ティキ・ミック(D.Gray-man)の徹底解説・考察まとめ
ティキ・ミックとは、『D.Gray-man』の登場人物であり、本作の主人公アレン・ウォーカーおよびアレンの所属する黒の教団にとって、敵側の人間である。13名存在するノアの一族の一人で、「快楽」のメモリーを継承している。常に飄々とした性格で、作者も認めるほどの美形。ティキは「ノア」として生きることと、「普通の人間」として生きることの両方を楽しんでいる。彼が「普通の人間」の時に初めてアレンと出会い、以降はノアであるにも関わらずアレンに友好的な態度を見せている。
ティキ・ミックのプロフィール・人物像
年齢:(推定)初期26歳→27歳
国籍:ポルトガル
血液型: O型
誕生日:12月25日
星座:山羊座
身長:188cm
体重:70kg
好きなもの・趣味:二重生活、ギャンブル、イーズ達との食事、血、死の匂い、その他多数
嫌いなもの:勉強、社交界、イノセンス
CV:森川智之(第1作)、西田雅一(第2作)
ティキ・ミックとは、『D.Gray-man』の登場人物であり、本作の主人公アレン・ウォーカーおよびアレンの所属する黒の教団にとって、敵側の人間である。
13名(異例である14番目のネアを含めると14名)存在するノアの一族の一人で、「快楽(ジョイド)」のメモリーを継承している。常に飄々とした性格で、作者も認めるほどの美形。
ティキは「ノア」として人を殺すことに快楽を見出しているが、「普通の人間」として人間の仲間と共にホームレスのように生きることも楽しんでいる。彼が「普通の人間」の時に初めてアレンと出会い、以降はノアであるにも関わらずアレンに友好的な態度を見せている。
世界を終焉へ導こうとする千年伯爵の仲間。血のつながりはないが人間社会での兄としてノアの一族のシェリル・キャメロットがいる。
外見は、くるくるのパーマヘアに左目の下の泣きボクロが特徴の色男。人間の時は肌が白いが、ノアの一族の時は肌が黒くなり額に十字架の聖痕が浮かび上がる。ノアの一族は表向き上流階級的な生活を送っているため、たびたび社交界に顔を出している様子。ティキは美形で女性によくモテるので、社交界の中ではスター的存在のようである。
性格は飄々としていて、何を考えているのかわからない節がある。勉強が苦手だが、同じくノアの一族の一員であるロード・キャメロットの宿題を手伝ってあげるなど面倒見が良い。また、本来なら敵であるはずのアレンにやたら友好的であるなど、優しいところもある。
ティキが特に気に入っているのは「二重生活」で、ノアの一族としての「黒」の自分と、人間としての「白」の自分の二つを楽しんでいる。ノアの一族として行動している時は、彼の持つ能力などを駆使して相手を痛めつけたり平気で人を殺したりしているが、人間の時はイーズという子供と2人の友人と共に仕事をしにいったりするなど、仲間思いな人格に切り替わる。
外見に関しては不可解な点があり、14番目であるネアとティキの容姿が瓜二つであることが発覚している。また、公式ファンブック『灰色ノ記録(グレイログ)』より、主人公アレンと誕生日・星座・血液型が同じであることも明かされている。
ティキ・ミックの能力
千年伯爵は、「すべての人間にノアの遺伝子が通っている」という旨の発言をしていた。その為、物語中の現存するすべての人間はノアの力を潜在的に持っていると思われる。ノアの遺伝子の中でもメモリー(記憶)と呼ばれる特殊な能力が存在し、そのメモリーが継承されていると、普通の人間がある日突如としてノアの力に目覚める。そうやって目覚めた者たちの集まりを「ノアの一族」と呼んでいる。
ノアの一族は肉体の成長速度が遅く、若々しい姿でいる期間が長いという身体的特徴を持っている。また、通常時は肌が白く聖痕もないので、普通の人間と見分けがつかない容姿である。しかし、ひとたびノアの力を発揮すると、肌が黒くなって額に十字架の聖痕が浮かび上がり、性格も残酷さが増す。
「選択」
あらゆるものに対して自由自在に「選択」することができる能力。
