不思議発見!世界にちらばるミステリー都市伝説

世界中に散らばる様々な都市伝説やミステリーなどを集めました。

アメリカ合衆国、オレゴン州グランツ・パスから50kmほどの地点に、磁場が狂った場所・オレゴンの渦(オレゴン・ヴォーテックス)と呼ばれる不思議な場所がある。まだアメリカが開拓される以前、先住民たちや動物が決して近づかない場所があった。迷い込んだ者は生きては出られない悪魔に呪われた地、彼らはそこを禁断の大地と呼んだ。その地こそがオレゴンの渦である。

ここには長い時間をかけて地面に引きずり込まれたように傾いた家がある。この家を中心に直径50mの範囲では、得体の知れない力の渦が回っているというのだ。家の周りの木は、全て中心に向かって生えている。この傾いた家の中では、ホウキが手を離しても何かに支えられたかのように斜めに立ったままになったり、中心付近ではコンパスがぐるぐると回転し続けてしまうという。

さらに驚くことに、このエリアに立ち入った人間の身長が場所によって変化するらしい。 これらの摩訶不思議な現象について、強力な磁場のゆがみが原因と見られている。
身長が変化するというのも、強力な磁場により光すら歪ませてしまうため、錯覚が起き正常な目視を不可能にしているらしい。

しかし、なぜこうなったのか、どうしてこの場所なのかは解明されていない。UCLAを始め、多くの大学や研究者が調査をしたものの、原因を突き止めた者はいまだに誰もいないという。一説によると、オレゴン・ヴォーテックスは世界の中心であるというが、確証はない。

セーリング・ストーン

アメリカ・カリフォルニア州デスヴァレー国立公園にあるRacetrack Playaは、デスヴァレー国立公園の北西にある平坦で干上がった湖の湖底だった場所である。ここには、夜間に石が長距離に渡って自然に移動する「セーリング・ストーン」、「スライディング・ロック」または「ムービング・ロック」などと呼ばれる現象が起こるのだ。

石が自然に移動する現象は、1940年代にネバダ州とカリフォルニア州の干上がった湖底で既に発見されており、移動の原因については、1.動物の助力、2.地球の引力、3.地震などの仮説が挙げられたが、全てが否定されたという。

セーリング・ストーンは2~3年の周期で移動し、1年で320m~500mほども移動するらしい。
しかし、誰1人として石が動いているのを目撃した者がいないのだ。そのため、どれほどのスピードで移動しているのかも判明していないという。

その軌道は千差万別で、まっすぐに進むものや、緩やかなカーブを描くもの、ジグザグな進み方をするものなどがある。移動する石の重量は14kg前後が最も多いが、カレンと名付けられた最大級の石は、推定317kgもあるという。

ゴダード宇宙飛行センター

2010年夏より、NASAのゴダード宇宙飛行センターの科学者と研究生らが動く石についての調査を開始。調査隊は5つのグループに分かれ、3か月前にプラーヤに埋めておいた測定器を掘り出して温度と湿度を記録した。

更に、石が移動した軌跡を写真に収め、その長さ、深さ、幅などを測定。この調査により、一部の大きな石は、小さい石より遠くへ移動していることが判明した。また、石は下り坂を利用して移動すると推測されていたが、この測定結果によると、石は上り坂を登っているという。

石の移動の仮説として一つ挙げられるのは、風である。しかし、調査に参加したアンドリュー・ライアン氏は、数百kgもある石が移動するには、時速240km以上の強い風がなければ不可能だと話す。そのため、今回の調査は、石と湖底の泥の間の摩擦が少なくなった要因について焦点を絞ったという。

それによると、干上がった湖底が水分を含んで泥になった時、石と泥の間の摩擦が小さくなるという。また、泥が水分を含むと土の中の藻類が繁殖し、これがさらに摩擦力を減少させたと推測している。学生らは実験を行い、この推測を実証したが、摩擦力の他にも、移動の原因があると考えられるという。

もう一つの仮説としては、氷だ。デスヴァレー国立公園は高所にあるため、冬には氷点下となる。湖底に流れ込んだ雨が凍ってできる氷床が石の下部を包み込み、石が水に浮かぶという。そこへ風が吹いて、石が移動するという説である。

これが正しければ、石の軌跡の幅が狭いものから徐々に広くなっていることが説明できる。石を包む氷床が徐々に溶ければ、それだけ石が泥に沈んでいく面積が大きくなるからだという。

しかし、これらの仮説はまだ完全に実証はされてない。移動する謎の石の調査は、引き続き行われるという。

ダンシング・マニア

nakano_1
nakano_1
@nakano_1

目次 - Contents