キン肉マンの完璧超人・無量大数軍・完璧超人始祖まとめ

『キン肉マン』の概要

『キン肉マン』とは、日本の漫画家ゆでたまごによる漫画およびアニメ作品で、1979年から1987年まで集英社発行の「週刊少年ジャンプ」で連載された。また、2011年からは24年ぶりとなる続編が週刊プレイボーイWeb comicにて開始され、連載されている。アニメ版は、1983年から1986年に第1期が、1991年から1992年に第2期が放送された。主人公の超人キン肉マンことキン肉スグルが、数々の超人とプロレスで闘う格闘ギャグ漫画である。
地球を征服しようと目論む怪獣や怪人を相手として戦う地球のヒーローであったキン肉マンは、ダメ超人として肩身の狭い生活を送っていた。そこにキン肉星から使者としてやってきたミートが、キン肉マンはキン肉星の王子であると伝えたところからストーリーが始まり、様々な戦いを経てヒーローとして活躍するようになっていく。連載当初はギャグマンガの色合いが強い作品であったが、第20回超人オリンピックが始まると格闘路線が強くなり、キン肉マンをはじめとした正義超人と、悪魔超人、完璧超人たちとの闘いを軸とした本格的なプロレスマンガとして人気を博していった。

完璧超人・無量大数軍・完璧超人始祖とは

完璧超人とは、『キン肉マン』に登場する超人カテゴリーの1つで、夢のタッグ編で4人の完璧超人が初登場した。完璧超人は、あまりの強さに対戦相手がいなくなってしまい天上界で修行する超人。怒りや憎しみ、友情といったすべての感情を凌駕しており、完璧な強さを身に付けた超人で最も神に近い域にいる存在である。自らを天から選ばれたエリート超人であるとし、選民意識が非常に強く、完璧超人以外の超人は下等超人であると見下している。そのため「絶対に負けてはならない」「凶器を使わない」「逃走、後退による背中への傷は許されない」といったいった厳しい鉄の掟が課されており、掟を破った際は死をもって責任を取ることになる。
原作では、ビッグ・ザ・武道ことネプチューン・キングが完璧超人の首領であったが、その後の新シリーズにて、実はネプチューン・キングは幹部の1人に過ぎないということが明かされた。
完璧・無量大数軍（パーフェクト・ラージナンバーズ）とは、完璧超人の本隊という位置付けであり、真の完璧超人（リアル・パーフェクト超人）を名乗る超人たちを指す。実は超人閻魔を守る親衛隊であり、その超人強度は極めて高く、絶対に負けないという厳しい掟を背負った完全なる完璧主義者である。実は無量大数軍は、ストロング・ザ・武道（ザ・マン）とグリムリパー（サイコマン）が地上で活動する際のカモフラージュのために結成されている。
完璧超人始祖とは、名の通り完璧超人始祖を名乗る11人の超人によって構成された団体で、その発祥は“遥か昔、その優れた能力で無秩序に暴れ回っていた超人たちのことを「目に余る」とした神々が、カピラリア七光線によって彼らを一斉に粛清する計画を立てた”ことに始まる。その際1人の慈悲深い神が「能力や人格に優れた超人は生かすべき」と主張してその方針に反対した。そして自ら下界に降りて超人ザ・マンとなって精鋭10人の超人を選び抜き、カピラリア七光線から救い出した。 この際見いだされた10人の超人と、神の座を捨てた1人の超人が完璧超人の始祖、完璧超人始祖である。ザ・マンの直弟子である彼らは不老の力が与えられている。

『キン肉マン』に登場する完璧超人・無量大数軍・完璧超人始祖の一覧

完璧超人（パーフェクトちょうじん）

ネプチューン・キング / ビッグ・ザ・武道

はるか昔、とてつもない強さを持ちながら誰からも認められず世間から抹殺された超人である。同じく境遇であったイギリスの喧嘩男を見出し、完璧超人ネプチューンマンとして生まれ変わらせた。ネプチューンマンを含めた完璧超人の弟子たち1000人を天上界に集めて修行を行っていたが、夢の超人タッグ編で地上に舞い降りてタッグトーナメントに参戦した。マスクの中の素顔はミイラのような老人である。

ネプチューンマン

元はイギリス出身のレスラー喧嘩男。そのあまりの強さに世間から見放され、世の中に絶望してテムズ川に身を投げたところ、ネプチューン・キングによってマスクを与えられてネプチューンマンとして生まれ変わらせられた。目の周りを覆うようなマスクを身に着けており、弱い者が素顔を隠すために被るマスクを奪う覆面狩りを行っている。外見のデザインは、アメリカのスターレスラーハルク・ホーガンであり、アックスボンバーをモチーフとしたクォーラルボンバーを得意とする。

スクリュー・キッド

あまりの強さのため相手がいなくなってしまい、天上で修行をしていた完璧超人。頭部がネジになっており、手足や膝をドリルに変化させて攻撃する。ケンダマンとのタッグチームでは、足をドリルとしたスクリューキッドをケンダマンがネジ回しとして回転させる連携技「地獄のネジ回し」を披露した。タッグトーナメントでは、バッファローマンとモンゴルマンの2000万パワーズに敗れ、敗北したら自害するという完璧超人の掟から逃れるべく、ネプチューンマンとネプチューン・キングに挑んだが処刑された。

ケンダマン

けん玉がモチーフの完璧超人。スクリュー・キッドとともに天上界で修行をしていたが、地上に舞い降りて超人タッグ・トーナメントに参戦した。頭部は巨大な鉄球で、左腕に付いた鎖で頭を振り回す攻撃を得意とする。トーナメントでは2000万パワーズと対戦して敗戦し、完璧超人の掟に背いた罪でネプチューンマンに処刑された。

ジ・オメガマン

キン肉星王位争奪編で、キン肉マンスーパー・フェニックス率いる知性チームのメンバーの1人。実は犯罪超人を狩る超人ハンターである。王位継承サバイバル・マッチ決勝にて、中堅として出場してジェロニモと対戦し勝利。本名はオメガマン・ディクシアで、オメガ・ケンタウリ出身の超人である。かつてオメガ一族を地球から追い出したザ・マンこと超人閻魔を討つために、潜伏しながら完璧超人の一員として活動しているスパイである。

グレート・ハリケーン

ネプチューン・キングの1000人の弟子の1人で、天上界で修行をしていた。太平洋出身の完璧超人。外見は大きな一つ目と長身、「風」とあるベルトが特徴。ネプチューンマンの良き友人で、彼が敗北して自害した際、超人再生術を使って蘇らせた。原作では戦う姿は描写されなかった。