この力を使用してアレンを攻撃した時は、彼の体に手を突っ込み心臓だけに触れていた。ティキの判断で何に触れるか・触れないかを選ぶことができる。この能力を応用し、逆にあらゆるものを「拒絶」することも可能。アレンとの戦闘では、大気を拒絶して真空を生み出したり、足元の空気を拒絶して空中を歩いていたりしていた。単純な能力のように思えるが、応用することにより万物を味方につけすべてを武器にすることが可能なため、とても危険な能力である。
ティキはノアの一族だが、人間としての心を捨てきれず自らの力をセーブしていた節があった。しかし、千年伯爵の所有する「ノアの方舟」内でアレンと戦闘した際、今まで封じ込めていた本当の力が「覚醒」した。この覚醒により膨大な力を得たティキは、ノアの力に自我を飲み込まれながら黒騎士のような姿に変身。だが、途中で参加したアレンの師匠であるクロス・マリアンによって力を封じ込められ、方舟の崩壊に巻込まれたところを間一髪千年伯爵に助けられる。なお、この覚醒は一時的なものだったようで、後に再登場した時には元の姿に戻っている。
ティーズ
千年伯爵が造った蝶の形をした食人ゴーレム。
千年伯爵から譲り受けたティーズをティキは使用している。人間の命を食べることで成長し、増殖したり大きくなったりする。
黒の教団側のゴーレムは主に通信手段に使われ、内部は機械仕掛けになっている通信機器を指すが、千年伯爵側のゴーレムは使い魔的な立ち位置と思われる。ティーズが通信機器的能力を持っているのかは不明。
ティキ・ミックの来歴・活躍
アレンとの出会い
エクソシスト(黒の教団内でイノセンスと適合した者の呼称)である主人公アレン・ウォーカーとラビは、ヴァンパイアの噂が流れる街に訪れ、新たな適合者であるアレイスター・クロウリーと出会う。
無事クロウリーをエクソシストとして迎え入れることが出来たアレン達は、教団へ戻るために汽車に乗る。その汽車にはティキも乗っており、たまたまティキのいる車両にやってきたクロウリーにポーカーで勝負をしかける。しかし、ポーカーが初めてだったクロウリーはティキに負け、身ぐるみすべてをはがされてしまう。いなくなったクロウリーを探していたアレンはその光景を目にして、彼を助けるためにポーカーへ参加。アレンの異常なポーカーの腕に驚きつつも、ティキは負けてしまう。これが、ティキとアレンの出会いであった。
その後、汽車を降りたティキはクラック、モモ、イーズと共に鉱山へ仕事をしに行こうとするも、道中の公衆電話が鳴り響き千年伯爵から呼び出される。ティキは友人たちに秘密のバイトだと伝え、ノアとしての仕事へ向かうのだった。
千年伯爵からある場所への使いと、ある人物の削除を言い渡されたティキ。その任務を遂行するため歩いている途中でエクソシストのデイシャ・バリーと出会い、抹殺。デイシャを殺した際は怪しい笑みを浮かべ、「殺すのって楽しい」と発言しその場を後にした。
それからいくらか過ぎた頃、中国にて咎落ちしたエクソシスト、スーマン・ダークの救助にあたっていたアレンと再会。ティキはアレンの目の前でティーズを使用してスーマンを殺害した。スーマンを救助したせいで戦闘不能になったアレンに自分自身の能力「選択」について話すティキ。”自身が触れたいと思うものだけに触れられる”という説明をした後、アレンの心臓に触れて実演してみせた。
また、千年伯爵から依頼されていた”ある人物の削除”のある人物とはアレン・ウォーカーのことであった。目の前にいるアレンがその張本人であると気づいたティキは、ノアの力でアレンのイノセンスを破壊。そしてティーズを使用してアレンの心臓に穴を開け、致命傷を負わせていた。
方舟での戦い
世界の終焉を目論む千年伯爵・ノアの一族は、日本・江戸を支配下にしていた。そこへ、黒の教団側の多数のエクソシストたちがそれぞれの目的をもって乗り込んでくる。ティキは、乗り込んできたエクソシストたちと戦うのであった。
戦いがひと段落した後、千年伯爵の所有する「ノアの方舟」にイノセンスのハート(イノセンスの中で心臓のような立場の重要な個体)である可能性が高いリナリー・リーを吸い込む。リナリーを助けようとしたアレン、ラビ、神田ユウを含む5名も方舟に吸い込まれてしまう。
