実はすぐ身近にも!?現代社会の闇に潜むミステリー・都市伝説まとめ

古くから日本に存在している幽霊や妖怪の目撃譚。時代は進んでも、いつの間にか新しい怪談話や都市伝説が次々と誕生している。そして現代の都市伝説やミステリーの多くは、日常生活のほんの少しの隙間から見える社会の闇が紡ぎ出しているのである。本記事では日常生活が舞台になったミステリーや都市伝説を、まとめて紹介する。

吉田は深夜のデパートで警備の仕事についていた

あさってから行われる秋冬衣料バーゲンの準備のために

残業をしている従業員もいて

見回りの途中でセール会場になる二階の衣料売り場に寄ってみた

ほとんどの準備が終わっていたので

残っている従業員は

売り場責任者の木下さんだけだった

会場にはバーゲン品を展示するためのマネキンが置かれてあった

展示するマネキンが数体足りないというので

マネキンが保管されている地下の倉庫に取りに行くそうだ

まだ倉庫の方は見回りに行っていなかったので

巡回のついでにと吉田も地下にある倉庫へいっしょに向かった

エレベーターは地下三階に止まった

そこにはマネキンの首や腕などが床一面に散乱していた

バイトの子たちがちゃんと片付けないで帰ってしまったのだろう

展示に使うマネキンを台車に乗せて上に戻るために

エレベーターへまた乗り込んだ

エレベーターは展示会場の二階を通りすぎた

二人があわてて三階や四階のボタンを押しても

止まらずにそのまま上へと上がり続けた

そしてエレベーターは屋上で止まり

二人が外へ出ると生首の群れが宙に浮かんでいた

そしてあっというまに周りを囲まれてしまった

吉田は木下さんをかばうようにして立ちながら

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