リナリー・リー(D.Gray-man)の徹底解説・考察まとめ

リナリー・リーとは、『D.Gray-man』の登場人物であり、本作のヒロインにあたる黒の教団のエクソシスト。主人公アレンにとって大切な女性でもある。両親をAKUMAに殺された後、イノセンスの適合者だということがわかり強制的に教団に入団させられた。入団直後は教団による監禁で精神的・肉体的にボロボロになっていたが、リナリーを追って科学者として入団した兄のコムイ・リーのおかげで立ち直り、AKUMAと戦うエクソシストとしての道を生きるようになった。

神田ユウ

CV:櫻井孝宏(第1期)、櫻井孝宏(第2期)

黒の教団のエクソシスト。年齢は、初期18歳→19歳。対AKUMA武器は装備型(後に結晶型へ進化)である「六幻(ムゲン)」。
リナリーが幼少期の頃から教団にいて、一緒に育ってきた人物である。一見すると冷静でクールに見えるが、とても短気で高圧的な性格。容姿は長髪の黒髪で前髪はパッツン。素性がバレないように詐称したプロフィール上では「日本人」という設定になっているが、実際の人種は不明であり、その正体は教団が9年前まで行っていた「第二使徒(セカンドエクソシスト)」計画によって生み出された人造使徒である。
犬猿の仲であるアレンと神田が喧嘩している時にリナリーが仲裁に入ることが多く、短気で他人に八つ当たりしがちな神田をよく注意している。神田もなんとなくリナリーには逆らえないと思っているらしい。
リナリーと神田は長い付き合いということもあってか、何か辛いことがあったりするとリナリーが神田の行っている座禅に参加するなど、神田を慕っている節がある。一緒に座禅を組んだ時には、リナリーに対して神田が「強い女」だと伝えるシーンもあり、不器用なりに神田も励ましてあげていた。また、神田がアルマと逃亡し、教団へ帰還する道中でリナリーに再会した際には、神田が「不細工になった」とリナリーに伝えると激怒していたことから、リナリーが気負わず話せる相手でもあるようだ。物語中盤より、神田はリナリーのことを「リナ」と呼んでいることがある。

renote.net

ラビ

CV:鈴村健一(第1期)、花江夏樹(第2期)

黒の教団のエクソシスト。年齢は、初期18歳→19歳。ブックマン後継者。対AKUMA武器は装備型である「鉄槌(てっつい)」。
飄々としておちゃらけた性格の女好き。容姿は赤毛でターバンをつけており、アクセサリーの量が多い。「~さ」と語尾につけるのが口癖で、口調もくだけている。ラビは世界を旅してきたブックマン一族の人間である。ブックマンとは、世界中で表社会では取り上げられない裏歴史を記録する存在であり、ラビはその後継者にあたる。記録地(ログ)と呼ばれる世界各地を渡り歩いてきており、そのたび新たな名前を名乗っている。幼い頃ブックマンになると決めた時に本名を捨てており、「ラビ」という名前は49番目の名前で、以前の名前は「ディック」だった。
女好きで、セクシーな女性を見ると「ストライク」と言い始め目がハートになる。許容範囲が広く10歳~40歳までの女性(特に未亡人)が恋愛対象である。しかし、ラビが初めて教団を訪れた際、仲間を失い涙するリナリーを見て心打たれるようなシーンがあることから、リナリーに対して恋心に近いものをもっている節があるようだ。

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ジェリー

CV:鈴木琢磨 (第1期)

黒の教団の料理長。32歳。インド人。
幼い頃に父親に反抗して家出をした後、中国にて料理と母性に目覚め、黒の教団に入団した。オカマであり、可愛い男の子やよく食べる食欲旺盛な人が好きで、料理をサービスしてくれたりする。レシピ研究が趣味ということもあり、様々な種類の料理が作れるらしい。リナリーは約10歳の時に、ジェリーから女性としての嗜みなどを教わった。

アニタ

CV:高山みなみ(第1作)

