発覚した際「得体の知れんボスが血の通った”人間”だったと皆安心した様だ」と冗談を交えるユーモアさも持っている。人相の悪い顔立ちでルフィと親子でありながら顔は全く似ていない。ゴア王国や世界に失望し、いつか世界を変えてみせるという強い信念をもっている。ドラゴンが指揮する革命軍の真の目的について詳細はいまだ明らかにされていない。革命軍ではニコ・ロビンのことを「革命の灯」と呼んでおり、ドラゴン自身もロビンを見つけた時は政府の手から全力で守るように指示を出している。革命軍にとって「歴史の本文（ポーネグリフ）」やそれを解読できるロビンはとても重要な存在なのだと読み取れる。

モンキー・D・ドラゴンのプロフィール・人物像

性別：男
年齢：55歳
誕生日：10月5日
身長：256cm
出身：東の海（イースト・ブルー）ドーン島 ゴア王国
所属：革命軍総司令官
能力：不明
血液型：F型
好きな食べ物： ボカディート（サンドイッチ）

CV：柴田秀勝

モンキー・D・ドラゴンとは『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物で、世界政府に反旗を翻す革命軍の総司令官。主人公モンキー・D・ルフィの父親であり、海軍本部ガープ中将の息子にあたる。体格は256cmと大きく、長い黒髪をオールバックしにした髪型が特徴的。顔の左側には赤い刺青が彫ってあり、服装はスーツの上から黒いマントを羽織ったような恰好をしている。「世界最悪の犯罪者」や「反逆竜」の異名を持つ。しかし、その異名とは裏腹に、戦争で勝利したことを喜ぶ部下に対して「勝利を喜ぶな！！戦争だぞ」と叱る場面も。また、差別や格差により虐げられた人へ救いの手を差し伸べている姿からいかに世間のイメージと食い違っているかを物語っている。ルフィやガープとは違い常に冷静だが、仲間を大切にする人情にあつい性格も持ち合わせている。幹部であるバーソロミュー・くまやエンポリオ・イワンコフもドラゴンの人柄を絶賛している。ウォーターセブンにてガープ中将が口にするまで、ドラゴンの素性どころかフルネームすら知られていなかった。ドラゴンの真の目的については明らかにされておらず、謎の多い存在である。ドラゴンが乗る革命軍の船には船体を囲むように竜がデザインされている。

モンキー・D・ドラゴンの能力

ローグタウンで海軍本部大佐スモーカーからルフィを救出する際、突風が巻き起こっている。また、グレイ・ターミナルの火災から住民を救出した際も炎を吹き飛ばす爆風が起こっており、ドラゴンによるものと思われるが能力については明かされていない。

モンキー・D・ドラゴンの来歴・活躍

過去

自勇軍に所属

主人公モンキー・D・ルフィの父モンキー・D・ドラゴンは、自由のために戦う自勇軍（じゆうぐん）という組織で隊長を務めていた。この自勇軍という組織は革命軍の前身の組織である。詳しい組織形態や思想は不明だが、戦うための組織ではなく、ドラゴン自身も戦いを好まない性格だったという。

ゴール・D・ロジャーの公開処刑

新世界編から24年前。東の海（イーストブルー）のローグタウンにおいて海賊王ゴール・D・ロジャーが公開処刑された。処刑当日、広場には物語時間軸現代の海で名を挙げている海賊達の若き日のそうそうたる顔ぶれが並んでいたという。ドラゴンも公開処刑の場に居合わせ、ロジャーの最後を見届けたひとりである。このときも深緑色のマントを着用していたが、トレードマークである顔の赤い刺青はまだなかった。何のために公開処刑を見に来たのかは謎である。また、その時点で革命軍が存在したかどうかは定かではない。この後息子であるルフィが生まれたことになる。

滅びたオハラにて

新世界編から22年前。西の海（ウエストブルー）の考古学の聖地と呼ばれたオハラという島が、海軍の総戦力を投入した一斉攻撃バスターコールで滅んだ。世界的に有名な考古学者クローバー博士と面識があったドラゴンは、オハラの悲劇を聞き、焼け野原となったオハラを訪れた。そこには世界一の頭脳を持つ天才科学者Dr.ベガパンクもいた。ベガパンクもまたクローバー博士と顔見知りだったという。ドラゴンは、オハラで起きた悲劇の真相を知っていた。クローバー博士達が”空白の100年”に隠された重大な秘密を深く知りすぎたため、世界政府によって滅ぼされたのだ。ドラゴンはその理不尽さに立ち向かうために「革命軍」を起ち上げる。この時「革命軍」の前身として「自勇軍（じゆうぐん）」が存在していたことが明かされ、ドラゴン、エンポリオ・イワンコフ、バーソロミュー・くまが「革命軍」創始のメンバーだったことも描かれた。

グレイターミナルの火災事件

新世界編から12年前。天竜人の視察団がゴア王国を訪問する際、国の汚点を焼き尽くそうと国王グレイ・ターミナルへ火をつけた。その際ドラゴンは、火に囲まれた人々のために逃げ道を作り、革命軍へと迎え入れていたのである。ゴア王国出身のドラゴンは、貴族に生まれてはずかしいと話すサボを見て気持ちを理解するとともにゴア王国への失望感をあらわにするのであった。ドラゴンがゴア王国出身であることを知らないイワンコフは「よくこんな”東の海”の辺境の国にアンテナをはっていたわねェ」と話していた。

サボを救出

新世界編から12年前。ルフィやエースより一足先に自由を求め家を飛び出したサボ。しかし天竜人の視察団がゴア王国を訪問中、サボの船が横切ったことに怒りをあらわにした天竜人のジャルマック聖はサボを船ごと海へ沈めてしまうのである。瀕死の状態で助けを求めるサボを救ったのがドラゴンであった。その時のドラゴンは激しい怒りの表情に満ちていた。その後、記憶喪失となったがゴア王国へは戻りたくないというサボを革命軍に迎え入れたのである。革命軍に入ったサボに稽古をつける様子が描かれている。

偉大なる航路（グランドライン）編

ローグタウンにて

新世界編の2年前。ドラゴンの実子モンキー・D・ルフィが17歳となり、故郷のフーシャ村を旅立った。4人の仲間を迎えてルフィを含めて5人となった麦わら海賊団は、偉大なる航路（グランドライン）に入るために、その入口ローグタウンを訪れる。ローグタウンには、海軍本部大佐のスモーカーがおり、ルフィはモーカ―に目をつけられて捕まってしまう。そこにドラゴンが現れて、ルフィの船出を手助けした。この時、ドラゴンの名前などは出ておらず、またルフィの父親であることも明かされていなかった。