トータルファイターK（ゆでたまご）のネタバレ解説・考察まとめ
『トータルファイターK（カオ）』とは、原作者ゆでたまごによる格闘技を題材としたギャクマンガ作品。講談社の『デラックスボンボン』にて1993年から95年まで連載された。日本のどこかにある喧嘩島に伝わる幻の格闘技・無敵喧嘩躰術の五代目として生まれた捕手カオは、幼い頃から特訓に明け暮れていた。そして16歳の時に行われた異種格闘技戦を皮切りに、道場の名誉と威信をかけて他流派と戦うストーリー。連載前半は喧嘩島、後半は東京を舞台にが展開されるが、雑誌の休刊に伴い連載を途中で終了している。
戦う相手が卑怯な手を使ったり、カオがピンチに陥ったりすると「窮鼠パワー！」という叫び声と共に普段は眠っている力がみなぎる。これによりカオは尋常ではないパワーを発揮して、強大な敵を次々と破るのである。
『キン肉マン』のレオパルドンを彷彿するシーンが存在する
『キン肉マン』に登場したレオパルドンが、マンモスマンにわずか数コマで殺されるシーンは有名あるが、本作においても全く同じシーンが登場する。
ケンカワールドカップ決勝トーナメント2戦目にて、前年度チャンピオンであるミスター・ゴージャスとイギリス代表リオン将軍との一戦が行われた。ゴージャスがリオン将軍のオーバーボディの下に隠されていた、蛇を頭に巻きつけた姿を暴いた直後にリオン将軍の頭の蛇が鋭い槍のような形状に変化してゴージャスの胸元を捉え貫通し、一撃で絶命。レオパルドンと全く同じようにそのまま即座に崩れゆくミスター・ゴージャス。「スネークフェンシング」という技の名前もマンモスマンの「ノーズフェンシング」と酷似している。
カオ「日本にトータルファイターKありということを 全世界に知らしめてやる！！」
連載雑誌の廃刊により、中途半端な形での打ち切りとなってしまった本作。最終話のラストシーンでは、見開きページで「そして日本にトータルファイターKありということを 全世界に知らしめてやる！！」と主人公のカオが叫ぶシーンで終了している。主人公がこれからの戦いへの意気込みを叫ぶという打ち切り漫画によくある典型的なパターンであった。
『トータルファイターK』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
コミックスの帯にはプロレスラー三沢光晴がコメントを寄せている
コミックス発売の際の帯には、元全日本プロレスの三沢光晴による「本作品はまちがいなく、ゆでたまごワールドの決定版でしょう」とのコメントしている。「ハッキリいって、僕のライバルだよね！」と推薦文を締めており、プロレスファンにも格闘技路線をアピールしていた。
タイトルは『アルティメットファイターK』になる予定であった
原作者のゆでたまごは、当初本作のタイトルを『アルティメットファイターK』にする予定であった。おそらく「何でもあり」を売りにしたアルティメットファイトからインスパイアされたものであると思われるが、当時は「アルティメット」という言葉が日本で余り浸透しておらず、分かりにくいということで、編集部から没にされた。その後、「すべての格闘技を上回る」という意味も込めて『トータルファイター』となった。
『キン肉マン』の二番煎じであった
『キン肉マン』連載終了後のゆでたまご作品に見られるように、本作も同作品の二番煎じ的な作品となった。主人公カオは、普段はドジでマヌケであるが、仲間の危機には普段秘めた「窮鼠パワー」を発揮して相手を倒す。またカオのルックスもモヒカン頭にタラコ唇と、キン肉マンのそのものである。登場するライバル格闘家も人間離れしている超人のようなキャラクターばかりで、唐突に始まった「ケンカワールドカップ」も、かつて登場した超人オリンピックそのままであった。
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『キン肉マン』とは、原作者ゆでたまごによる漫画およびアニメ作品。1979年から1987年まで週刊『週刊少年ジャンプ』で連載された。主人公のキン肉マンが数々の超人と闘う格闘ギャグ漫画である。正義超人とは登場する超人のカテゴリーの一種で、地球の平和を守るために怪獣や悪魔超人と戦う超人のことである。キン肉マンら正義超人は友情を重んじ、仲間と力を合わせて敵に立ち向かう。その友情に影響されて、アシュラマンやネプチューンマンのように、悪魔超人や完璧超人から正義超人に転向するケースもある。
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『キン肉マン』とは、原作者ゆでたまごによる漫画およびアニメ作品。1979年から1987年まで週刊『週刊少年ジャンプ』で連載された。主人公のキン肉マンが数々の超人と闘う格闘ギャグ漫画である。悪魔超人とは登場する超人のカテゴリーの一種で、超人の中でも、悪魔のような冷血、冷酷、冷徹なファイトスタイルを展開し、悪魔将軍ことゴールドマンに忠誠を誓う超人である。正義超人の友情に影響されて、アシュラマンやバッファローマンのように、悪魔超人から正義超人に転向するケースもある。
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目次 - Contents
- 『トータルファイターK』の概要
- 『トータルファイターK』のあらすじ・ストーリー
- カオのデビュー
- 格闘戦士亜細亜最強決定戦
- ケンカ・ワールドカップ'94
- 『トータルファイターK』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- 捕手カオ（とりで かお）
- 無敵喧嘩躰術
- 捕手サバキ（とりで サバキ）
- 捕手チェイ（とりで チェイ）
- セミ
- カイテル
- サトリボーイ
- 異種格闘技戦出場者
- マーベラス＝ハゲラー
- 河馬之花（かばのはな）
- ダンダン＝ピカソ
- 格闘戦士亜細亜最強決定戦出場者
- アイアン＝ヘッド
- ミスター＝カリー
- 夢鈴（ムーリン）
- 戸張カンタロー（とばり カンタロー）
- ストロング
- 雷神（らいじん）
- ギャラクシー
- 影喧嘩躰術（かげけんかじゅつ）
- 舌林岳（ぺろりんだけ）
- ベロ郎（ベロろう）
- カマ衛門（カマえもん）
- ヨーヨー丸（ヨーヨーまる）
- ケンカワールドカップ'94参加者
- ミスター・ゴージャス
- エリリン
- リオン将軍（リオンしょうぐん）
- デビル・ザ・クロック
- ファスナー・キッド
- チャンポン
- シザー・ハンド
- その他
- ピポット
- 不死身超人モヒカーン
- 『トータルファイターK』の用語
- パンツドライバー
- 無敵喧嘩躰術（むてきけんかじゅつ）
- 喧嘩島（けんかじま）
- 『トータルファイターK』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- カオ「窮鼠パワー！」
- 『キン肉マン』のレオパルドンを彷彿するシーンが存在する
- カオ「日本にトータルファイターKありということを 全世界に知らしめてやる！！」
- 『トータルファイターK』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- コミックスの帯にはプロレスラー三沢光晴がコメントを寄せている
- タイトルは『アルティメットファイターK』になる予定であった
- 『キン肉マン』の二番煎じであった