綾瀬川弓親(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
綾瀬川弓親(あやせがわ ゆみちか)とは、『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて掲載されていた久保帯人作の『BLEACH』に登場するキャラクターである。死者や死神が住まう尸魂界(ソウルソサエティ)を守護する護廷十三隊の十一番隊第五席の死神。美しさにこだわるナルシストで、おかっぱ頭に右目には黄色と紅色のエクステを付け、首と右手首にはオレンジ色の布を身に付けており、独自の美学を持ち合わせている。その一方で、自分の美学や十一番隊の矜持を守るために、命を懸けて戦い抜く泥臭い漢らしい一面も持つ。
旅禍が悪ではなく、真の黒幕がいることに気づいた更木は、ルキアの処刑を止めるべく、弓親達と共に動く。そこで、更木は七番隊隊長の狛村左陣(こまむら さじん)と九番隊隊長の東仙要(とうせん かなめ)に、弓親は九番隊副隊長の檜佐木修兵(ひさぎ しゅうへい)に行く手を阻まれる。最初は、いつも通り藤孔雀の状態で戦っていた弓親だが、相手が副隊長で実力差もあり、劣勢に立たされる。しかし、東仙の卍解である『清虫終式・閻魔蟋蟀』(すずむしついしき・えんまこおろぎ)により、更木が東仙の領域内に飲み込まれ、こちらの姿を見られる心配がなくなった弓親は、真の始解をすることを決断する。
瑠璃色孔雀の能力により檜佐木の霊力を喰らい尽くし、勝利をおさめる。
後で更木達と合流した際、檜佐木から奪った霊力を吸ったためか、いつもより肌艶が良くなっていた。
空座町篇
虚(ほろう)とは、人間の霊が変質して怪物化したものである。それらは通常仮面を被っているが、この仮面が何らかの理由で一部割れたり、自身で取り去ったものは虚以上の強大な力を得る。形状も人に近い姿に変化する。こうした存在を破面(あらんかる)という。尸魂界を裏切った元五番隊隊長の愛染惣右介(あいぜん そうすけ)が虚たちの住まう世界である虚圏(うぇこむんど)にて破面達を集め、配下とした。その中でも特に強い力を持つ10人の者を総称して十刃(えすぱーだ)とした。その十刃を従えて、愛染は黒崎の住む現世の空座町に向かう。その理由は、空座町で王鍵の創生をすることであった。王鍵とは、尸魂界の王「霊王」(れいおう)がいる霊王宮に入るための鍵である。それを作るのに、霊力が強い重霊地である空座町が適していたため、愛染に目を付けられた。しかし、護廷十三隊と護廷十三隊に協力する浦原喜助(うらはら きすけ)により、本物の空座町はレプリカにすり替えられており、レプリカの空座町で死神と破面が全面対決することになった。
この戦いで、弓親は第二刃であるバラガン・ルイゼンバーンの配下であるシャルロッテ・クールホーンと対決する。クールホーンは、屈強な筋骨隆々の身体を持つオカマである。自分の容姿に絶大な自信を持っているナルシスト。美意識が高いもの同士そりが合わず、お互いを「ブス」と罵りあいながら戦闘を繰り広げることになった。そして戦いの中盤にクールホーンは死神で言う卍解にあたる帰刃(レスレクシオン)をし、真の姿を開放する。クールホーンの帰刃は「宮廷薔薇園ノ美女王(レイナ・デ・ロサス)」。衣装は魔法少女のようなかわいらしいデザインのものへ変貌する。クールホーンは、この姿に絶大な自信を持っていたが、弓親はその姿を見て笑い転げていた。
元々怪力なクールホーンが真の力を開放したことで、放たれる一撃一撃はさらに重くなり、当たれば骨が折れてしまうほどの威力。弓親は、体躯やパワーでは劣るため、あっという間に劣勢に追い込まれる。そして、クールホーンの白薔薇ノ刑(ロサ・ブランカ)という技により閉じ込められてしまう。この技は、外部からの視界や霊圧を遮断するドーム状の空間を作り、その中で敵を花で包み込み死に追いやるものである。誰からも気づかれず一人死んでしまうこの技をクールホーンは、「最も美しく最も残酷な技」と称している。しかし、その事実を聞いた弓親は、自分の姿を誰にも見られないことが分かり、真の斬魄刀の能力「瑠璃色孔雀」を開放し、形勢逆転した。勝敗がついた後、クールホーンに「もし、自分がこの技を使わなければ、最後まで使わないつもりだったのか?」ということを聞かれ、弓親は「君に敗けて死ぬことになってもだ」とそのことを肯定した。最後まで十一番隊の矜持を守り抜いた弓親の執念の勝利となった。
