藍染惣右介(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

藍染惣右介(あいぜん そうすけ)とは、『BLEACH』の登場人物で、自らが世界の新たな神となるべく物語の序盤から中期にかけて暗躍した作中最大の悪役。
死神たちの実働部隊である護廷十三隊に所属し、その五番隊の隊長として活躍する一方、裏では今の世界の在り方に疑問と怒りを抱いてこれを作り直す術を求めていた。そのために崩玉という特殊なアイテムを求め、様々な謀略を進め、幾多の人々の命を奪い、あるいは運命を狂わせる。悪役ながら絶大な存在感で物語に君臨し、作中の人物の多くに良くも悪くも強い影響を残した。

滅却師との戦い

志半ばに終わった藍染の野望だが、その爪痕は大きく、護廷十三隊は大きなダメージを受けていた。これを好機と捉えて動き出したのが、1000年前に死神と戦って敗れた滅却師(クインシー)と呼ばれる一族だった。規模においては藍染以上の大軍勢による攻撃で尸魂界は甚大な被害を受け、山本までもが敗死する。
滅却師の長であるユーハバッハは、藍染と同様に「自らが霊王に成り代わる」という方法で世界を作り替えることを目的としていた。総隊長を継いだ護廷十三隊の八番隊隊長享楽春水(きょうらく しゅんすい)は、ユーハバッハの野望を阻止するためにもはや手段は選んでいられないと判断し、無間にて幽閉されていた藍染を拘束したままの状態で牢の外に連れ出す。

そのための手法こそ同じではあったが、藍染とユーハバッハは“作り変えたい世界の在り方”が根本から異なっており、護廷十三隊に利用されることは不服ながらも滅却師と戦うこと自体には藍染も拒否感を示さなかった。完全に解き放つのは危険過ぎるとの判断から拘束されたままではあったが、崩玉と融合したままだった藍染は依然としてすさまじい力を秘めており、鬼道の一撃によって滅却師を薙ぎ払う活躍を見せた。
しかし滅却師の侵攻を完全に阻止することはできず、ついに霊王は排除され、ユーハバッハが世界の新たな覇者となる。霊王という楔を失って崩壊していく世界の中、戦闘の余波で偶然拘束を解かれた藍染は、自身の目指す理想の世界のためにユーハバッハと対峙。その場に駆け付けた一護や恋次と共に戦い、鏡花水月の力で彼らを援護し、ユーハバッハを討ち取ることに成功する。

ユーハバッハの遺体を霊王の代わりとすることで、世界の崩壊は止まり再び安定。自由になった藍染だったが、一護たちに敗北したことを彼なりに真摯に受け止めていたのかそのまま逃げ出すようなことはなく、再び拘束された上で無間へと戻っていった。

藍染惣右介の関連人物・キャラクター

黒崎一護(くろさき いちご)

人間の少年。実は死神と人間との混血で、さらに虚としての力も受け継いでいるという極めて特殊な存在。藍染からすると「自身の目指す境地+α」に生まれつき達しており、彼の両親が結ばれた時からずっと観察を続けていた。
ルキアから死神としての力を譲渡されたことをきっかけに爆発的な成長を遂げ、藍染の想定をも超える存在となり、最終的に藍染の最大の敗因となった。無間に捕らえられて以降、藍染は一護に敗北したことを「得難い経験だった」と語っており、彼に対して含むところは特に見られない。一護のことも「自分を打ち破るだけの強さと資格を持った少年」だと高く評価している。

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浦原喜助(うらはら きすけ)

元護廷十三隊の二番隊に所属していた死神。優れた技術者にして策謀家で、藍染が知略面で唯一自分以上の存在だと認める人物。一方で崩玉を隠すためにルキアを黙って利用するなど、手段のためには目的を選ばないところがある。
藍染の後から崩玉についての研究を進め、先んじてこれを完成させる。これを巡る暗闘の中で藍染の野望を知り、現世に逃亡した上でその対策を練っていた。一護との戦いで消耗した隙を突き、藍染の野望に直接幕を引くこととなる。

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山本元柳斎重國(やまもと げんりゅうさい しげくに)

護廷十三隊の総隊長。1000年前から活躍している史上最強の死神で、本気で力を解放すれば世界1つを丸ごと燃やし尽くすことすら造作もないほどの怪物的な人物。
藍染も本気かつ全力の山本と直接戦うことは危険だと判断しており、山本の力を封じるためだけに調整した特別な破面を用意している。山本はその破面すら素手で殴り倒しているが、封じられていた自身の力が無差別に開放されそうになっていることに気づき、これを抑えることに全力を使い果たして倒れることとなった。

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市丸ギン(いちまる ギン)

護廷十三隊の三番隊隊長。護廷十三隊に入隊する以前から藍染に付き従い、彼の右腕としてその野望の実現のために長く活躍した。
しかしそんな藍染への忠誠は見せかけのもので、実際は「幼馴染の乱菊を苦しめ、その魂を奪い取った藍染をこの手で倒す」ことのみを心に秘めて生きてきた。藍染がいよいよその野望に手を懸けたところでついに反意を露わにし、彼を死の寸前にまで追い詰めた。

藍染はギンの能力の高さを評価する一方、反意についても察してはいた。しかし「この男が自分をどのように裏切るのか見てみたい」という想いから野放しにしており、鏡花水月の弱点までも教えていた。「彼以外を副官だと思ったことはない」とも語っており、個人としても気に入っていた節がうかがえる。

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卯ノ花烈(うのはな れつ)

護廷十三隊の四番隊隊長。四番隊は負傷した死神の治療を専門とする隊であり、卯ノ花も治癒術にかけては護廷十三隊屈指の腕前である。
無駄な戦闘を好まない温厚な性格だが、実のところ護廷十三隊でも屈指の実力者で、1000年前は戦いの愉悦に酔い痴れる危険人物だった。治癒術を修得したのも「どれだけ相手を斬り刻んでも治せば永遠に戦える」というブッとんだ判断によるもの。

鏡花水月による完全催眠を受けておきながら、偽装された藍染の死体に触れて「何かおかしい」と違和感を覚え、彼の真意に気づきかけていた。藍染はこれに驚くと同時に高く評価している。

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平子真子(ひらこ しんじ)

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