待ち伏せていたティキは、アレンら一同に方舟の構造と脱出方法について教える。方舟は崩壊へと向かっているが、ノアの一族のロード・キャメロットの空間移動能力によって扉をつくり、その扉を頂上へ隠したことを伝える。また、”崩れる前に脱出出来たらエクソシスト側の勝ち”だとも伝え、その場から離れた。
ティキはロードとともに、無事頂上に着いたアレンら一同と再会する。この際は、心臓に穴を開けてイノセンスも破壊したにも関わらずアレンが復活していることに、心底驚いているようだった。
残るは自分自身たちがいる塔のみで、他の部屋はすべて崩壊したとアレンに伝えるティキ。ティキは、「選択」の能力を使いアレンと戦い、ロードはラビとの戦闘を開始する。「選択」の能力を応用し、空気を「拒絶」するなどして、アレンと激しい戦いを繰り広げる。
その途中、変化したアレンのイノセンス、「退魔の剣(対象者は殺さず、ノアの力だけを斬る)」で斬られてしまったティキは、その剣の効果で黒騎士のような姿になってしまい、今まで人間との二重生活で抑えてきたノアの力が覚醒した。覚醒したティキとの戦闘に苦戦を強いられるアレンやリナリー。そんな矢先、突如として黒い柩のイノセンス「聖母ノ柩(グレイヴ・オブ・マリア)」とともに現れたアレンの師匠クロス・マリアンの攻撃によりティキは崖から落とされ死にかける。しかし、千年伯爵によって間一髪助けられ、方舟の崩壊とともに逃げ出すことに成功した。
ノアの一族とエクソシスト
教団が新たに始めた「第三使徒(サードエクソシスト)計画(AKUMAの核であるダークマターを人間に移植する実験)」を知った千年伯爵とノアの一族は、各地にいるエクソシストや教団関係者への襲撃を開始する。そこで、第三使徒計画の母胎として使われた「第二使徒(セカンドエクソシスト)計画」の生き残りであるエクソシスト、アルマ=カルマをAKUMAとして目覚めさせ、応戦させるのであった。その後、長年の因縁があった神田とアルマとの戦いを横目に見ながら、ティキは戦闘に参加していたアジア支部の支部長バク・チャンや、バクの仲間で守り神であるフォーと、激しい戦いを繰り広げていた。
結果、激しい戦いの末、神田ユウとアルマは互いの気持ちを再認識し、2人で逃亡を図った。しかし、ダークマターを体内に宿してしまっている第三使徒たちはすべて千年伯爵の支配下に置かれてしまう。第三使徒計画を始めた教団へ「我々は自らが掲げた『神』で戦わねばナラナイ」と千年伯爵が告げ、ティキ含むノアの一族はその場から逃げたのだった。
この戦闘によって、アレンは自身の中にあった14番目(ノアの一族を裏切ったノア、ネアのこと)の記憶(メモリー)が本格的に目覚めてしまい、教団から幽閉されることになった。そんなアレンの元に、ハートを守るためにだけに存在するイノセンス・アポクリフォスが出現し、アレンが14番目の記憶に飲み込まれるのを防ぐためアレンに自分との合体を迫る。しかし、そこでティキとロードがアレンを助けにくるのだった。ノアの一族が7000年もの間探し求めていたハートの手がかりであるアポクリフォスを見つけたと歓喜するティキ。そしてアポクリフォスと戦いを始めるも、アレンを守ろうとしたロードが体を張ってアポクリフォスの攻撃を受け止める。そこでアレンの監視を頼まれていたヴァチカン中央庁・特殊部隊「鴉」出身のハワード・リンク監査官が術を使ってアポクリフォスを封じ込めることに成功。
ティキはこの状況から逃げ出そうと、アレンのゴーレムであるティムキャンピー、ロード、アレンを連れて教団本部の外に脱出した。脱出後、起きたことに混乱していたアレンから、「ノアと行動するなんてできない」と冷たく言われるが、「ノアでありエクソシストであるアレンこそ周りに混乱と争いを招いている」「本当にエクソシストを貫きたいなら教団へ戻るな」と窘め、自身は姿を消した。
なお、それから数か月経った頃、街中で逃亡中のアレンと再会している。ただし、アレンではなく14番目として動いている際に再会した。ティキはこの時初めて14番目を見たのだった。
ティキ・ミックの関連人物・キャラクター
アレン・ウォーカー
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