千年血戦篇
正十字騎士団(しゅてるんりったー)とは、人間でありながら霊力を持ち虚と闘うことのできる滅却師(くいんしー)で結成された戦闘集団である。その滅却師たちの住まう世界が見えざる帝国である。この見えざる帝国のボスであるユーハバッハが、死神たちの住まう尸魂界も現世も我が物にしようとし、尸魂界に進軍してきた。そこで、護廷十三隊が応戦し、多数の死傷者を出す激しい戦いが繰り広げられることになる。正十字騎士団が進軍してきた一度目は、弓親の戦闘描写はないが、頭部や顔の左側を負傷した場面が描かれており、強敵相手に苦戦したことが分かる。二度目の進軍では、突如現れた 正十字騎士団の中でも精鋭部隊に所属する隊員のマスク・ド・マスキュリンに襲われ、力及ばず敗北する。その後、黒崎達がユーハバッハの元に行く時間を稼ぐために、班目と共に正十字騎士団の隊員であるジゼル・ジュエルと対峙する。ジゼルは、相手を自分の血液を相手の身体に侵入させることでゾンビ化させる能力を持つ。また、ゾンビになったものはジゼルの意思で操ることが出来る。ジゼルは見た目は可愛らしい女の子であるが、実は性別は男であり、それを弓親は見抜き指摘した。
男であることを指摘されることが地雷であったジゼルは怒り、攻撃が苛烈になる。そんなジゼルがゾンビ化した者達と対峙することになった弓親達。しかし、相手はゾンビであるため死ぬことはなく、相手の爆撃の能力により重傷を負ってしまう。その後、ゾンビ化された十番隊隊長の日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)と戦うことを強いられ、敗北する。重傷を負っているところを十二番隊隊長の涅マユリ(くろつち まゆり)に助けられ、手術により回復してもらう。回復後、班目と共に戦線復帰する。
霊王宮に突入を試みるが出遅れてしまい、そこに現れた涅が霊王宮への道を開いたことから、涅と共に行動するようになる。霊王宮突入後、正十字騎士団の中でもユーハバッハの親衛隊の一人であるペルニダ・パルンカジャスに遭遇する。しかし、更木と涅が前線に出たため、参戦せず戦いの行く末を見守る。途中、更木が負傷し戦線離脱するも、そのまま涅の戦いを見守り、決着後、更木の窮地を救った涅に礼を述べる。ぺルニダ戦後は涅の手でゾンビ化が解けた日番谷や十番隊副隊長の松本乱菊(まつもと らんぎく)と共に新たな戦場へ向かう。そこで、ユーハバッハの親衛隊の一人であるジェラルド・ヴァーキュリーと遭遇するが、日番谷、戦線に復帰した更木、六番隊隊長の朽木白哉(くちき びゃくや)ら隊長格がジェラルドと交戦を始めたため、決着まで見守ることとなった。
戦いは、黒崎がユーハバッハを打倒したことにより、尸魂界側の勝利で幕を閉じた。多くの死傷者を出しながらも、欠けてしまった席には新しい者が就任し、護廷十三隊は新しい形で機能していた。十一番隊では、班目が副隊長に昇格したことにより、弓親は念願の三席に就くことになった。
綾瀬川弓親の関連人物・キャラクター
班目一角(まだらめ いっかく)
CV:檜山修之
班目一角は、十一番隊第三席の死神である。弓親とは、死神になる前からの付き合いで、護廷十三隊入隊後も行動を共にすることが多い。見た目はスキンヘッドの三白眼で、目尻に朱色の化粧を施している。性格は、喧嘩っ早く、根っからの戦闘狂。強敵と戦うことを何にょりも楽しみにしている。戦闘では、直接攻撃をすることが多く、刀と身一つで敵に突っ込むスタイルを好むが、戦いながら敵のことを分析をしたり、止血剤を刀に仕込んでいたりと、冷静で効率的な行動もとる。班目の斬魄刀は「鬼灯丸」(ほおずきまる)。解号の「延びろ」という言葉と共に刀が槍状に変化する。また「裂けろ」の言葉により槍の二か所が裂け、三節混になる。十一番隊隊長の更木のことを心から尊敬しており、死ぬなら更木の元で戦って死ぬというほどである。それほどの念を持っているため、昇進や昇進による隊の移動を持ち掛けられても断っていた。スキンヘッドの見た目を気にしているのか、ハゲと言われるとすごい形相でキレる。
斑目一角(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
