藍染惣右介（BLEACH）の徹底解説・考察まとめ

藍染惣右介のプロフィール・人物像

誕生日：5月29日
身長：186cm
体重：74kg
趣味：読書
特技：書道
好きな食べ物：豆腐
嫌いな食べ物：ゆで卵

CV：速水奨
演：大口兼悟、馬場良馬

藍染惣右介（あいぜん そうすけ）とは、『BLEACH』の登場人物で、自らが世界の新たな神となるべく物語の序盤から中期にかけて暗躍した作中最大の悪役。
眼鏡をかけた温和で理知的な雰囲気の死神だが、それは自身の野心を隠すための隠れ蓑に過ぎず、実際は冷徹、冷酷、冷然とした性格。目的のためなら手段を選ばず、平然と他者を蹂躙し、障害と見なせば容赦なく排除する。一方で無駄な犠牲を好まず、本心を悟らせないためのカモフラージュとはいえ教師として優秀な結果を残し、護廷十三隊を裏切った後も教え子たちから慕われるなど、ただの悪役というだけでは語れない複雑な魅力を持つ人物。

死神たちの実働部隊である護廷十三隊に所属し、その五番隊の隊長として活躍する一方、裏では「霊王」という存在の犠牲によって成り立つ今の世界に疑問と怒りを抱き、これを作り直す術を欲する。そのために崩玉という特殊なアイテムを求め、様々な謀略を進め、幾多の人々の命を奪い、あるいは運命を狂わせていった。
最終的に崩玉を手中に収め、それと同化することで神にも等しい力を手に入れる。しかし仲間たちの協力の末にさらなる力を手にした主人公黒崎一護（くろさき いちご）と戦い、消耗したところを崩玉の開発者である浦原喜助（うらはら きすけ）によって封印されるという末路を辿った。

その後は護廷十三隊に捕らえられるも、物語で描かれた最後の戦いである『千年血戦篇』にも登場し、自身と同じく世界を作り替えようとする者たちに自らの意志で敵対。悪役ながら絶大な存在感で物語に君臨し、作中の人物の多くに良くも悪くも強い影響を残した。

藍染惣右介の能力

剣術、鬼道、霊圧、あらゆる技術と能力に秀でる作中屈指の実力者。素の能力だけでも他に隔絶しており、藍染と互角以上に戦えた者は作中でも数える程度にしかいない。その上で奇計、謀略、詐術を縦横に駆使して相手を翻弄する、底知れぬ戦闘力を発揮する。長く副官を務めた市丸ギン（いちまる ギン）は、「藍染のもっとも警戒すべき部分は、斬魄刀の能力でも、強力無比な鬼道でも、巧みな謀略でもなく、その圧倒的な総合力の高さにある」と語っている。
作中では崩玉と融合し、死神としての限界を超えた力を手に入れ、護廷十三隊の最強戦力である隊長格の死神たちを赤子の手をひねるように叩きのめすという恐るべき力を見せつけた。

斬魄刀（ざんぱくとう）

作中に登場する死神たちの武器。死神自身の霊力の塊であるため、個々の死神ごとに外見も能力も大きく異なる。本来はさまよう霊を浄化するために使うものである。
最初の状態では「浅打（あさうち）」と呼ばれ、一般的な刀剣としての機能しか持たないが、使い手の魂を写し取って徐々に成長。「始解（しかい）」という状態を経て、最終的には「卍解（ばんかい）」という形態に至る。

始解と卍解を使う際には、刀の名前と解号という特殊な言葉を口にする必要がある。卍解した斬魄刀はその威力も演出も強烈で、作品の大きな目玉の1つともなっている。

鏡花水月（きょうかすいげつ）

藍染の斬魄刀。能力解放の瞬間を一度でも見た者の五感や霊圧感知能力を支配し、藍染の意のままにこれを狂わせる「完全催眠」の能力を持つ。この効果は鏡花水月を見せている間だけでなく、一度発動条件を満たした者であれば長期間支配下に置くことが可能。敵の同士討ちを狙うだけでなく、「他人の遺体を藍染のものだと認識させて自身の死を偽装する」といった使い方も披露している。藍染が暗躍する際にも大きな力となった。

非常に強力な能力だが基本的には搦め手であり、「広範囲攻撃は防げない」、「最初から視力の無い者には通じない」など攻略する術も無くは無い。さらに「無」を「別の何か」に認識させることも不可能で、たとえば誰かに「愛染が目の前にいる」と思わせるには認識を入れ替える対象となる第三者が必要となる。
また能力解放前の刀身に触れていれば催眠にかけられないという弱点も存在し、作中ではこれを利用して不意打ちを受けている。

解号は「砕けろ」。作中では始解の状態しか使用しておらず、卍解したときの能力がどのようなものかは不明。

鬼道（きどう）

自身の霊力を操って様々な効果を発生させる、死神独自の技術。攻撃用の「破道（はどう）」と防御・拘束用の「縛道（ばくどう）」の2種があり、それぞれ99の技法が存在している。数字が大きいほど難易度が高い。
藍染は鬼道においてもすさまじい技量を誇り、大きく威力が落ちる“詠唱無し”の発動でも、隊長格の死神に大ダメージを負わせる姿がたびたび見られた。

破道の六十三「雷吼炮（らいこうほう）」

掌に球状の電撃を生成し、敵に向かって放つ鬼道。その性質上飛び道具としてはすさまじい速度を誇る。
藍染は詠唱無しで軽々とこれを使用し、その上で威力も非常に高いため、隊長格の死神であっても対応は困難である。

破道の九十「黒棺（くろひつぎ）」

漆黒の重力波で広範囲を薙ぎ払う。その使い勝手の良さから気に入っているのか、作中では藍染が使うシーンが多い。
九十番台の破道なだけに破壊力は桁違いで、特に藍染が使う場合は詠唱無しでもなお隊長格の死神を一撃で撃退するほどの威力を見せつけた。

破道の九十九「五龍転滅（ごりゅうてんめつ）」

大地から龍の姿をした気を噴出させて敵を攻撃する。すさまじい威力を持つが、それだけに詠唱難度は高い。
しかし藍染はこの術すらも詠唱無しで使いこなし、本作のラスボスであるユーハバッハに肉薄するための牽制として使用した。

縛道の八十一「断空（だんくう）」

光の壁を作り出し、八十九番以下の破道を完全に防御する。破道以外の攻撃であっても、同等の威力のものであればもちろん防ぐことが可能。
使い手によって威力が上下するらしく、藍染は詠唱無しでこの術を発動し、敵の攻撃を見事に防ぎ切っていた。

藍染惣右介の来歴・活躍

孤高の死神