黒の教団の協力者(サポーター)。27歳。クロスが通っていた妓楼「天青楼」の主人。
人望が厚く多くの部下に慕われていて、後にエクソシストとなったチャオジー・ハンもアニタの元部下にあたる。母親の代から教団の協力者をしており、親子二代でクロスに惚れていた。
クロス・マリアンを捜索する部隊・クロス部隊が中国を訪れた際、出会ったのがアニタであった。訪れたクロス部隊の大半が見とれるほどの美貌の持ち主で、可憐な女性。クロスのことを愛しており、生死不明な彼の安否を確認する為、クロス部隊に日本・江戸へと向かう為の船を手配してくれた。アニタ本人も搭乗したが、航海中に出会ったAKUMAとの戦闘で沢山の部下と共に亡くなった。亡くなる前に母親の形見であった髪留めをリナリーに託していたが、レベル3のAKUMA・エシとの戦いにて消滅した。
後にクロスと再会したリナリーは、クロスと共にアニタの死を悼んでいたり、アニタ・アニタの部下であるマホジャ・女性エクソシストであるミランダ・そしてリナリーが笑顔で話している扉絵(第76夜 亡失(ロスト)解除の扉絵)も存在し、リナリーにとって大切な女性であったと思われる。

マルコム=C=ルベリエ

CV:大林隆介(第2作)

黒の教団より上の存在であるヴァチカンの中央庁、特別監査役の長官。50歳。
教団を設立する際、一族の女性を神に「聖女」として捧げたことから、一族の勢力を伸ばしたルベリエ家出身。100年もの間、一族の者を実験体として教団に渡していた。
厳格な性格で、眼力も蛇のように鋭い。千年伯爵との戦いに勝つことを第一の目的として考え、黒の教団の力が増すように非道なやり方であっても手段を選ばないところがある。その為、無理矢理入団させられたリナリーが何度も逃走を繰り返した際には、監禁し精神が崩壊するギリギリまで追いつめてしまうなど、エクソシストを戦争に勝つ為の道具としか思っていない節がある。
なお、その性格や風貌とは裏腹にお菓子作りが趣味である。ケーキを作って黒の教団に訪れた時には、リナリーに食べることを勧めるが、ルベリエ長官が苦手なリナリーを気遣いコムイが断った。リナリーにとってトラウマ的存在であり、彼を見ると固まってしまう。

リナリー・リーの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「何度だって助けてやるんだから!」

助けようとしたリナリーを怒鳴ったアレンに向かって、涙ながらに訴えるリナリー

リナリーとアレンは、奇怪が発生している「巻き戻しの街」へ任務に向かった。その際、奇怪をコントロールしている時計を所持していたミランダを含め、リナリー、アレンがノアの一族であるロード=キャメロットに捕まるという事態が発生した。AKUMAの魂が見えるアレンは、ロードによって自爆させられそうになったAKUMAを助けようと爆発の渦中に飛び込んでいってしまう。何故なら、AKUMAになってしまった魂を救済できるのはイノセンスのみであり、自爆させられたAKUMAの魂は救済できず、消滅してしまうからだった。リナリーはAKUMAに向かっていくアレンを身を挺して助けた。しかし、怒りを露わにしたアレンに「何で止めた!」と、怒鳴られてしまう。
後日、リナリーは怒鳴られたことで次の任務地に向かう途中までアレンのことを避けていた。そんな態度を見かねて謝罪をしてきたアレンに向かって、”なんでも一人で背負いこまないでほしい”と泣きながら訴え、「何度だって助けてやるんだから!」と発言していた。

「目を閉じて『世界』を想い浮かべると何が見える…? 私はね『世界』って地図に示されたような形は見えないの。ずっと戦場にいた私に見えるのは教団っていう囲いの中にいる仲間(みんな)の顔だけ。ひどい奴でしょ…ホントの世界より仲間(みんな)が大事なの。それが私にとっての『世界』だから、仲間がひとり死ぬことは私にとって『世界』の一部が滅びるのとおなじこと…」

自分にとっての「世界」についてアレン(手前)に語るリナリー(奥)。

クロス・マリアン捜索の為に作られたクロス部隊に所属していたリナリーは、日本・江戸に向かう船でレベル3のAKUMA・エシと戦うことになる。リナリーは戦闘中、道中はぐれたアレンと過去に交わした会話を思い出していた。彼女はその時、アレンに「目を閉じて『世界』を想い浮かべると何が見える…? 私はね『世界』って地図に示されたような形は見えないの。ずっと戦場にいた私に見えるのは教団っていう囲いの中にいる仲間(みんな)の顔だけ。ひどい奴でしょ…ホントの世界より仲間(みんな)が大事なの。それが私にとっての『世界』だから、仲間がひとり死ぬことは私にとって『世界』の一部が滅びるのとおなじこと…」と自身の胸中を告白していた。

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