斑目一角(まだらめ いっかく)とは、久保帯人(くぼ たいと)が『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画『BLEACH』の登場人物。
スキンヘッドの強面で、目尻に赤い化粧を入れている。護廷十三隊の十一番隊所属の第三席。粗野で好戦的な性格をしており、血の気がとても多い。
死ぬならば隊長である更木剣八の元で戦って死ぬと誓っており、昇進を兼ねた他の隊への異動も受ける気はないらしい。その為、隊長の就任条件である卍解の習得を果たしているにも関わらずそれを他人に隠している。
更木剣八(ざらき けんぱち)
CV:立木文彦
更木剣八は十一番隊の隊長であり、弓親の直属の上司にあたる。護廷十三隊の中でも最強と噂されるほどの実力の持ち主。その圧倒的な強さから、十一番隊の隊委員たちからは絶大な信頼と畏怖、尊敬の念を一心に集めている。見た目は、右目に眼帯をし、逆立たせた髪にはそれぞれの先端に鈴をつけている。眼帯は、技術開発局に特別に作らせたもので、眼帯の裏側に口がついている。この口が、眼帯を付けている間は持ち主の霊力を喰らい続けるようになっている。このような眼帯を付けるのも、髪にわざと音が鳴るような鈴をつけているのも、戦いを長く楽しむためである。更木は根っからの戦闘狂だが、自分より強い相手がなかなかいないため、満足のいく戦いができないことが多い。そこで、霊力を自ら削ぎ、鈴をつけて自分の居場所をわざと敵に知らせるようにし、対戦相手にリーチを与えることで戦いを長く楽しもうとしてる。更木は、隊長でありながら唯一卍解どころか始解も習得していない、歴代初の人物でもある。隊長になる条件として、卍解の習得は必須であるが、それをなくしても常識外れの強さを持つ故に、その条件は免除された。いつも背中に十一番隊副隊長の草鹿やちる(くさじし やちる)を乗せ、共に行動している。
更木剣八(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
更木剣八(ざらきけんぱち)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の中でも武闘派が集まる十一番隊の隊長を務める男だ。「剣八」とはその代の最強の剣士の呼び名で、生まれたときに名前を持たなかった剣八は自分で自分に「剣八」と名付けた。名前の通り非常に好戦的で、強い者との戦いを至上の幸福としている一方で、自身が強すぎるあまりに対等に渡り合える敵がなかなか現れず、主人公の一護と出会うまで退屈しきっていた。最終章「千年血戦篇」で初代剣八の卯ノ花との戦いを通して初めて自身の斬魄刀の名前を知る。
志波岩鷲(しばがんじゅ)
CV:高木渉
志波岩鷲は、黒崎達と共に死神の住まう瀞霊廷に乗り込んだ旅禍の一人である。志波家は、元々尸魂界の貴族の中でも上位に位置する上流貴族であったが、物語登場時点では、死者の住まう街である流魂街の中でも、辺鄙な場所に家を建てそこで暮らしている。がたいが良く、腕っぷしも強い。性格は、ビックマウスなところがあり、お調子者の面もある。姉である志波空鶴(しば くうかく)には頭が上がらない。黒崎とはことあるごとにそりが合わず、しょっちゅう喧嘩をし、その度に空鶴に拳骨を落とされていた。気に入らない相手には徹底的に攻撃を仕掛けるが、そんな相手にも心を許すとそれとなくアドバイスを送ったり、身を挺して攻撃からかばうなど、仲間思いなところもある。戦いでは体術の他に、触れたものを砂に変える石波という技や、火薬玉を用いて敵の意表を突いた戦い方をする。
綾瀬川弓親の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「君に敗けて死ぬことになってもだ」
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ユーハバッハ(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
ユーハバッハとは、『BLEACH』に登場する滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」を率いる人物で、すべての滅却師の始祖。自身のために部下を殺すことを躊躇わない冷酷な男だ。この世とあの世のバランスを破壊し、生と死の区別のない世界を作るべく、尸魂界に侵攻し、全面戦争を起こす。あらゆる未来を見通し、干渉、改変する「全知全能(ジ・オールマイティ)」という力を持つ、『BLEACH』最強の敵。
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市丸ギン(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
市丸ギンとは(いちまるぎん)とは、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』で連載されていたバトル漫画作品『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊三番隊元隊長。 その実力は護廷十三隊の中でも相当なもので、たったの一年で真央霊術院を卒業している不世出の天才。 市丸ギンは「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」の終盤で護廷十三隊を裏切り、藍染惣右介と共に虚圏(ウェコムンド)に行く。だが市丸ギンの行動はすべて幼馴染である松本乱菊のためであった。最期は藍染惣右介との決闘に敗れ、黒崎一護に思いを託し死亡する。
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銀城空吾(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
銀城空吾とは、『BLEACH』に登場する完現術者(フルブリンガー)の集まりである「XCUTION」のリーダーで、死神の力を失った一護の前に現れて完現術(フルブリング)を身に着けさせる。一護の前に代行証を得ていた初代・死神代行で、一度は死神と協力関係を結んだが代行証を捨てて姿をくらまし、仲間を集めて復讐の機会をうかがっていた。一護が身に着けた完現術を奪い、護廷十三隊に挑もうとするが、死神の力を取り戻した一護に敗れて死亡し、魂は尸魂界へ送られた。千年血戦篇では月島と共に一護に手を貸している。
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雀部長次郎忠息(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
雀部長次郎忠息(ささきべちょうじろうただおき)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の一番隊副隊長で、天候を操る強力な卍解を持ち、何度となく隊長への昇進を打診されても頑なに断り続け、一番隊隊長山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)を支えるために副隊長でありつづけた忠義の男だ。無口な性格で、作中での会話シーンは少ない。滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が尸魂界に宣戦布告した際、卍解を奪われて殺害される。
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日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)とは週刊少年ジャンプで連載していた『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊の十番隊隊長。史上最年少で隊長の座に就いた天才で、氷雪系最強の斬魄刀「氷輪丸」の所持者。女性死神からの人気も高く、元々の実力は高いもののそれに驕らず、鍛錬に励む努力家。 少年のような見た目で銀髪の翡翠眼が特徴的。主人公、死神代行の黒崎一護(くろさき いちご)からは「冬獅郎」と呼ばれ、なぜか慕われているが、本人は必ず「日番谷隊長だ」と頑なに訂正している。
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